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シチリアの旅⑥ ~ パレルモ編 1日目~

シチリアの南東にあるラグーザから北西のパレルモまでバスで一気に縦断します。
5時間以上かかりました。
海沿いや、緑が少なく岩石がむき出しの山々、平地に広がるワイン畑や果物畑、サボテンの群生。
人々の生活が垣間見える場所もあれば、それとは対照的に人間は暮らしていけないような乾いた土地もあります。
日本とはまるで違った景色を見ながらバスはイタリアらしい危険なスピードで進みます。
自分が今シチリア島にいるという事実。何となく人生の不思議を感じます。

お昼ごろ出発したので、パレルモに着いたのはもう夕方。
ホテルに着いた後、コインランドリーで洗濯をし、目的のレストランに向かいます。
それがこちら「Buatta cucina popolana」
大通りに面していて、昔ながらのシチリアという内装ではありませんが、シチリアの郷土料理を色々食べることができる人気のお店です。

スフィンチョーネというシチリアのピザとマルサラ酒が出てきました。
食後酒という概念が強いマルサラと、スフィンチョーネの興味深い組み合わせ。

シチリアといえばゴマパン
ワインはカタラット
カポナータ

実はカターニャでもカポナータを食べたのですが、いまいちでした。
ここのカポナータはバジルが効いてて美味しい。
でももうちょっとビネガーを効かせた方が僕は好みかも。

パスタ・コン・レ・サルデ

イワシとフェンネルのパスタはフェンネルが多めに入ってて旨い。
サフランの香りもしっかりとあり、サクサクパン粉は気の利くあとがけ。
太めの麺も食べ応えがあってよし。
パスタが美味しかったので迷っていたメインもイワシにします(笑)

ベッカフィーコ
締めはカッサータで
デシャップで指揮をとるシェフらしき人物

外も含めると100人くらい入るでしょうか?
けっこうな大箱店でこれぐらいの料理の質を保てていることに感心しました。
昔ながらのトラットリアを選ぶと、意外と失敗することもあるので、今日は絶対にハズレの無さそうなお店を選びました。
メニュー数は沢山あるわけではありませんが、パレルモ旅行の際にはお勧めのお店です。
(2024年の最新ガンベロロッソでトレガンベリを獲得したようなので、今後はなかなか予約がとれない店になるかも。)

大通りの広場でストリートミュージシャンがイタリアの歌を歌い、サビに入ると周りの聴衆も合唱します。ライトアップされた歴史的建造物が音響代わりとなって、夜空にこだまする歌声はとても感動的です。
イタリアではどの街に行っても夜中まで街を盛り上げてくれる、ミュージシャンや楽器演奏者、大道芸人がいるのがとても嬉しいです。
でも大体大音量なので、日本だったら確実に近隣から苦情が入るでしょう。
何曲か聴いてほろ酔いのままホテルに戻りました。
明日はパレルモの屋台を周ろうと思います。



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