イタリアで一年働いてみて。
あくまで個人用のただの反省記録なので、美しいイタリアの写真なんかも載せてないです。悪しからず。
イタリアで一年働いた印象を書きたいと思います。
まず最初に、この職場に入れたことはとても幸運でした。
同僚たちはとても優しく、多少のミスも、イタリア語による意思疎通のくい違いがあったとしても、滅多に怒るということはありません。
ゆるいと言われれば本当にゆるい所も多いのですが、そこは自分の気持ちの持ちようで、自分を律することはいくらでも可能です。
身につけることが出来たのはマタレッロという麺棒を使った手打ちパスタの技術です。
機械を使って伸ばすよりも、パスタ生地に負担がかかりずらく、麺を噛んだ時に、やさしく絹のような歯切れのよい触感になります。
日本ではパスタにもちもちした触感やコシを求められることも多いですが、それはラーメン・うどん・そば等の食文化から来るもので、パスタの伝統的な触感とは異なるものです。
もし僕が日本に戻ったら、このお店で学んだパスタをなるべく現地の味に近づけて提供するつもりでいます。
他にもジャルディニエーラやカルツァガッティなど、ボローニャ・モデナ地区ならではの料理も多いので、早急に習得したいと思います。
ドルチェに関しても、まだ完全には再現できる力に乏しいので、あと3ヶ月くらいで習得していこうと思っています。
反省点を挙げるとすれば、もっと習慣的にイタリア語を勉強すればよかったです。理想としている習得スピードには程遠く感じますので、少なくとも2時間以下の勉強の日はないようにしなければなりません。
いま理想と言いましたが、やはり「理想を現実化する」ということはそれなりに辛いことであるというのは、もっと自分自身に言い聞かせなければなりません。
理想=自分の成し遂げたい夢とは、そもそも「遠い」ものだということを再認識し、強いパッションと、けっこう「意地」で無理やり持っていこうとする力も必要だとも感じます。
ただあくまでも大切なのは努力の習慣化であって、一度スピードにのせてしまえば、あとは等速直線運動となります。
話は変わりますが、実は新しいレストランへの移動を考えています。
個人的なレベルアップの為です。
すでに12月の時点ではシェフにお店を近々辞める意思を伝えてあり、何件か他のお店にアプローチも仕掛け済みです。
環境が変わろうが変わるまいが、目の前のことに一生懸命に取り組むことには変わりはないのですが、大きな外的な変化もあるでしょう。
自分でも楽しみです。
おわり
頂いたサポートは、将来のお店の開業のための自己資金に充てたいと考えております。