認めるということ~成長したいあなたへ~
あたらしと申します。
この文章を読んでくださっているということは成長したいと思っていらっしゃるんだと思います。少しでもお手伝いになれば幸いです。
物事においてまず大切なことがあります。
それはとても当たり前なことです。
ただ、最も難しいかもしれません。
認める
このことが物事を始める際には必要なのです。
え?なにいってんの?簡単じゃん。と思うかもしれません。
しかし、意外と正確に認めるというのは難しいものなのです。時には辛いことでもあります。
本題に入る前に少し自分の話をしましょう。私は福祉に携わる仕事をしておりました。車いすなどをレンタル、販売する仕事です。
そこでは介護保険を利用するような高齢者から障害をお持ちの方などたくさんの方々と多くお話をさせていただきました。
障害をお持ちの方も高齢者の方も共通して言えるのは『認めることは難しい』ということです。
例えばですが、自動車事故で下半身不随になってしまった若い男性がいるとします。本人以外は『車いすでの移動になるだろうなぁ』と他人事のように感じるかもしれません。
しかし本人は違います。昨日まで歩けていたのです。昨日まで走ることが、跳びはねることができていたのです。急にそれをあなたは歩けないので車いす生活ですと言われて誰が納得できるでしょうか。
私ならできません。
万に一つの可能性にかけて歩くための練習や治療をするかもしれないし、もう人生は嫌だと車いすに乗ることさえも拒んでしまうかもしれません。
そしてそれは間違っていないのです。
誰しもが思って当然のことなのです。
さぁ、冒頭に戻ります。
急に歩くことがもうできないと言われた自分をすぐに認めることができますか?
答えは多くの人がNOだと思います。YESと言っている人も実際にその立場になったら認められないかもしれません。
話を戻します。
大変で辛い、だからこそ認めることが大切なのです。
認めることによって現状を把握し、例えば車いすの練習を始めようと思うかもしれない。車いすバスケなどのスポーツをやってみたいと思うかもしれない。車いすでもできる仕事を探し始めるかもしれない。
まずは認めることなのです。
それが一番大変で辛くて、でも一歩踏み出すには大切なことなのです。
下半身不随の例を出しましたが、鬱病などの他の病気でも同じですし、なにかを始めようとする際には必要になります。
また例を出しますが、野球を始めようとする人がいるとします。何も考えずにただ言われたまま練習するだけではあまりよい結果は生まないでしょう。しかし、自分は守備が苦手だということを認めた上で練習をするとどうでしょうか?守備を上手くなるにはどうするか必死で考えて行動するのではないでしょうか。
ただ、間違えがちなのが認めることと言い訳に使うことは違います。僕は障害があるから、守備が下手だからできなくて当然だよねという思いは成長の妨げになります。
そうではなくて、今はできないけど私ならこうすれば克服できると考えていきましょう。
そして少しでも克服できたら自分の成長を誉めてあげましょう。それも認めることです。
認めること、考えること、行動すること、さらに成長した自分を認めること
これが成長するのに必要なプロセスだと私は思います。
他者に対しても同じです。優秀な人物がいれば妬んでも構いません。ただ、その上で相手を認めてください。そしてその相手と同じようにするには自分に何が足りないか、追い越すには何をすればよいかを考えるのです。相手を認めることで見えにくいところも見えるようになってきます。相手との関係もよくなり友人や親友関係にもなれるかもしれません。
長くなりましたが、認めるのはとても大変です。つらいこともあります。そして、認め方は人それぞれで誰かがこうすればいいと教えてくれるものでもありません。
ただ、前に進もうとしているならまずは今の自分を認めてあげてください。認めた上で考えてみてください。きっと可能性に溢れているはずですよ。
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