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リスクのようでリスクではない

最初に「リスクテイキング」について考えたのは26歳のとき。とあるご縁で、小布施の枡一酒造の社長と会食することがあった。小布施の蔵部の個室で、なぜか私の仕事の相談会になった。

私がその時、自社の課題として、なかなか組織が変わらない問題について熱く語り、「◯◯がしてみたいんです!でも経験も実力もない自分がそんなことやっちゃっていいのか、悩んでます!」と、伝えたところ、市村社長から、「取れるリスクある?」と一言だけ聞かれたのです。
「リスク?」と私が考えていると、市村社長から「何か失敗して負債を抱える?」「出世が遅れるのいや?」と質問されて、「そんなことはないです。出世とかよりも、なんとかしたい。クビになっても大丈夫です」と答えていたことを思い出します。(小布施から帰った翌日に社長に提案に行っていたことを付け加えておきますw)

そう、自分自身がリスクだと思い込んでいるものが、実際はリスクではないこともあるし、1つ1つ丁寧に紐解くと、リスクヘッジができることも多々ある。自分を守りながらもリスクが取れる方法があるかもしれないし。

でもリスクだ、怖いという気持ちが強すぎると、その思いに支配されてしまい、うまくいく方法や可能性ではなく、失敗するイメージしか湧かなくなり踏み出せない。

そう思って今までもリスクヘッジもしまくるけれども、リスクも取りまくるという人生を送ってきているなと。

がんになってからなおさら強くなっていて、がんと診断されたときですら、何が怖いって、「仕事ができなくなること」が怖かった。仕事がなくなる不安よりも、仕事ができない!ということの方がつらいだなんて、自分でも笑ってしまったけれど。そして実際はがんになっても売上が下がらずに、今に至る。

そうそうリスクというお化けに支配されすぎちゃうと動けなくなるんだよね。リスクを取るという覚悟を持って、リスクヘッジもちゃんとして、適切な人に相談して、「やる」のみ。

そう生きている方が、私には後悔が少ないのと、結果、リスクが少ない。そう思っている。リスクを取り続ける人が新しいことを生む人だとも思うし、わたしは、できれば、そちら側にいたいなぁと思う。


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