窓ふきロボット、役に立つ? ~熱海の崖に家を建てる【設備編】

熱海CaseStudyHouse、そろそろ基本設計がまとまりつつあります。最も重要な関心事「建つの?」は別の回にじっくりご紹介するとして、このタイミングで地味に気になってきたのが、「窓をどうやって拭く?」ということ。窓ふきロボットをトライしてみたのですが、うちの猫さんより手がかかる。今日は、本格導入すべきか逡巡する話。

熱海の崖に家を建てようと思います。
名付けて、熱海Case Study House。
自腹でケーススタディしながらか
今そこにある技術・アイデアを実装した
現代のCase Study Houseを目指します。


ちょっとビビる窓ふき環境

熱海CaseStudyHouseはリビングからの景色が印象的な家になる予定です。

であれば、窓はなるべくいつもきれいにしておきたい。「窓ふき」が、窓からの素敵な景色を保つ重要な要素になってきます。

設計チームから出てきた基本設計案では、リビングの前の窓ふきスペースは455mmの幅、手すりなし。場所によっては地面まで9mある。
ちょっとビビりますよね。

そうだ!窓ふきロボットだ

人が窓ふきをするのはちょっと怖い。さすがに毎回足場を組んで業者さんにお願いするのもどうかと思うので、窓ふきロボットさんにお願いしたいと考えました。

我が家の窓ガラスは断熱のためトリプルガラスを想定しています。そこで、ガラスの厚さに関係なく窓ふきができる吸引式のロボットに着目。コードレスが便利かなと思い、ECOVACS社のWINBOT Xに白羽の矢を立てました。

購入すると70,000円弱ですが、まずはレンティオさんで14泊15日6,980円でお借りして、今の自宅の窓で試してみることにします。

こちらが届いたセットの内容。

画像1
WINBOT Xの本体と付属品

25分動かすために、2時間半の充電が必要。まずは充電します。

猫さんより手がかかります。

裏面のふき取りパットに、WINBOT Xが”最も効果的に性能を発揮する”というスーパークリーニングリキッドをシュッシュと吹きかけ、スタート!

画像2
室内からWINBOT Xの窓ふきぶりを眺める

四角いのが窓ふきロボット本体で、丸いのが落下防止装置。両方とも窓にピッタリくっついて稼働を始めます。
ロボット好きの私は、窓枠の位置を探してけなげに動く姿に見とれるわけですが、WINBOT X本体は少しだけ動いた後、ピーピーと言いながら止まってしまいました。

一応日本語の取説もあるのですが、情報量が少なく、図解取説が基本。なぜピーピー言っているのか、想定される理由のリストでもあればよいのですが、ありません。音はうるさいし、理由もわからないし、正直ちょっとイラっときます。

しょうがない。
WINBOT Xと対話=原因追求を始めます。

まずは電源を入れる順番を確認。順番を間違えると、ピーピー言います。本体が落下することがないようにする順番なのでしょうが、理解するために午後いっぱいかかりました。

①本体の電源ON
②落下防止用の安全ポッドの電源ON
③その両方をつなぐケーブルを接続
④安全ポッドの吸盤を窓に設置
⑤本体が安全ポッドが無事窓に設置されたことを認識すると音が変わるので、音が変わってから本体を窓に設置
⑥しっかり窓に吸い付いたら表面の稼働スイッチをON。やっと動く。

ウィンボット本体の設置場所も重要です。窓枠の内側で回転できるよう、窓枠から10㎝以上離して設置する必要があります。回転できないと、ピーピー言って止まります。

順番、設置場所とも正しくても、ピーピー言って止まります。このあたりで使うのをやめようかと思いますが、もう少し粘ります。

スーパークリーニングリキッドが少しでもローラーに付着していると、ピーピー言って止まることがわかりました。ローラが滑ってしまうようです。シュッシュの後、ローラーをしっかり拭くことが重要。

裏面のふき取りパットへのシュッシュが不足すると、これまたピーピー言って止まります。シュッシュが足りないと摩擦が大きすぎるようです。
繊細です。

窓ごとにWINBOT Xをセットしてあげる必要がありますし、25分で充電切れになります。しかもスーパークリーニングリキッドはどんどんなくなりますので、複数ヶ所の窓ふきを行う場合は、在庫がないと心配です。

恥ずかしながら一年間窓の外側を拭いていなかった我が家の場合、窓ふきパッドが汚れてしまうとWINBOT Xが汚れを引っ張り、掃除跡が筋のように残ってしまいました。窓ふきパッドも替えを用意し、汚れたら替えるお世話が必要です。

ピーピー対応含め、うちの猫さんの方がよっぽど手がかからない。WINBOTは累計の販売台数世界一、52カ国で展開しているそう。世界の人はイラッとせずに使い始められるのでしょうか?イラッとするより、窓ふきの便益が上回っているのでしょうか?

翌日窓を見るとまあまあきれい。
ロボットによる窓拭きは、日本人的細かさに目をつぶり、ロボットによりそい、心を広くもって取り組むことが重要と自分に言い聞かせるのでした。

まとめ

猫さんとお話するように、WINBOT Xと対話。取り扱い方法はわかったような気がします。
でも25分の稼働では、一回の充電で複数の窓を吹き切るのは難しそうです。そこで、コードありのWINBOT 950を別途レンタルして試してみることにしました。

WINBOTを設置するだけだとしても、455㎜は危険な幅。設置のための安全装置が必要です。設計チームに、外観を邪魔しない安全装置を考えてもらわないとね。

考えること、やること満載です。

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