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文章の価値

これまでのところ、私がnoteに投稿している記事は、全て無料としている。一方で、記事を有料にして、noteで副収入を得てみたいという思いがないわけでもない。有料化しても多くの人に私の記事を読んでもらうためには、継続的に、興味を持ってもらえるような文章を書くことが必要だろう。今のところ、記事の毎週連続投稿記録は順調に伸びてきていて、3月で連続100週の投稿を達成した。ということは、記事の継続性にはあまり問題はないと言えるだろう。

問題は、有料化しても読んでもらえるような記事の質になっているのかだ。記事を書くとき、なるべく良いものを書こうとは思っている。「良い」とは、新しい視点・考え方、気づきを得られるような内容である。しかし、これがどこまで実践できているかと言えば、疑問符をつけざるを得ないだろう。

たしかに、私の記事を読んでくれている方は、noteを始めた頃からすれば飛躍的に増加している。しかし、有料化したら閲覧数は大きく減少するだろうことは容易に想像できる。

また、記事の長さをもっと長くする必要がある。これまでに私の書いてきた記事は、大抵が1000文字前後、長くても2000字程度だった。この分量で記事内に、無料で読める部分と有料部分を混ぜるとなると、後者の部分がほとんど残らないことになる。最後まで記事を読もうと思ってもらうためには、興味をひかれて続きの気になる内容を、ある程度書く必要がある。そして後半の有料部分で、読み手に高めさせた興味を、期待を裏切らないように答えていく必要がある。それだけの文章力が今の私にあるかと問えば、心許ないことこの上ない。

noteを始めた理由を振り返れば、それは文章を書く練習をするためであった。基本に立ち返るならば、今後も無料のままで投稿するのが良いだろう。これが現時点での結論である。

以前、とある新聞記事に災害時の支援について、読者からの声みたいな文章が掲載されていた。その文章を書いた人は理髪店を営む方で、被災者への支援として、被災地に赴いて無料で散髪を続けていたという。しかし、一定期間を経て、無料での散髪サービスは止めることにしたという。それはなぜか。いつまでも無料でサービスをしていると、その地に元々あった理髪店の人たちの復興・再建を妨げることになるからである。その人が無料サービスを続けることが、必ずしも被災地のためにはならないことがあるというのは、私も考えさせられる主張であった。

とはいえ、私が無料の記事を公開することによって、誰かが不利益を被っているということは考えづらい。それなら、当面の間は無料で記事を公開していくのが良いだろうと思っている。

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