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正しく影響を受けたい

よくTwitterで見かけますよね。とある有名人の影響を受けまくっている人。これは陸上競技界隈でもよくある話で、あるトップ選手やYouTuberの動きや練習方法を真似して速くなった気になるというもの。

実際、わたしもそういう時期がありましたし、学べるものも少しはあったのかなとは思っています。でも今自分にとって合っていたかと問われると、ハテナ?と答えるしかありません。


自分を一番理解しているのは誰か

当たり前のことですが、人間誰しも与えられた環境は異なります。であれば、わたしはわたしが参考としたトップ選手に与えられた環境(ここでは能力や感覚といってもいいかもしれません)を理解できているのだろうか。

トップ選手が⚫︎⚫︎のためには■■が良い!と発信していたとして同じ効果を得ようと思ったら、実は別の▲▲という能力が必要だったなんてこともあるかもしれません。各個人が持っている能力や感覚は異なるので、自分にとっては⚫︎⚫︎のためには◆◆がより良い練習である可能性もあるのです。さらに言えばトップ選手が必ずしも正しいというわけではないですよね。彼らは⚫︎⚫︎のために■■をしたつもりになっているかもしれませんが、実は◆◆の方が効いていたなんてこともあるかもしれません。

影響を受けるのは全然問題ないと思います。ここで私が言いたいのは、正しく影響を受けることができているか、自分を一番理解しているのは誰かということなのです。


人の練習を笑うな

Twitterでも良く起こりますよね。練習討議。最近では量?質?みたいな話がありましたけど、やり方が色々あるのは当たり前なんですよね。ひとりひとりバックグラウンドが違うから。

それじゃあ、なぜ練習のやり方で互いにぶつかり合わなければならないのか考えたところ、以下の結論に辿りつきました。

きっとみんな不安なんですよね。

毎日しんどい練習をしたところで結果が出るとは限らないのが陸上競技。だからこそ、今自分が取り組んでいることが絶対に正しいと信じて愚直にやり続けなければならないのです。

そこに周りからの雑音が入り込んできたら、これまでの自分を全部否定されているような気がして、反発してしまうのでは、と。

それはトップ選手もインフルエンサーも同じはずで、自分の練習が正しいんだと発信して、多くの人に賛同されることによって安心感を得ているのでは、と。

だから、例えばTwitterで議論が巻き起こっていたとしても、みんな不安だよね。うんうん、分かるよ。みんながどんなことしてるのか気になるし、自分がやってることが正しいか分からなくなってしんどいよね。

そんな風に、不安を共有するだけでいい。

自分のやり方に賛同してくれる人がいなくたって良いし、逆に、そのやり方は間違ってる!なんてわたしは死んでも言えません。


社会人陸上の醍醐味ってなんだろう

ここまで色々書いてきましたが、たしかに、ある程度の正解(セオリー)はあると思います。でも、その正解は自分にとっての正解なのか、一度俯瞰してみるのも良いのかなって思います。

わたしも、まずは自分の心と身体を理解して、自分自身の正解を探し続けていきたいと思います。

社会人になって陸上を再開してから、社会人陸上の醍醐味って、限られた時間で何を拾って何を捨てるか考えることだよなぁと思ってました。

日々の練習時間はあまり取れないけれど、長い目で見れば死ぬまで走れるじゃないですか。そう考えたら時間って無いようである気がしてきますし、無駄なことをしてもいいんじゃないかとも思います。

わたしと同じように、自分自身の正解を見つけるために試行錯誤していくことに対して、面白さを感じる人が増えてくれると嬉しいです。

以上です。

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