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(500)日のサマー

サマーの突き抜けた魅力が映像からもバッスンバッスン伝わってきた。つかみどころもなくエキセントリックで飛んでるけどなんか気になる感じ。
こんな愛らしいジャケットでここまでビターなストーリーだとは思ってなかったので、恋愛のシビアな部分が不意打ちでグサグサきてメンタルがキツい。
後半で理想と現実がマルチスクリーンで流れる場面、誰しも共感してしまうんじゃないかと思う。
好きならあのくらいの期待はしてしまうけれど、相手は自分とは全くちがう思考回路で生きてるわけだから、そりゃあ思い通りにいくはずもない。そんなの当たり前のことなんだけど、この見せ方で見せられるとなかなかエグられて唸った。
けれどちがう人間2人の間だからこそ起こった化学反応みたいなものは確かにあって、別れてからお互い相手の言い分に納得してしまう…という。どこからどこまでも不如意。さらにサマーもこれまた最後まで振り回してきて油断ならない、そして最後までつづくこの温度差…。

個人的には音楽が好みすぎてそれを楽しむためにもう一回見たい。レジーナスペクターもこの映画で知ったし、ホール&オーツもぴったりで映画のなかでもピカイチのチャーミングなシーンになっていた。
なんだかんだ街並みもセットもすべてかわいいので眺めてるだけでも楽しい映画。

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