見出し画像

既存アプリにAR機能を追加しよう! - unityモジュールで開発しました -

AppStoreやGoogle Playストア でリリースされているアプリへ、ARなどの3D機能を追加開発をするのって少し大変ですよね。

既存の開発言語がAR開発に対応していなかったり、元機能への影響などもQAしないといけないため、広範囲で設計見直しのコストがかかると思います。

今回はそんな既存アプリへの3D機能追加方法のひとつ、モジュール追加についてをご提案します。

既存アプリへのモジュール追加について

既存アプリへそのまま追加開発するのと、なにが違うのでしょうか。
もともとUnityで開発されたものであれば、引き続きUnityで追加開発すれば、比較的簡単にAR機能が追加できると思います。

今回行った方法は、既存アプリがUnityで開発されていない場合に便利な手法です。
Javaなどで書かれた既存のネイティブアプリに対して、3DやAR機能をもったUnityコンテンツをライブラリ化して内包することができます。

特にARコンテンツは単体の独立したアプリとしてリリースされることが多いのですが、この手法を使えば既存のアプリ内で完結させることができます。

スクリーンショット 2021-10-11 21.34.26

開発視点では、既存アプリと分担して開発ができますし、SwiftやJavaで開発されたネイティブアプリに対してUnityのエンジンを使った開発を組込できるため素早くクオリティの高い開発が可能です!

そして利用者視点からすると、新たなアプリのインストールが必要ないため、固定ユーザーにとって利用しやすいだけでなく、キャンペーン機能をきっかけとした新規ユーザーの獲得にもつながります。

展示会場用に工夫したポイント

今回この追加モジュール化の仕組みを利用して、展示イベント会場で使えるARフィルターなどの期間限定機能を実装しました。
展示イベントは入場チケットも販売されているので、誰でも利用できるのではなくチケットを購入して会場に来場された方だけが使えるように設計する必要がありました。

また、展示イベントが今後複数会場で開催される予定なので、会場ごとにコンテンツの数や順番も変更される場合もあります。

今回は入場時に行うQR認証のタイミングでサーバーからリストを取得しコンテンツを並び替えるように設計したり、入場後一定の時間でその機能を使えないようにしています。

このような現場のニーズに合わせた複雑な機能も、モジュールとして追加実装できます。

まとめ

Unityのモジュール追加を既存のアプリに追加することで、これまで使っていたユーザーはもちろん、期間限定のアプリを入り口に新規ユーザーの獲得ができるのはとてもメリットです。

今回弊社で制作したような展示イベントのニーズ以外にも、いろんな可能性を考えてみました。

たとえば…
■スーパーのポイントカードアプリに、ARで産地情報を見せたり。
製品メーカーと期間限定コラボしてキャラクターやご当地情報、CMタレントが登場など。

お寿司屋さんや、ステーキチェーンなどでは上映中の映画とコラボする企画もあると思います。そういった期間限定・来店者限定のAR機能も実装できますね。

コスメブティックのポイントカードアプリに、ARお化粧機能を追加してはどうでしょう。
ハロウィン限定のハロウィンメイクARフィルターを追加して、アプリのオンラインストアでそのまま化粧品が購入できるなんてのもいいですね。

なんだかワクワクしますね!

なにか既存のアプリにARや3Dの機能を追加したいご要望がありましたら、ぜひ一度アタリにご相談ください。