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男性会社員が長期育休とって感じたこと

私ごとですが、今年の初めての子供が産まれ、現在妻と二人で約9ヶ月の育休真っ只中です。妻の妊娠から出産、男性が長期育休を取って感じていることを書いてみます。

まず、妊娠から出産は偉大な仕事であるということ

妻の妊娠がわかってから僕も在宅ワークをメインにし、妊婦健診の時は有給を使って全て立ち会いました。その中で、つわりで苦しみや切迫流産、日々変化していく体調をできる限り共有しながら、出産がいかに大変なことかを理解できました。心から世の中のお母さんはすごい。

産まれてからもしばらくは想像以上に大変

出産までは本当に大変です。でも出産はゴールではありません。そこからの育児、そして第一子では何もわからないところからいきなりそれが始まります。しかも、女性は出産直後で肉体的にも精神的にも辛い時期です。その中で昼夜問わず3時間おきに母乳・粉ミルクをあげるのは想像以上に大変でした。我が家は粉ミルクとの混合だったので、基本は僕も同じタイミングで起きて粉ミルクをあげていましたが、本当に最初の1ヶ月は睡眠不足で朦朧としていました。

男性も長期育休を取れるなら絶対取ったほうがいい

ここまで数ヶ月を育児を経験してきて、夫婦で育休取れなかったらどうなってたんだろうかと思います。産後2ヶ月くらいは妻の体調は不調でしたし、育児についてもわからないことだらけ。私たちの場合、両親が近くにいないので、何かあっても自分たちで解決するしかなかったのですが、これを女性だけに押し付けるのは酷だと思いました。でも世の中、そうしている家庭の方が多いと思います。本当に母は偉大ですよ。正直、仕事の方が楽だと思いました。そしてこの大変さをちゃんと知れたことは、本当に長期育休を取って良かったと思います。

まだ男性の長期育休に対する理解は少ない

私の場合、たまたま上司の理解があったので、妻の出産前から非常に融通を利かせてくれて、僕の育休についても受け入れてくれました。本当にこれはありがたかったです。でも、他の部署の人に聞いた話では、男性社員が上司に育休申請をした時に「俺の時はそんなもの取らなくても大丈夫だった(ドヤ)」とか、男性の育休=甘えのような考え方の人も少なからずいます。そんなやつに言ってやりたい。「それはお前がすごいんじゃなくて、お前の奥さんがすごいんだ。なんでお前が威張ってるんだ?」と。

お金だけでは解決できない協力することの重要性

子育てに必要なのは、お金だけではありません。少し前までは、サザエさんの家庭のようにおじいちゃんおばあちゃんや地域の大人たちの協力が得られたのでしょうが、今は残念ながらそういう時代でもありません。核家族化が進み、地域とのつながりも薄くなりました。それが子育てのしにくい世の中につながっています。そういう意味でも、やっぱり世の中の男性の多くが長期育休をとって自分ごととして育児に関われる世の中に変わらないと、絶対に少子化なんて止まらないだろうなと思います。

家事育児=女性の仕事という世の中の偏見も根強く残っていることに気づく

赤ちゃんの定期検診などに行くと、結構言われるのが「パパにもっと家事とか育児もやってもらってね」のようなこと。これまでずっと家事もやってきたし、育児もやってるのに、こういう風に決めつけて言われてしまうと、やっぱり世の中にはまだまだ家事育児は母親が全部やってるのだろうと固定観念が根強いんだろうなと悲しい気持ちになりました。

育児を通して子供の成長を見ることができる幸せ

ここまで育児は大変だ大変だと書きましたが、大変なことばかりではありません。赤ちゃんがミルクを飲む量が増えたことを喜んだり、ちょっと湿疹が多いなとか心配したり、赤ちゃんの成長を育児をしながら見守ることができるのは本当に幸せな時間です。産まれてまもない赤ちゃんの成長を見守ることができるのは、一生のうちの極少ない時間だけです。ここに立ち会えて、本当に貴重な時間を過ごしているなと日々感じます。
私は、育休を悩んでいる世の男性たちに言いたい。あなたがしばらく抜けても組織は機能します。それが組織です。それから昇進への影響などキャリアのことを考えている方、出世して給料が増えてそれを何に使いますか?幸せは社会的な地位やお金だけではないですよ。



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