ほんとうにやってきた あたらしいアカチャン
家族の将来に「子ども」という存在がいるかどうか、深く考えないようにしてきた。
自分の身体的な問題とか仕事のキャリアとか、考慮することがいろいろとあったし、子を生んで養育していく覚悟と責任もまだ持てないと、配偶者との間でもなんとなく話題を避けていたように思う。
結婚生活に当然あるものとして、ただハッピーに子どもを持つほど楽観できない日本の未来や、妊婦と子持ちに寛容ではない世の中のことも気にかかっていた。
だけど、とてつもなく悩み、苦しんだり喜んだりしながらわたしは昨夏、子