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政治経済など

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政治や政策から経済など、社会的なことをテーマにした記事です。
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2024年6月の記事一覧

ふるさと納税の規制はコレだけで充分

国は2025年10月よりポイントがつくサイトを通してふるさと納税を受けることを禁止すると発表しました。 最近は、返礼品の金額に上限を設けたり、地場産品である基準を厳格化したり、ふるさと納税への規制強化が続いています。 しかし、私はふるさと納税については競争原理を維持しつつ、自治体の責任において返礼品を決定するべきだと考えています。 そもそもふるさと納税とは まずはふるさと納税について、簡単に説明しておきます。 ふるさと納税とは、今住んでいる場所以外の自治体に寄付をす

国会の会期が短すぎる件 国民置き去りの駆け引きを招く

終盤は政治資金規正法の話題ばかりだった今年の通常国会が会期末を迎えました。 通常国会は毎年1月に召集され、延長がなければ、会期は150日間と決められています。 しかし、この会期が諸外国と比べると、とても短いことはご存じでしょうか。 今回はそんな国会の会期のお話です。 国会の種類と会期 国会には、開かれるタイミングや目的によって4種類の分類があります。 通常国会・・・毎年1月に召集され、会期は150日間で1回だけ延長可能。3月までは来年度予算、4月以降は法律案や条約

政治家による裏金や脱税をスルーな政治資金規正法改正案

裏金を作っていたことが年末からずっと騒がれている政治資金のお話。 衆議院では改正案が通過し、参議院で議論がされている最中ですが、私はいつの間にか問題の焦点がすり替えられていると感じています。 そもそもの問題は使途が不明だったこと そもそも、当初この問題で言われていたのは派閥から政治家個人に政策活動費としてキックバックした資金が裏金になっているのでは、という疑惑でした。 この辺りは以前の記事で簡単にまとめています。 そう、確かに政治家の収支報告書に記載されない収入があ

国会で議論するのではなく、国民に選択肢を示せ

現在、国会は各党が出し合った政治資金規正法の改正案で盛り上がっています。 そもそも、日本においては国会のあるべき姿はどのような姿なのでしょうか。 今回は日本の政治制度を踏まえ、私の考えを述べていきます。 日本は議院内閣制を採る国 まずは、前提として日本の政治の制度をおさらいしておきます。 日本はアメリカのような大統領制ではなく、イギリスをお手本にした議院内閣制を採用しています。 これと違う仕組みなのが大統領制で、議員も大統領も国民が選ぶため、議会の多数派と大統領の