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初めまして!

今年も早いもので残りわずかとなりますが、初めまして。僕は「あと百年も孤独」というボーカロイドを使ったアルバムプロジェクトの立ち上げ人の、名前は「草の上にも孤独」と申します。音楽としてはポストパンクみたいなものやギターが特徴のオルタナティブロックを製作しています。

DAWに初めて触れたのは2016年ごろで、TSUTAYAでレンタルした「マジカルミライ2013」を見て、「アルバムを作ってみたい!」と知識もないのにそんなことを当時の勢いで思ってしまいました。また、元々の洋楽オルタナバンドが好きなのもあって、気づいたら色々と買い揃えていましたね(笑)

製作はlogicで行っていて、ボカロは巡音ルカv4xをずっと使用しています。ミク様でないのは、調声のパラメータを触れるところが多いのと、歌わせた時の声が好きだからです。あと、僕でなくても誰かが選ぶからですね(笑)記念すべき第1回目は、軽く好きな音楽と、今日まで「DTM やめとけ」のサジェストに惑わされずに続けてきた経緯なんかを書けたらと思います(笑)長いと思いますので、ごゆっくり。

きっかけは悔しさと執着心


音楽を嗜むことに興味を持ち出したのは高校生になってからでした。それまでは英語の時間に流れるビートルズに安らぎながらも、音楽にはほとんど興味がなかったですし、楽器もリコーダーと木琴、カスタネットぐらいしか触ったことなくて、めっちゃ下手でしたね(笑)

僕の通っていた高校には軽音楽部がなかったのですが、高2の学園祭の時にクラスメイトがプライベートでバンドを組んでいて、ステージを観た時に「やってみたい!」と生まれて初めて自分から思うようになりました。

それでもちろん、大学に入ってから軽音部にボーカル志望で入部してみたのですが、部員数があまりにも多い代わりに、同期にドラマーが3人しかいなくて掛け持ちの中をお願いしなければならなかったことや、中学、高校からの楽器経験者がほとんどだったこと。いろんな音楽に詳し過ぎて、というより、僕自身が当時、ラジオで流れてたバンドしか詳しく知らなかったところもあり、周りについていけなくなりました。高校の友だちとカラオケで遊んでいたところから勢いでボーカルに挑戦しているだけなので、同じ初心者でもYUKIや林檎嬢をコピーする女の子の方が優遇されていましたね(笑)

部活自体は途中で退部してしまいましたが、気にかけてくださった先輩から古いKORGのキーボードを少しだけ触らせてもらい、「バンドはコミュニケーションが難しくても、何か音楽に関わることを趣味でも何でもいいので続けたい」という気持ちが芽生えました。

そして、同期のメンバーから「もっといろんな音楽聴いた方がいいよ」っていうのが、その当時は「そんなこと言われても」というのと同時に、眼中に入っていないのが本当に悔しくて、色々聴き漁りました。

レッチリやオアシス、当時流行りだったアークティックモンキーズや、アイアンメイデンなどのメタル系のバンドは先輩や同期、後輩くんの間で人気だったので、人と被りたくない僕は、TSUTAYAの試聴機とBOOKOFFで少しずつ、それら以外の洋楽のバンドを選んでは手に入れて、聴いていきました。軽音部に入ってから生まれて初めてNIRVANAの存在を知ったのですが、そこから派生してピクシーズやソニックユース。レディオヘッドからシガーロス。ナインインチネイルズからTOOL。そこからプログレが気になりピンクフロイドといった具合に「笑っていいとも!」の友だちの輪を広げる方式で興味を持っていきましたね(笑)

Radiohead OK computer
TOOL Lateralus
Nine Inch Nails The downward spiral

高校生時代の「マイアヒ〜飲ま飲まイェイ!」からは考えもしなかった、大学軽音部で得たもの。この御三家で旅に出るにはあまりにも暗すぎるだろう(笑)

特別な存在にはなれないだろうけど、やってみようともしないのは「違う」と思った。

大学卒業後は社会人7年目をやりながら音楽製作をしたい気持ちはあったものの、惰性で現実と向き合っていました。しかし、TSUTAYAでレンタルした「マジカルミライ2013」で熱が入ってからは、給料と貯金をDTMに費やしました。経済面で余裕ができて、夏フェスに初めて行くなどの試みもあったのですが、やっぱり「作りたい」と思うのが僕の性分です(笑)

MIDI打ち込み自体はスマホのアプリでかなり触れていて、ピアノロールから音を探して打ち込んでいくことが楽しくて続けていました。当時は「レディオヘッド 新作」とYouTubeでライブ映像を漁っていて、ちょうど「ムーンシェイプドプール」のアルバムが出る前で、「Ful Stop」のアルバム前のバージョンを視聴しては「こんな曲作りたい!」というモードに入っていました(笑)

ところが、パソコン(MacBook pro)からオーディオインターフェイス、ボカロ、楽器屋でお得に手に入れた「Komplete11」と「Waves Horison」を揃えて、少し勢いで投稿したにも関わらず、

数字が伸びない……。

そんなところで終われないので、DTMのスクールにも通ってみたのですが、講師から、

「曲が退屈、長い、和声がメチャクチャ、適当に作ったでしょ?」

と、ボロカスに言われる始末。こっちは何のことか全くわからずにキョトン状態(笑)

せやけどね、「DTM 難しい」で辞めることなんて簡単なんですよね。調べて何となく理解していきました。この下に書くことは「お前、そんな事もわからんかったの?w」と言われる事ですが書きます。


①僕の曲はAメロ、Bメロ、サビと展開がなく、Bメロはおろか、サビすらない構成もあった。[当時は「何でBメロなんているねん⁉︎」とBメロアレルギーでしたが、なかったらスクールの講師と話が噛み合わなくて続かなかったんですよね(笑)]

②ギターを弾いていないとわからない事で、コード内でアルペジオなどの音を鳴らすがコードの仕組み、楽器の仕組みなど、いきなりオリジナル曲を作ろうとするのでわかっていなかった。

③軽音部の先輩の演奏を観てから、ベースラインは「動くものだ」と思い、コードの構成音でないところまでガチャガチャに打ち込みしていた(笑)


そりゃあ伸びませんしボロカスですわ(笑)ということで、移動中は楽典と楽譜を読むのはしんどいけど読み(笑)、クラッシック音楽特有のルールなどに頭を悩ませながら知識を入れて、スクールを変えては通ったりをくりかえして、講師のおっしゃっていた事をわかりづらいなりにも反芻しては解釈に近づこうとしました。DTMスクールというか感じたことですが、習い事って、「そんなの知っているでしょ?」前提で話を進めていくので、毎回「わかりません」では進まないし、何も得られないんですよね。しんどいのですが(笑)

音楽に関してはiTunesのサブスクということで、いっぱい学び直しができ、60年代、70年代のロックに遡って触れていきました。YouTubeでも「みのミュージック」のみのさんなど、僕の好きな音楽のジャンルを親しみやすく、より知らなかった知識を紹介するようなチャンネルがあり、「すごくいい時代だなぁ」と思うばかりです。その時はEDMやカワイイフューチャーベースなどを作る動画がDTM関連で多いような気がしましたが、ソフトシンセをいじっていたら「僕はこっちのシンセの音の方が好きやわ」ということで、プリンスにハマっていました(笑)そうやって30代に入ってからようやくブラックミュージックにも興味を持っていき、時代もネオソウルなどを意識した楽曲が増えた気がしますね。

それでも相変わらず、僕はギターロックが好きで、The Smiths、The Stone RosesなどのUK勢や、Television、Sonic Youth、Talking Headsのローマ公演や、Lcd サウンドシステムなどのNY勢は何でかは説明しづらいのですが、現在もとにかくハマっています(笑)あとはキャプテンビーフハートからブルースに興味を持ち、ロバートジョンソンなどのデルタブルースから、エリッククラプトン関連のブルースロックだったり、シカゴブルースだったりを聴くようになりました。全てはDTM関連で絶対聞くであろうこれを克服する為の工夫です。

「ギターの打ち込みは難しい」

「じゃあ、辞めるの?じゃあ何でソフトシンセにギター入ってたり、アンプシュミレーターとかあったりするの?工夫せな損でしょ!」


はじめに言いますが、僕からしたらDAWソフトって「楽器」だと思っています。

楽器ってチューニングとかエフェクターで音作りってありますよね?それをこちらは、

・ソフトシンセと音色選び。

・プラグイン(イコライザー、コンプレッサー、リバーブなど)による楽曲上のミックス。

・より理想の音に近づける為に、MIDI上のピッチベンドやボリュームオートメーションの書き込み。

といったことを調べながら、講師に聞きながら、それでも「正解はないからw」とか言われて、自身でどういうことなのかを意味づけられるぐらい解釈しないといけないんですよね(笑)ほぼ楽器の練習とか音作りじゃあないか(笑)

と、まぁそんな難しいというか、「頑張るのが当たり前」みたいな趣味です。ただ、ギターのエフェクトボード揃えてとかするよりは確実にDTMの(USOギター)の方が安いです。録音用のマイクとか設備、鳴らせる環境もいるしね。

それで僕自身はギターの打ち込みを「USOギター」と呼んでいますが、正直、ギターの打ち込みに関して僕の場合は好きな音楽のジャンルに助けられているため、シティポップのカッティングや、ブリッジミュートなど、アニソンにも多いメタル系の音色を使うことはあまりなく、音作りに満足しているところがあるのは認めます。でも、自己流だとしても「ここまでやり切った!」って一回満足しないと先に進まないんですよ。あとやっぱり、「ワブルベースの作り方」とか、「EDMの作り方」とか、「アニソンの解説」とかがDTMの解説動画や楽器のレクチャー動画では多いんですけど、やっぱり僕はね、

オルタナやインディーみたいなギターロックを作りたいし、アルバムで聴くのが好きやからアルバムを作りたい!でもギターは弾けないし、誰かに弾いてもらえたとしても、フレーズを作ってから交渉していかないといけないし、好みも違うかもしれない。だからDAW上で全てを完結する必要がある。ボカロ様は界隈のことをよく知らなくてもカワイイから歌わせる(笑)イラスト(マッチ箱のロゴやジャケ写は描きました)は趣味で書くことあるけど枚数は書けないし、動画制作はFilmora(フィモーラ)の解説動画を見て無料版で1曲分作ってみたけど、正直、イラストも動画も専門外です(笑)

というわがまま極まりない注文が常にあるので、自分一人でないと実現できないんですよね(笑)

で、肝心のギター音源は無料のアコギ音源とか、ソフトシンセとかで、ギターが好きなくせにエレキですらないのですが(笑)アンプシュミレーターの「Bias fx 2」はかなり優秀なので、初めてDTM沼に触れる方にはオススメします。


Waves付属のGTRやKomplete付属のGuiterRigよりも音源を通したときの音が良く、僕のUSOギターには最高の相棒ですね!ベース音源やシンセベース音色の音作りにも使えます!

最後に

今回、僕の人生で初のアルバムをTune Core Japanを通して配信します。

タイトルは「あと百年は孤独」。10曲入りです。
spotifyで配信します。一応、ど素人から5年も続けてきたので、歌詞とか曲の「恥」の部分は吹っ飛んでいますね(笑)

https://open.spotify.com/track/50rBdeFU9n1u24NqeexJCT?si=3HCgOk4WT--gsXSjkaqbBw

ストーリー考えるのも下手なのですが、一応、このジャケットのイメージは「ラブホのジャグジーで服を着たまま一人で入って、思いつくままに歌う」という、「なんじゃそりゃ」なコンセプトアルバムになります(笑)

DTMを始めてから「すごい曲ができた!」なんて言ってたと思ったら冷静になって「ミックスがしょぼいな」と意気消沈したり、ボカロカルチャーの「曲と動画はセット!」みたいな暗黙の了解に対して、「俺はMVじゃなくて、ジャケットを目の前にしながら座ってアルバムを聴くのが好きなの!」とか言ってみせたり(笑)で、ホンマにMVをそんなに観ない、純粋に楽曲と音とアルバムレビューのブログが好きな変わり者なんでしょうが、「これ!」という趣味が回り道ばかりの自分にもあるという事が、今日までの喜びです。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
それぞれの道ではありますが、「DTM やめとけ」に負けず、オリジナリティあふれる作品を作れるきっかけになるなら幸いです。















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