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ぽこピーから考える「日常のデフォルメ」

今日は、僕が好きなvtuber、ぽんぽことピーナッツくんの2人について短めに書こうと思う。僕は2020年冬ごろからぽこピーにハマり、その頃からずっと、動画が更新されるたびに全て見ている。こんなに僕が継続して追い続けているコンテンツは少なくて、特にYouTubeの動画なんかはブームが過ぎてしまうとすぐ忘れてしまうことが多いので、そう考えるとぽこピーは僕の好みにぴったり合っているに違いない。

この2人を僕が面白いと思う理由は、アニメや漫画で、日常系と分類されるジャンルを僕が好きな理由と同じだと思う。ぽこピーの動画はvtuberとしては珍しく、実写のパートが多い。しかし、パペットや着ぐるみ、高い編集技術をふんだんに使って違和感なくバーチャルとリアルをつなげている。そのとき、現実はデフォルメされている。デフォルメとはどういうことか、「ゆるキャン」を例に出して説明しよう。主人公の女子高生たちが全員、おじさんだったらどうだろう。それは、多分「水曜どうでしょう」であって、ゆるキャンというコンテンツとは全然違う。冬にキャンプに行ったら、もちろん寒い。しかし、それを「秘密結社ブランケット」なんていう風にネタにしてしまえば、それは画面の向こう側から見たとき、楽しそうな体験に見えるのである。

そのまま写したら平凡な日常であっても、それをバーチャルというフィルターを通すことで見やすくする。それが日常系アニメの良さだと僕が考えているところで、同時にぽこピーの動画の良さだとも考えているところだ。普通に考えて欲しい。僕たちが見て楽しんでいるのは、ちょっとメタい言い方になるが、兄妹が2人で遊んでいるだけの動画である。ぽんぽこさんの編集のクオリティがとんでもなく高いことももちろんある。しかし、vtuberという形そのものが、動画を面白くさせている側面もあるのではないだろうか。

まるで、偶然バーチャルとリアルがうまく融合したかのような書き方になってしまったが、初期の頃から、ぽこピーの動画は実写が多いスタイルだ。さらに、パペットや着ぐるみなど、この2人はずっとリアルとの関わり方を考えて増やしてきたのだと推測できるものはたくさんある。もしかしたら、とっくの昔に兄ぽこはこんなことは思いついた上で、ぽんぽこさんをプロデュースしたのかもしれない。そんな事を考えながら、動画の中の「デフォルメされた日常」を楽しんで、これからも進化をやめない2人を応援し続けたいと思う。

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