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東海オンエアに見る、UUUMにおける「クリエイター」と「バディ」の関係性〜鎌田社長のnoteを読んで〜

一昨日の夜、ベッドに潜りながらTwitterのタイムラインを見ていたら、UUUM株式会社のCEOである鎌田さんのnoteが目に入りました。

UUUMでは、クリエイターのマネジメント担当者を「マネージャー」とは呼びません。「バディ(相棒)」と呼んでいます。芸能界でよく聞く「マネージャー」という言葉は、どうしても「上から」というイメージがあります。でも、クリエイターもマネジメントする側も、どっちが上か下かではなく、あくまで「隣りにいる」ような関係性。ぼくらはもっとクリエイターに寄り添った存在でありたい。ということで「バディ(相棒)」という言葉を選んだのです。(…)バディという概念は、クリエイターのことを第一に考えるUUUMの哲学の根幹に近いものなのです。

こちらのnoteでは、UUUMにおける「クリエイター」と「バディ」の関係性を始め、「クリエイター」にとって「バディ」はどうあるべきか、具体的にどんな働きをするのか、バディに求められる素質は何か……といったことが語られていました。(現在、新しいバディさんを募集しているようです)

何となく読み始めたnoteでしたが、なるほど、とても面白い。YouTubeが所属する事務所の数は他にもありますが、多くのクリエイターが「UUUMに入りたい…!」と思う理由のすべてがここに詰まっているように感じました。

同時に、このnoteを読み終わったあと、すっごく腹落ちしたんです

というのも、私が愛してやまないYouTuberグループ「東海オンエア」の動画には、鎌田さんの言う「クリエイターとバディの“隣りにいる”ような関係性」が溢れ出しているからです。

今回は、何だか居ても立ってもいられなかったので、東海オンエアが過去に投稿した動画を参照しながら、それを再確認していこうと思います。

※あくまでも、私個人が感じたことです。最大限の想像で書いている部分もありますので、あしからず……。

岡崎市在住の6人組YouTuber「東海オンエア」って?

東海オンエアについては、ちょうど1年ほど前に執筆したnoteを見ていただければ、最低限は分かってもらえると思います :)

簡単にまとめると、愛知県岡崎市を拠点に活動する、とても個性豊かな男性6人組のグループYouTuberです。現在(2019年12月15日時点)のチャンネル登録者数は約483万人。プレゼンnoteを書いたときは約390万人だったので、1年ほどで100万人近くも伸びています!

なぜ、東海オンエアはこれほどまでに高い人気を誇るのか? 理由は山ほどあると思いますが、鎌田さんのnoteで確信に変わったのは、「並々ならぬバディのサポート」も彼らの人気を支える要因の一つだということです。

企画を面白くするための努力を惜しまない

では、バディさんは具体的にどのようなサポートをしているのでしょう? それが垣間見える東海オンエアの過去動画をいくつか紹介します。

「【発注ミス=自腹】東海オンエアに必要なものを外注せよ!第一回外注王!!」という動画では、当時のバディであるタカオカさんも(声のみ)参加し、メンバーと同様に外注をしています。

バディが動画に出演するケースは少ないですが、この動画に関しては、企画会議の段階でバディが誰よりも早く「東海オンエアに絶対必要なものを見つけました!」と言い出したのがきっかけで参戦が決まったようです。

即座にそんなことが言えるのは、常日頃から「クリエイターのために何ができるだろうか?」「今のクリエイターに足りないものは何か?」を考えている証拠だと思います。

また、この動画からバディが「企画会議」に参加してることも分かります。東海オンエアの企画会議は月に一度、各々が用意してきた案を発表して詳細を詰め合うスタイル(のはず)です。開催頻度が低い分、その日は朝から晩までスタジオに缶詰め。そこに同席してることが、個人的には驚きでした。

もちろん、コンプライアンスチェック的な観点もあると思いますが、それだけが目的なら採用された企画だけを確認すればいいはず。長時間の企画会議に同席するのは、きっと採用された動画をより面白くするためには何ができるかを一緒に考えるためなのかなと感じました。

「【クイズ番組あるある】難し過ぎるクイズに自分だけ正解する快感を味わってみたい!」の動画では、現在のバディ(カメちゃん)さんがクイズの出題者として(声のみ)出演しています。加えて、動画で出題されている30問のクイズ(超難しい)もバディさんが用意しています。

問題作成の場面を実際に見ているわけではないので、これは想像でしかありませんが、「高確率で当てられはしないけど、(動画の展開的に)一人は分かるかもしれない問題」を30個も用意するのは至難だったと思います。

これさ…1番すごいのって、「分かりそうで分からない、けどもしかしたら分かるかもしれない」っていうギリギリのラインのクイズ30問を上手に見つけてきたカメちゃんさんじゃね…?(コメント欄より引用)

視聴者が残した上記のコメントには、5,000を超えるグッドボタンが押されています。私以外の多くの視聴者が、同じことを感じていた証拠です。

今回の場合、クイズの質が動画の展開を大きく左右するはずなので、その大役をバディさんに任せるということは、東海オンエアもバディさんをかなり信頼しているんだなと思いました。

クリエイターの成功を、自分のことのように喜ぶ

バディさんの素晴らしさは、東海オンエアのサブチャンネル(彼らの日常を配信するチャンネル)でも見られます。

これは、東海オンエアのメインチャンネルの登録者数が300万人を超えた時期に撮られた動画です。300万人突破を記念して、当時のバディであるタカオカさんが(UUUMを代表して?)特別なプレゼントを贈りました。

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メンバーの顔がオシャレに描かれた大きな絵画(?)です。おそらく特別に発注されたものだと思いますが、すごく凝ってくれてる感がめちゃくちゃ伝わります。何をプレゼントしたら喜んでくれるかな、と恋人並みに真剣に考えてくれてるバディさんの姿がありありと想像できます。

メンバーもめちゃくちゃ気に入っていたようで、メンバーの希望によりTシャツにしてグッズ化、そのまま限定発売にまでなりました!

サブチャンネルの登録者数が200万人を超えたときは、特注デザインが施されたナイキの靴が贈られていました。適当に考えていたら、こんなにセンスの良いプレゼントは思いつかないと思います。

さらにこの動画の途中(4:30〜)では、メンバーがバディ(カメちゃん)さんについて次のように話しています。

UUUMのバディさんは、クリエイターのことをすごく好きでいてくれるから、嬉しいことはすぐに教えてくれる。「最近の東海オンエア、まじヤバいっす。登録者数のブーストかかってます」って(笑)。

クリエイターの成功や幸せを、自分のことのように喜んでくれる。そんなバディさんが近くにいるからこそ、クリエイターは「次も頑張ろう」と思えるのかもしれません。

「ここぞ」というときは、ちゃんと注意する

それだけではありません。バディさんは、クリエイターを誰よりも気にかけているからこそ、クリエイターのダメな部分を見過ごしません。

「【盗撮】としみつがイベントで大遅刻したのでブチギレます」の動画では、名古屋で開催するファンイベントにメンバーの一人が大幅な遅刻をします。他のメンバーは「面白そうだな」と思って急遽メインチャンネル用に動画を回し、“ドッキリ”の体でバディさんに怒ってもらおうと企画。

しかし、メンバーの遅刻を知ったバディさんは(多くのスタッフさんを巻き込んでいる分)「今回は見逃せない」と、最終的に“ドッキリ”ではなく“ブチギレ”る流れに。

とはいえ、動画を見れば分かりますが、感情まかせに怒鳴り散らかすような“ブチギレ”ではありません。バディさんの叱り方からは、相手を想うがゆえの真剣さがひしひしと伝わってきました

バディさんの注意の仕方が、社会人一年目の僕は将来参考にしたい。
バディさんの注意の仕方、すごく厳しくもあり、落ち込ませ過ぎないようにするところめっちゃかっこいい。

コメント欄には、こういった意見が数多く寄せられていました。それほどまでにベースに「愛」がある叱り方だったのだと思います。

冒頭で紹介した鎌田さんのnoteには、「ときには、厳しいことを伝えてあげるのも、バディとしての大切な仕事なんです」と書いてありました。この動画は、まさにその真意を感じられます。

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さて、ここまで勢いでガーッと書いてしまいました。特にちゃんとしたオチがあるわけではありませんが、鎌田さんのnoteを読んで「うん、うん、そうだよな〜」と納得したことを、東海オンエアの動画と照らし合わせて再確認でき、とても満足しています :)

以前からも感じていたことではありますが、視聴者が見ているYouTuberの世界は本当にほんの一部分なんだろうなと改めて思いました。

昨日見た動画も、今日見た動画も、数々の神企画の裏側には、クリエイターとそれを支えるバディの並々ならぬ努力がある。それが本人たちの口から語られる機会は多くないと思いますが、きっとすべてのコンテンツがそう作られてるんですよね。

このnoteを書き終わった今、以前にも増してYouTuberが好きになりました。いつも素敵な動画を投稿してくれて、本当にありがとうございます。

以上、UUUMにおけるクリエイターとバディの関係性についてでした!

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