今までとこれから

私は、高校1年の春に将棋を始めた。
小学生の頃に駒の動かし方は把握していたものの、戦法や囲いなんて勿論知りはしなかった。

部活の先輩方は、特に将棋を教えてくれることはなく、ただ対局をして楽しんでいた印象だ。それでも先輩方は、アマ三段~四段はあったのだが。

将棋を始めたての私は、まず将棋ウォーズで毎日対局を行うことにした。とはいえ、何も知らないのだから勝てるはずもなく、負け続ける毎日。
負けず嫌いな性格ということもあり、このままでは駄目だと将棋の戦い方について調べたこともあった。

そうして、高校3年間は居飛車を指し続けていた。大会での最高成績は、近畿大会B級予選敗退までだったか。棋力でいえば、アマ初段だ。

正直なところ、将棋の才能には恵まれていなかったと思う。


高校を卒業し、大学生になっても将棋は続けてきた。
一年以上停滞していた私は、ここで振り飛車を指すようになった。

四間飛車や三間飛車。色々指しているうちに、自分には振り飛車が向いているのではないかと気づいた。
まず、居飛車で勝てない原因が相居飛車だった。研究勝負になりがちで、棋書を一冊も持っていない私にはたどり着けない領域だったからだ。

そこで大学2年の頃、相居飛車から逃げるように対抗型で振り飛車を指すようになった。勿論定跡なんて知らないため、今まで対局してきた人の見様見真似だ。(今でさえ、対棒銀の定跡すら知らないのだから…)


将棋倶楽部24でも対局するようになり、1級まではたどり着くことが叶った。しかし、初段には一切勝てず、何かが足りないと悩んでいた。

この頃にTwitterで絡んでいた人からLINEの将棋グループに誘われ、そこで、うけしさんと出会った。(まあ、垢名が同じだけで別人説はあるが)
当時格上中の格上であった方の読みを間近で感じ、いつか対局できれば良いなと憧れていたのを覚えている。

目標ができてからは早かった。
大学3年で自称オールラウンダーをやめ、振り飛車一択で指すことを決心し、指す将順位戦へ参加もしてみた。

棋書は『ホントに勝てる四間飛車』『中原の三間飛車』『トマホーク解体新書』『三間飛車VS超急戦』を買った。


しっかりと将棋と向き合うようになり、大学3年の秋頃だっただろうか。のりたま将棋クラブへ24二段で入会した。

当時は、コミュニケーション不足もあり、なおきさんとばかり絡んでいた気がする。

のりたま会員として絡みが増えたのは、上記で挙げた棋書2冊の著者でもある、タップダイスさんが主催する81道場での大会に参加してからだ。


おそらくコミュニケーションが活発になってから、棋力が伸びてきたように思う。
今まで、感想戦をまともにしたことがなかったこともあり、その大切さをわかっていなかったのだと実感したくらいだ。

大学4年の現在。色々な方にお世話になっている。
くりそらさんには、週1回のVSや棋譜の添削、私の研究に対する意見などもいただいている。
ジンには、週1回以上の将棋指導やVS、研究会などで多く関わってもらっている。
ヘッセさんには振り飛車党である私を相掛かり研に誘っていただき、経験を積む手助けをしていただいた。

他にも様々な方にお世話になり、24で四段に昇段することが叶った。


人と関わることで棋力向上に繋がったのだから、もっと絡んでいきたいと考えている。
私とあまり関わりが少ない方でも、気軽にDMなど送っていただけると嬉しい。対局のお誘いや研究に関する話でもなんでも。


まだまだ、自身の弱さを実感せざるを得ない対局ばかりだが、少しずつ目標に近づいていると思う。

私にはまだ伸びしろがあると信じ、研究や終盤力の向上を続けていきたい。

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