伝えるって難しい

とにかく言葉で伝えるのが小さい頃から苦手だった。
自分の意見を伝える、その一瞬で相手に不快に思われたらどうしようと考えてしまう癖がついてしまっていた。
だからこそ、曖昧な言葉でどっちつかずな反応をしてしまっていた。母語で話しているのにね。

ただ、手話を習ってから気づいたことがある。
手話を通すとめっちゃ意見伝えられてるかも…と。
しかも、相手にこう思われたら…と考えることが少なくなった。
そう思われても大丈夫なメンタルになっていた。

手話は曖昧な表現はあんまり良くないそうで
良い、悪いの段階は表情や動きで表していく。

例えば、自分の好きなものを伝える時には
言語では、曖昧に伝えがちだったけど
手話では、これが好き。理由はこうだからだ。とストレートに伝えることができていた。
自分でも不思議だと思ってる。手話で話すことで何故か自分の気持ちを素直に表現できたのだ。

新たな言語を少しずつ習得できているため自分の意見を伝えていきたいが相手が手話を学んでいないと会話ができない。
仲の良いろう者に自分の話をするのが本当に楽しい。伝わった瞬間の嬉しさは胸が苦しくなるほどだ。

みんなに手話を学んで欲しいと押し付けている訳では無いがわたしは世界が広がった。
こんな意見もあるのかと気づいたことが沢山ある。

まるも最近手話動画にハマっている。
まるが手話ができたら色んな話をできるのになぁ。
今日はお留守番中何してたの？とか世間話とか
猫と人間の共通言語が手話だったら面白いのに。
なんてFANTASYなことを考えてしまう。
その前に猫語が分かればなぁ。

まるが目の前でニャーと猫語で話している。
ごはん？トイレ？遊ぶ？眠い？それとも……？
やっぱり、伝えるって難しいなぁ。