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制約理論で生産性が向上するって本当?

生産性向上という言葉を聞くと、多くの人はトヨタ生産方式(トヨタ・プロダクション・システム/TPS)を、真っ先に頭に思い浮かべることでしょう。その中でも、ジャスト・イン・タイムやかんばん方式、カイゼンはあまりにも有名です。

一方、制約理論(または制約条件理論)という言葉を聞かれたことはありますか?これはTheory of Constraintsのことで、略称TOCとも呼ばれています。これは、システムの制約条件、(最も弱い部分=ボトルネック)を見つけ出し、これを継続的に改善するもので、その効果はトヨタ生産方式にも比肩するといわれます。

制約理論はボトルネックの継続的改善を目指す

制約理論を提唱したのは、イスラエル人エリヤフ・ゴールドラットです。元々が物理学者だったゴールドラットは、生産管理のためのスケジューリング・ソフト「OPT」を開発したことから、ビジネスの世界に足を踏み入れます。この「OPT」は、生産スケジュールに関する根本的な考え方が、従来のものとは大きく異なっていました。これが制約理論に他なりません。

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