中3の夏、深夜に書いた読書感想文の話

お久しぶりです。7月22日ぶりのnoteです。
8月も書かなきゃ、書かなきゃと頭の隅にはあったものの、結局8月31日の23時を回っています。スマホで時間を確認した瞬間、夏休みの宿題を思い出しました。

というくらいなので、毎年夏休みの宿題はギリギリでやっていました。
特に思い出深いのは、中学3年生の8月31日です。夏休みの間はずっと受験勉強のための塾が中心で、学校からの宿題を後回しにしていました。やらなきゃ、やらなきゃと思いながら、読書感想文を放置。図書館に行って勉強していたのに。本を選ぶことすらしていなかった。

8月31日の夕方、塾が終わった足で図書館に行き、すぐに読める本という基準で探して、ページ数の少ない薄い小説をパッと借りた。塾からの帰り道の30〜40分と、家についてからの1時間半ほどで読み上げて、なんとなく書く内容を考えてから夕飯を食べた。
お風呂から上がって、確か自室の机の引き出しに原稿用紙あったよな〜と探す。探す。探す。ない。原稿用紙がない。こっちの引き出しにも、ない。ないか・・・「原稿用紙ってないよね?」と母に尋ねるが、子ども以外に原稿用紙を持っているはずもなく、ない。
このとき、夜9時前。車で10分先の本屋が、あと10分で閉まる。「なんでもっと早く言わないの!!」と当たり前のセリフで叱られながら、コンビニに行ってみるが、15年以上前の田舎のコンビニ、もちろんない。
ど、どうしよう。もうさっき考えたはずの内容もどっか飛んでいきそう。

母、「パソコンで書いて、印刷して持っていけば?」
え、いや、ダメでしょ。怒られるよ。
「でも仕方ないじゃん、もうこれしかないよ。原稿用紙設定で打ち込んで、ダメって言われたら、紙に書き直せば。」
遅れて出すのも嫌、でも原稿用紙ないのも嫌。え〜〜〜涙。
「どっちか選びなさい」(当然である)

半ベソでパソコンに向かう。ポチポチポチ・・・。
確か、一太郎の原稿用紙の枠で書いていた記憶。
ワードはなんかうまくできなかった?か、設定になかった?
(とりあえず、明日は提出が目標。怒られてもいいからとりあえず出す。出すだけ出して、ダメだったら書き直させてくださいって言おう。怖いよ〜)
母、「書いたらすぐ寝るのよ〜おやすみ〜」
ポチポチポチ・・・。
(受験勉強してたからしょうがない・・・いやみんなそうだから言い訳にならない、怒られたくないよーはぁ、自分のばか。終わらない。眠い、あ、なんか違う書き直し)カタカタカタ。
で、書き上がったのは午前1時。
自分で印刷してみたものの、設定がうまくいかずにずれたので、翌朝一番に母に印刷してもらった。
間に合った。

「先生、あの、昨日原稿用紙が見当たらなくて、パソコンでとりあえず書いたんですけど、、、提出させてもらえますか、、、、すみません、、、あの、ダメだったらすぐ紙に書き直すので、、、」
先生は「あ、そうなの?は〜い」と言いながら、印刷された読書感想文をさっと受け取って職員室に戻っていった。
先生・・・ありがとう〜〜〜〜〜!!!!!!
(受験勉強が中心なのは自明だから、ちょっと見逃してくれた気がした)
先生の寛大さ、母の機転、怒られることにビクビクした深夜、いろいろ忘れられない夏でした。

というわけで、8月31日のこんな時間にパソコンで文章を打つのは中3の夏ぶりで、こんな話を思い出してしまいました。

毎年夏の終わりになると、母からいじられます。
「原稿用紙なかったよね〜」と。
結局、あの頃から何も変わっていないなぁと思うなど。

数日後、先生から呼び出されて「やっぱり、ちゃんと原稿用紙に書いてくれる?」と言われて、そりゃそうだよなと思ったら、「学校代表に選ばれて、市に出すから」とのことで、ひっくり返りました。
とりあえずなんでもいいから(よくないけど)締め切りを守って出すって大事だなと思いました。

いま必死に宿題をしているお子さま&見守る保護者の方、出すのが大事です。
頑張れー!





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