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情けは人のためならず

この記事は、漠然とした不安や焦燥感から解放されたい方に向けた記事です。不安・焦燥感に駆られている人の気持ちが少しでも楽になれば幸いです。今回も動画にまとめていますので、活字より動画が好きな方はこちらをご覧ください。


何をしても楽しくない。

何に対してかは分からないけど、なんとなく不安がある。

そういう方に届けばと思います。


では、さっそく本題に入ります。以下、2266文字あります。

結論から言いますと、不安や焦燥感を感じている人は、「人を助ける行動」をとりましょう。


え?

自分がきついから助けて欲しいんですけど。


と思いますよね。自分がきついのに人を助ける余裕なんてないよ!!と思う方がいるかもしれません。自分に余裕があったらそりゃあ人のこと助けたいさ!!と感じる方が大半かもしれません。

しかし、心理学的に考えると、これは順序が逆です。人には愛他的行動をとりたいという欲求があります。人には、人の役に立ちたいという欲求が備わっています。

ここで少し発達心理のお話をしたいと思います。

人間の発達段階で、認知能力や共感性が獲得された後、愛他的行動が出現するようになっています。そのため愛他的行動は、自己中心的行動、利己的行動の後に発達し、児童期以降になるといわれています。

2歳頃までに共感性が活性化され、6歳頃までに愛他的行動をとりたいという欲求が生まれます。6歳頃の子は「人の役に立ちたい」という気持ちを持っていますが、自己犠牲を伴うことはしません。10歳頃までに愛他的行動欲求が安定化して、10歳以上になると道徳的判断力が増して、愛他的行動が内面化し、自然と人を助ける行動をとるようになっていきます。

すごく簡単に言うと、赤ちゃんは完全に自分中心です。自分のことしか考えていません。小学生になると助け合いをするようになります。


生まれ持った特性や育った環境によっても違いますが、多くの人間はこの発達過程を得ます。


つまり、人を助ける行動をとるということは、人間が本来持っている欲求に従うことになります。だから、不安・焦燥感がある人は、人を助けるという行動をとったほうが、自分自身が楽になります。


これを日本人は昔から分かりやすい言葉で広めています。「情けは人の為ならず」。

人に優しくすると巡り巡って自分の元に返ってくるという意味です。人に優しくすることは、その人の為ではなく、自分のために行うことです。愛他的行動欲求が満たされないと気持ちが悪い思いをします。すごく人に優しくされたのに、何もお返しをしないと気持ちが悪くなりませんか?

人の役に立つ行動をとるというのは、その人の為に行っているのではなく、「自分」が気持ちが悪い思いをしないためにすることです。

困っている人を助けなかった時も、「あの人今どうしてるかな・・・」とその後ずっと考えてしまうことがありませんか?

人は人を助けないと気持ちが悪いんです。


ですが、注意点があります。

ただ人に優しくすれば良いという話ではありません。自己犠牲を伴うような人の助け方はしないでください。自己犠牲を伴って人を助けるというのは、優しさではなく、甘やかしになります。

自分は自分のことを大事にするのが、皆が幸せになれる方法です。人に優しくする時に、少しでも「嫌だな」と思うことがあれば、それはしなくて良いです。

人数合わせの飲み会に誘われたとします。

(う~ん、面倒くさいけど、人数合わせかぁ。行かないとこの人困るし・・・。あ~帰って映画観たかった)と思いながら「いいよ!」と言うのはやめてください。

あなたが行かなかったら、誘ってきた人は次の人を誘うだけです。あなたが思っているほどには、断られた側はショックを受けません。だから自己犠牲を伴ってまで人を助ける必要はありません。

自己犠牲をしている時点で、あなたはあなた自身をいじめていることになります。

私の母もよく自己犠牲しています。

「この保険・・・私には必要ないけど、付き合いで入ってるのよ・・・」と。

今まで母は「付き合い」という名目でいくら捨ててきたんでしょうか。母が保険を解約したところで保険のお姉さんは大して困りません。次の契約者を探すだけです。幸い母は現在はその保険を解約できたようですが、意を決して解約をすることを伝えた時、保険のお姉さんはすんなりと引き受けてくれたそうです。そんなもんです。

自分が無理をしてまで何かをする必要は少しもありません。

全員が自分のことを一番に考えれば、全員幸せになります。

優し過ぎて人にナメられてしまう人は、優しさに自己犠牲を伴っていないかよく考えてください。自分を大切にすることを後回しにしていませんか?

まとめ

①不安・焦燥感がある人は、人に優しくしましょう

②自己犠牲を伴うことはしないようにしましょう


ココナラというアプリでお悩み相談をしていますので、何か個別にご相談がある方はこちらからご連絡いただけると幸いです。一人で悩まず、まずはお話だけでも聞かせてください。


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記事を読んでくださりありがとうございました。辛い思いをしている人が少しでも楽になりますように。