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音楽を選ぶように楽しもう!気楽に、気軽に、クラフトビール【Love! Indonesia Crafr Beer】vol.2

クラフトビールを選ぶことは、音楽を選ぶことに似ているんじゃないかな、と最近思うようになってきた。

音楽は、よく聴く好きなアーティストがいたり、その日その時によって聴きたい曲が変わったりする。今はノリノリのポップが聴きたい、今はしっとりジャズの気分など、幅広いラインナップからどれがいいか選ぶ。そして、どんな音楽が聴くかによって、その人がどんな好みを持っている人なのかわかる。

友達のよく聴くプレイリスト、のぞいたことはあるかな?意外と思いがけないセレクトだったりします。そのくらい反映される嗜好がダイレクト。ジャケット買いをすることもあるし、誰かにおすすめされて聞くようになった曲もある。

私自身は特に音楽に精通しているわけではない。けれど、好きなアーティストはいるし、お気に入りの曲たちだってあるし、ライブにだって行く。でも、クラッシックだけは好きなのにうまく覚えられない。マンガ「のだめカンタービレ」で勉強しようとしても、ダメだった。「ドビュッシーが好き」ということだけわかったので、あとは聴くを楽しむことに徹しようと決めた。

振り返って、クラフトビールはどうか。基本的によく飲むブランドのビールがあって、その日その時によって飲みたいビールが変わる。どんなビールを選ぶかによって、その人がどんな好みを持っている人なのかわかる。よく飲むビールリストは嗜好のかたまり。パッケージのかわいさにつられてジャケット買いすることもあれば、おすすめされて飲むようになったビールもある。

「ビールは好きだけど、クラフトビールはあんまり好きじゃない。なんだかたくさんあってよく分からないよ」。そう笑う私の義兄は、ビール腹をものともしない大のビール好き。でも、クラフトビールは飲まない。けれど、私と彼は仲良しのビール仲間だ。

クラフトビールと音楽に共通して言えるのは、「おすすめって何?」って聞かれた時にうまく答えられないということ。音楽もビールも、その人の嗜好や気分などによって飲みたいものが変わる。だからこの質問をされると、「普段どんな音楽を聴くの?」「普段どんなビールを飲むの?」と聞き返す。

つまり、「私がよく飲むビールはこれで、大好きです。でも、今のあなたに合うかわかりません」ということ。自分の好みの押し付けではなく、よりその人に合うものをおすすめしたい。そんな思いで会話のキャッチボールをして、「それならこれはどう?」とか「あのメーカーがこんな新作出したんだよ」とか話題が広がっていく。

今では、クラフトビール専門のバーや酒屋などもあるくらい、クラフトビールはいろんな種類が販売されている。製造方法や原料の違いによって、150種類以上あると言われている。日本のビール醸造所だけでも500を超えるそうだ。

でも、そのクラフトビールの世界は、音楽と同じように、難しいことは考えず楽しむことが大事だと心から思う。楽しんだもん勝ちそのくらい、気楽に気軽に、クラフトビールに触れていてほしい

私はクラフトビールが大好きだから、その世界の深さや歴史にもとても興味があるし、クラフトビールトークは至福の時間。でも、知らないと楽しくないかというわけではないのだ。

ただ、知っていると好きなクラフトビールとの出会う確率が少し高くなるとは思う。ここでは、少しだけクラフトビールの基礎知識をお届け。

副原料が、味の個性の引き立て役

「クラフトビールって何が違うの?」とよく聞かれる。2018年、全国地ビール醸造者協議会が、「小規模(1回の仕込み単位が20L以下)」とわかりやすい定義をした。そして、「地域の特産品などを原料とした個性あふれるビール」とも言及している。一昔前は、「地ビール」という名称が主体だった理由はここにあるだろう。今では「クラフトビール」という呼び名がすっかり定着した。

ビールの主な原材料はこの4つ

ビールの味を構成する主な原料は、水とホップ、麦芽、酵母の4つ。ここに、とうもろこしや米、フルーツやスパイスなどの副原料を加えることで、さまざまな味のビールができる。

その地域の特産品などを副原料に使ったビールは、お土産売り場などでよく並ぶ。私がクラフトビールを好きになったきっかけは、この「地域の特産品を広めたい」という醸造家(ビールの作り手)の想いに触れたこと。旅が好きな私は、この地域愛にあふれたご当地ビールに心打たれたのだ。

好きなビールとの出会い率アップ!4つのビアスタイル(ビールの種類)

ビールは醸造酒の一種。味の違いをわける大きな要素は、その2種類の醸造方法の違いにある。上面醗酵のエールと下面醗酵のラガーの2つ。クラフトビールに多いのはエールで、日本で最大手のクラフトビールメーカーであるヤッホーブルーイングの商品は、実はすべてエールビールだ。

エールから生まれたさわやかなペールエールやガツンと苦味の強いIPA、濃厚まろやかな味のヴァイツェン。ラガーから生まれた日本で最もポピュラーなピルスナーペールエール、IPA、ヴァイツェン、ピルスナーの4種類だけわかっていれば好きなビールとの出会い率はぐんとアップする。

難しく考えなくて大丈夫!気楽に、気軽に、クラフトビール

インドネシアのクラフトビールはパッケージが個性的。私がインドネシアのクラフトビールを好きになったきっかけは、いわゆるジャケット買いだ。インドネシアっぽくてかわいい、見ているだけでなんだかうれしい。冷蔵庫にある姿を眺めるだけで幸せ。飲んだ後にだって飾っていたい(捨てたくなくてラベルシールを剥がして、ノートにコレクションした)。

もちろんインドネシアならではの味わいの楽しさもある。特産フルーツのシラックを使ったビールなんて、他にはないユニークな味。バリ島のあの眩しい日差しを全身で浴びながら、陽気な雰囲気の中で飲めば最高極まりない。

ヤッホーブルーイングのビールイベント「超宴」@軽井沢にて

ただ元を辿れば、単純にクラフトビールに触れている時間がハッピーなのだ。クラフトビールは楽しむもの。難しいことなんて考えなくても大丈夫。よく分からないからと敬遠するより、ちょっと飲んでみて!と伝えたい。

だって、日常を彩る幸せな「ビール」なんだもん。今日はどれにしようかな。

ぷしゅ!

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