なぜ渋谷の路上でファミマの袋に嘔吐している酔っ払いを助けるのか
ロンドンから帰国した当日の夜10時頃、本来なら部屋で休んでいるはずの時間に、私は渋谷の路上でファミマの袋に嘔吐している酔っ払いを運んでいた。
右腕を私の夫が支え、左腕を酔っ払い(女性)の友人と思しき男性が支え、私は彼女の髪をかきあげて自分のヘアゴムで結び、衛生的にファミマの袋に嘔吐させる。
彼女は「ごめんなざぃ…っ!お兄さんもぉ、お姉さんもぉ…っ!ちょうやざしい!」と言いながらヨタヨタ歩きつつ、ときどき思い出したように吐く。連れの男性は気が動転したのか「大丈夫です!」を繰