見出し画像

中央競馬の馬主バッチが届きました

昨年末に馬主バッチが手元に届きました。馬主になったことをオープンにすると「なぜ目指そうと思ったのか」とか、「どうやってなるの」と色々質問をいただいたので、今回は審査のあれこれと経緯を書きたいと思います。

画像2

馬主になろうと思ったきっかけ

まず馬主になろうと思ったきっかけは、競馬のゲームが好きだからです。でもあの馬がこうだとか、このレースは左回りでゴール前の坂が・・・と講釈を垂れるほど詳しくはないです。競馬に関しては全然知らないこともたくさんあります。
でも馬のゲームは中学生の頃から好きでした。私が一番ハマったのはゲームセンターの「スターホース」です。この初代は2000年に稼働しています。私は15歳でした。このゲームが大好きでよくゲームセンターに通っていました。このゲームは20年以上経った現在も古参のファンも多く、バージョンが新しくなって今も稼働しています。
このゲームのいいところはただ馬を予想して馬券を当ててメダルを増やすだけでなく、配合を考えて馬を作って、育成してレースに出すことができることです。

私は競馬+育成の要素がとても好きで、ダビスタもこのゲームを知った後ちょこちょこしました。でもやっぱり一番好きな競馬ゲームはと聞かれたら、スターホースが一番だと思います。お金も時間もかかりますが私の好きな「育成」と、お小遣いの中でやりくりしたメダルが無くなったらどうしようという「ドキドキ」の両方が備わった素晴らしいゲームでした。今でいうこのメダルは、現金ですね。負ければお金が無くなる。ドキドキしますが、そういう勝負事は昔から好きでした。

育成ゲームに関して言えば、馬より前から育成ゲームや経営シミュレーションというジャンルのゲームが好きでした。以下のゲームを結構やりこんでいたんです。
1996年 牧場物語 (当時11歳)
1997年 バーガーバーガー(当時12歳)
1997年 ザコンビニ
1997年 学校を作ろう

懐かしくなって調べたら、なんとほとんどが小学生の頃発売されたゲームでした。経営が好き、将来は何か経営したい!と思ったのはこの頃から既にあったようです。

馬主審査について

さて馬主の審査について、ある日急に思いついて「そうだ京都に行こう」くらいの感じで申請したくなって書類を作ることにしました。昔から「将来は馬主と結婚!」と半ば冗談まじりで独身の頃は話していたのですが、もう独身じゃないので夢を叶えるには自分でなっちゃおうと思ったんです。特に誰に勧められたわけでもなく、何のコネもないのですがホームページで検索して必要書類を集め、必要事項を埋めて投函しました。

条件としては継続的に得られる所得金額が1,700万以上、保有する資産の額が7,500万以上でした。この資産には預貯金以外に不動産や有価証券も含まれます。正直、この二つだけだと思ったほどハードルは高くないなと思いました。
というのも競走馬って年々競りがどんどん高くなっているのは知っていたし、一頭2,000万や3,000万なんて安い方、1億円で誰々が落札しました〜と最近は毎年ネットニュースで飛び交っています。所得が税引き前1,700万だとそこから税金を引いた手取りはもっと少なくなってしまうので、大した馬は保有できないような気がするからです。
また資産に関しては不動産も含まれるということなので、こういった場合は現実的に審査で通るかどうかは別ですが、例えば1億円のビルを持っていて現金が500万円ほどしかなくても、資産7,500万をクリアできていることになります。
(ただ、セリで馬を買うときはセール終了の翌日10日以内に指定口座に支払わないといけないので現実的に不動産だけを持っていても意味がないのですが。)

勿論上を見たらキリがありません。所得が1億だろうが2億だろうがいくらあってもお金が足りないのが馬主の世界だと思いますが、上記の所得と資産の金額だけでいうと審査で設定している金額は、そんなに高く設定しているハードルではないと思います。

必要書類ですがこれはたっぷりありました。
・申請書
・世帯全員の住民票
・身分証明書
・精神の機能障害がないという医師の診断書
・戸籍謄本
・確定申告書の写し
・財務債務調書の写し
・所得証明書
・固定資産評価証明書
・預金残高証明書
・申請者が経営、勤務するすべての法人の登記簿謄本
・申請者が経営、勤務するすべての法人の決算報告書2期分

ここで個人的に一番面倒だったのがすべての法人の決算報告書と登記簿謄本です。私が経営している法人、勤めている法人すべてなので4つの会社の書類を集めました。私でも4つなので、たくさん会社を経営されている方は本当に大変だと思います。
審査が厳しいのは反社会チェックのためだと思われます。噂では審査の機関は警察と繋がっていて、申請主の家族や会社周りも全部調べるとかとか。(噂ですがあながち嘘じゃない気もします)
つまり馬主審査に通れば、どこからどうみても私は反社会勢力と関わりなく全くクリアです、というのを証明できますね。

あと預金残高は審査の初めに1度、そして終盤いよいよ審査も大詰めですよという段階でもう1度、計2度提出しないといけませんでした。預金残高を取得するにはまず銀行を予約して、窓口で手続きしたのち自宅に発送してもらわないといけません。1週間ほど待たないといけないのでこの待つ期間を含めると、ちょっと手間で面倒でした。

馬主の審査は年3回あります。4月、7月、11月です。おおよそ3ヶ月かかります。以上の必要書類を揃えて、ポストに投函して一番近い締め切りから3ヶ月が審査の目安です。

実際にとってみてから思った事

実際にとってみて思ったことは、知れば知るほど馬を買ったり維持するためにはお金がかかるということです。それも含めて楽しみなんですけどね。
中央競馬の馬は飼い葉代とかトレーニング代含めて、1頭だいたい60万の維持費がかかるそうです。地方競馬に格下げすると維持費はその半分くらいだそうです。中央で走ってみて通用しない馬で、地方でまだ活躍できそうでしたら関東地方競馬(浦和、船橋、大井、川崎)に出すのが良いと聞きました。私は中央が通ったあと地方競馬の馬主も取りました。こちらはかなりスピーディーに取得できました。

あと馬の所有の仕方も色々あることを教えてもらいました。
先ほどお伝えしたようにセリで買うにしても色々なセリがあります。有名なのはセレクトセールですが、それ以外にもたくさんあります。
https://www.jra.go.jp/owner/members/faq/category_b.html

セリ以外には生産者(牧場)と直接交渉して購入する庭先取引があります。セリよりは安く買える可能性がありますが、名門の牧場は一見さんお断りだそうです。お得意様ならいいけど、一般人はセリで買ってくださいということです。まぁ、確かに知らない人にわざわざ安く譲るより、その方が牧場も儲かりますしね。
名門牧場とのお付き合いは太いパイプとか、コネとか紹介者が必要そうです。

まとめ

審査についてざざっと思い出しながら書いたのですが、他にも少し戸惑ったことを思い出しました。申請書に知人馬主とその関係とか、預託調教師を書く欄があります。ここは多少馬主の知り合いや友達がいないと何を書いたらいいかよくわからない欄だと思います。私自身も預託調教師は全く知らないのですが、銀座で働いていることもあって幸い馬主のお客様はたくさんいたので教えてもらいながら記載しました。

また、審査の担当の方から書類に記載したことに関しての不明点は都度お電話があるのですが、最終審査が通ったお知らせの時に「SNS見てます。YouTubeも見ています」と言われました。申請書にそういったものを書く欄はないのですが、本名で顔出しで活動しているので秒でわかる情報ではあります。
そういったものもちゃんとチェックされているんだなぁと思いました。
あと「SNSで馬主のことをもっと発信していただいて盛り上げていただくことは大歓迎なのですが、馬主バッチがないと入れないエリアは撮影不可でお願いします」とお達しがありました。つまりは節度を持ってということですね。確かに今は色々なYouTuberもいますからね。

さて色々書いていきましたが私もまだ聞き齧ったことやネットで調べたこと、そして知人馬主から聞いた主な情報がメインなのですが、これから実体験を通して行くうちに見えてくるものやわかることも色々あるかと思います。

これからはそういった情報も発信していけたらいいなと思っています。2022年は私にとって馬主元年。是非是非暖かく見守っていただけたら嬉しいです。

画像2


読んでいただいてありがとうございます。なるべく読みやすい文章を心がけています。コメントは気軽に残していただけたら嬉しいです。