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今さら聞けない「ふるさと納税」

【登場人物紹介】

とり君
会計事務所職員。
税金のことはとても詳しいが、試験になかなか受からない苦労人。

ねこ社長
とある会社の代表取締役。
今回ふるさと納税のことを聞きたくて、とり君が勤めている会計事務所に向かった。

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【とある日の午後・・・】

トントントン(ノックの音)

ねこ社長
「とり君、いますか??」

とり君
「どうしました?ねこ社長、こんにちは」

ねこ社長
「ほらほら最近ふるさと納税が話題になってるやん?
あれってどうなん?」

とり君
「あー、ふるさと納税ですね。
最近されている方多いですよ。
実質2千円の負担で色々な返礼品が届くのでおすすめできますね。」

ねこ社長
「どんな返戻品があるの?」

とり君
「お肉、お魚、雑貨、日用品、変わったものだと旅行とかもありますね。
今の時期だとおせちとかもあるみたいですよ!
インターネットで「ふるさと納税」と検索すると返礼品から寄附する自治体を選べるようなサイトも設置されています。」

ねこ社長
「へぇーおもしろそうやね・・・早速すぐやってみます!!」

とり君
「ちょっと待ってください、ねこ社長。
ふるさと納税には注意点があるので、それを聞いてからしてください。
まずは寄附額です。
年収によって控除を受けられる上限がありますので寄附しすぎると負担額が2千円を超えてしまいます。」

ねこ社長
「え・・・それは困るね・・・。
私の場合はどれぐらいまでいけるん?」

とり君
「えぇーっと・・・
ねこ社長は課税所得が1千万円ぐらいなので・・・
だいたい35万円ぐらいまでは2千円の負担でいけますね。
1万円の寄附を35か所にすると35個返戻品が届きますよ。」

ねこ社長
「おぉーそれはすごいね!!食べきれるかな・・・」

とり君
「あと一つ大事なことがあります。
個人の確定申告をする必要があります。
ちゃんと寄附金控除を受けますよというアピールを税務署にしないといけません。
その時には寄附金の受領証も必要になるのでちゃんと届いたら保管しておいてくださいね。」

ねこ社長
「確定申告?
それはめんどくさいな・・・
絶対しないといけないの?笑」

とり君
「しないと控除を受けられませんよ!
でも給与所得だけなど確定申告をする必要がない方で寄附先が5つ以内の方は「ワンストップ特例制度」の申請を出せば確定申告の必要がなくなります。
寄附金の受領証が届くときに案内が入っていますのでそれを見てもらえれば手続きは簡単です。」

ねこ社長
「なるほど・・・。
一言でふるさと納税といっても奥が深いなぁ・・・
私の場合は5か所の寄附では収まらないと思うから確定申告するしかないね。
とり君、ありがとう!
早速、ふるさと納税するので今年の分の確定申告お願いね!」

とり君
「はい!わかりました!
報酬はしっかり請求させてもらいますね!」

ねこ社長
「あっ・・・うん・・・」
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というような税金に関することや税理士業界のことなどを題材とした人形劇を定期的にYouTubeにアップしています。

https://www.youtube.com/channel/UCHPVtWC85CEy9s456sfkGTg

我ながら結構おもしろいと思いますので(笑)
ぜひ一度ご覧頂ければと思います。

関西出身の会計事務所ベテランスタッフ「とり君」が教える、税務のハナシ。 国際税務から海外進出・連結納税・連結決算・IFRS 対応・公益法人支援まで幅広くわかりやすく解説します。