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よはく

頭の中には、常に何かがめいいっぱい詰まっていた。取り出したくても絡み合っているし、何かを取り込みたくても入る隙がない。

そんなとき、キャンプに出かけようと計画する。自然に触れることで頭がスッキリするからだ。心から、その日を楽しみにしていた。

しかし毎日天気予報を見ても雨マークは変わらず、むしろ酷くなる一方。
私たちはキャンプを諦めた。無理はしない。

外出はしたい。
自然に触れたい。

茶畑


昨年、癒されたとある地に行こう!と決めて出かけた。
道中、夫と普段話せない分たくさん話す。

茶畑を横目にテリーヌ

あぁ、そうか。私は対話を求めていたのか。
どこかに出かけて癒されることはもちろんだけれど、私が欲していたのはこの時間だった。

後部座席からは子どもたちの歌声。
うるさいなー元気だなーとぼやきながら話す私たち。
普段追われている家事や仕事、勉強、などから離れて。

ただ、ただ家族のしあわせを噛みしめた。

暮らすように泊まる、がコンセプト


子どもたちも夜更かしして。
どうでもいいことで爆笑し合って。

余白がないと感じられない、当たり前のしあわせ。
当たり前だけどかけがえのない時間。

私が大切にしたいことを思い返し、しあわせを抱きしめて日常へと戻る。

よはく、が思いださせてくれたこと。

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