【万葉集】この世にし~
大伴旅人の歌
この世にし 楽しくあらば
来む世には 虫にも鳥にも 吾は成りなむ ~大伴旅人~
現世が楽しいのなら、
来世は虫にでも鳥にでも、私はなってもいい。
現代と比較すると
中学・高校の古典の授業でも大伴旅人の歌は詠みましたが、
まず私は「旅人」という名前にとても惹かれていました。
義務教育というものになぜか縛られているような、息苦しさを感じていた中で、ふらふらと気のままに暮らす旅人に憧れの念を抱いていたからでしょうか。
そんな大伴旅人の歌はやはりのびのびとしていますね。
「今を生きる」というたくましささえ感じます。
私は人よりも心配性なので、どうしても未来のことまで考えて
不安になってしまうことがあります。
そうすると、今を全力で楽しむということを忘れ、損をしてしまう可能性がありますよね。
「未来はどうなるかはわからないけれど、今を全力で楽しむ。」
こういうように物事を考えられれば、少しは気持ちも楽になるのかもしれません。
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