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audio-technica HYP-182TSのレスキュー

ドラム用のマイクHYP-182TSです。既に廃盤であまり情報もありませんが、スネアやタム用のダイナミックマイクです。
レスキューと言っても、電気系統は問題ありません。マイク端子の2番と3番の間にそれなりの直流抵抗値が出ていれば電気的には正常の範囲内だと思います。

マイクの経年劣化あるあるですが、この個体、内部のウレタンスポンジが劣化してボロボロになっています。
日本の環境だと湿度が高いせいか、ウレタンが空気中の水分と反応して加水分解するケースがとても多いのです。

ウインドスクリーンを取り外します
ボロボロのウレタンを取り除いたところ

マイク本体側と、ウインドスクリーン(風防)の内側の両方にウレタンが入っていますが、どちらもボロボロになっていました。
写真はマイク側の劣化したウレタンを取り除いた後の状態です。ここから接着剤の残りを丁寧に取り除きます。

2.5mm厚ぐらいのウレタンシートが近所の金物屋さんにあったので、これを買って来ました。何個も作れるサイズで200円。
これを広げてマイクをグッと押し込むと跡が付きます。
放っておくと元に戻ってしまいますので、ハサミでささっとカットして円形に切り抜き、元々の場所にはめ込みます。
接着しても良かったんですが、面倒だったのではめ込んだだけ。

グッと押し込むと
跡が残るので、消えないうちに切り抜きます
はめこんだところ

風防の内側にはもう少し厚いウレタンが入っていました。あいにく手元にそれに近いものがないので二枚作って重ねます。

作り方は同じです。少し大きめにカット

ウインドスクリーンのサイド側にはメッシュが貼られています。スポンジが入っていたのは上側のみだったのでそれに倣います。

ウレタンがしっかり入りました

ピンセットで位置決めして押し込みます。
再度組み上げたら完成です。

取り付けて完成

音の好みに合わせてウレタンの種類や枚数を変えてみても面白いかもしれませんね。

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