【双子座満月】12/8～12/23〈ブレイクスルーのヒントは身近なところにある〉
逆境を乗り越えるコールドムーン
12月8日 13時07分頃。太陽 射手座・月 双子座の位置で満月を迎えます。
満月は太陽と月が真っ直ぐに向かい合い、力が外へ向かって解放されるとき。「物事の集大成」や「今後の見通しを見つける」絶好の機会です。
また、この満月は5月30日 双子座新月の結果が表れるとき。この新月は「不測の事態や失敗があっても、どこまで自分らしくやれるか挑戦する」がテーマとなっていました。双子座が示す「思考力」「情報力」「柔軟性」を発揮して、どれほど挑戦できたか？その結果があらわれるときです。
一方で、この時期の満月はコールドムーン(cold moon)と呼ばれます。この名称はネイティブアメリカンの風習が由来。「冬至」に最も近い時期に迎える満月のことを指します。
双子座のサビアンシンボルにも冬を思わせるものは度々登場します。冬は乗り越えることが困難な厳しい環境の象徴。しかし、冷静に臨機応変に対応することで、良いアイデアが生まれ、逆境を乗り越えられる可能性が示されています。
今回の満月では「生命力」「復活」というキーワードが見られます。この２つはまさに「冬至」の意味そのもの。また、９月１０日に迎えた魚座満月の流れも感じられます。
大きな時代の転換期の中で、今までのパターンが上手く行かない、これから何をどうしたら良いのかわからない… ― そう感じる方もいるかもしれません。ですが、その中において、今私たちに何が必要なのか？どうしたら良いのか？その道筋を温かく示そうとしている。そんな今回の双子座満月です。
ブレイクスルーのヒントは身近なところにある
さて、ここからは双子座満月のテーマについて見てましょう。
まずは、AC(テーマ)・太陽(行動)・月(気持ち)・MC(到達点)の基本的な情報から全体像を掴んでいきます。
AC(テーマ) ：
牡羊座１３度(サビアン１４度)
「男と女のそばでとぐろを巻く蛇」
→生命エネルギー
→人間関係のしがらみを理解する
→物事の二面性・両極を受け入れる
太陽(行動) ：
射手座１６度(サビアン１７度)
「復活祭の日の出の礼拝 」
→ポジティブエネルギーの循環
→いつもと違う場所からパワーをもらう
→楽しい会話・コミュニケーション
【９ハウスに位置→今までと異なる場所／精神的に向上できる場所／自分の考え・価値観を広げることにスポットを当てて行動する】
月(気持ち) ：
双子座１６度(サビアン１７度)
「健康な頭は精神の頭に溶ける」
→ゆっくりじっくり考える
→本質的な情報・関係性に目を向ける
→難解・壮大なテーマに目を向ける
【３ハウスに位置→多様な情報・知識を知る／身近なことに興味を持つ／基本的な考え方の確立を望む】
MC(到達点)：
山羊座７度(サビアン８度)
「しあわせそうに歌う家の中の鳥 」
→現状に満足を見いだす
→身の回りの環境に溶け込む
→物事に素直に従
AC牡羊座１３度とMC山羊座７度 ~魚座満月からの道筋~
今回のチャートにおけるAC牡羊座１３度とMC山羊座７度―― これと全く同じ組み合わせは数ヶ月前の天体イベントでも見られました。それが冒頭に述べた９月１０日 魚座満月。
この満月は秋分前最後の浄化であり、同日に水星逆行も開始した非常に特別なもの。さらにこの逆行は、先月の牡牛座満月＆月食＆天王星食に帰結していたため、来年春までの流れに繋がるかなり重要な転換ポイントの満月だった、とも言い換えられます。
この魚座満月では、自分の価値観・才能の在り方が内面的な感覚に基づく方へスイッチする兆しが示されていました。そして今まで物理的に積み重ねてきたことや、感情的な体験(しがらみや傷)から、自分のビジョンを自覚し、これからどこでどのように風穴を開けて、現状を改善していくか？――そのための心の解放が行われた満月でした。
そんな魚座満月のテーマは、今回の双子座満月の根底にも流れています。ACとMCのサビアンシンボルが示すように、もしも今あなたが行き詰まりを感じたり、２つの価値観に翻弄されたりしているのであれば、そう言ったネガティブな側面にこそ、あなたの生命力やオリジナリティ、本質が隠されています。
特に今回のAC牡羊座の支配星・火星は３ハウスに位置し、月と重なっています。あなたにとって慣れ親しんだ考え方や身近な情報・関係性を見直すことで、内側の情熱がふたたび燃え上がるようなヒントを得られるかもしれません。
ちなみに宇宙視点(ヘリオセントリック)で見ると、地球と火星は重なり、新たな打開の種が蒔かれるときです。この２つの天体の会合は、10月30日に迎えた火星逆行から繋がるものなので、自分のエネルギーの注ぎどころを再び考えるのも良いでしょう。
太陽・月のサビアンシンボルとアスペクトから考える
今回の満月のサビアンシンボルは１７度。この度数は１０月１０日 牡羊座満月から来年の４月６日 天秤座満月まで、半年にわたり続きます。サビアンシンボルにおいて１６度は大きな転換点。そして、その次にあたる１７度は、全く真逆の要素を受け入れて自分の中でかみ砕き、新しいものを生み出す段階を指します。
(ちなみにタロットカードだと、１６「塔」＝予期せぬ価値観の転換が起こり、１７「星」＝自分を再度見つめ直すを示しています。さらに「星」は水瓶座のカードなので、２０２３年の冥王星水瓶座入りに向けたメッセージ性を感じますね)
月 双子座１７度「健康な頭は精神の頭に溶ける」では、双子座のビビッドな頭の回転はややトーンダウンします。ライトで気軽なテーマよりも、精神性が高まるような壮大なテーマに意識が向かいやすいときです。
そして月が位置するのは３ハウス。３ハウスは基本的な考え方もあらわすため、普段の考え方のクセや、自分が持つ情報フィルターを見直すことで、内に抱える隠された問題・本質に気付くことができるでしょう。
また、今回の月は逆行中の火星と重なっています。どんなことに積極的に興味を持って考えを巡らせるか？どんな人とコミュニケーションを取るか？ ――「情報」「思考」「人間関係」のエネルギーの注ぎどころを改めて見直したいときです。
そんな月の状態を受けて、太陽射手座は９ハウスで力を発揮します。サビアンシンボルは「復活祭の日の出の礼拝 」―― 今までとは異なる、かつ日常的な気軽な楽しみの中から、ポジティブなエネルギーを「復活」させる意味を持ちます。射手座の支配星・木星は海王星と重なって１２ハウスにいるため、精神的な本質や理想、イマジネーションが「復活」のカギであることが分かります。
つまり、先ほど書いた”どんなことに積極的に興味を持って考えを巡らせるか？どんな人とコミュニケーションを取るか？ ――「情報」「思考」「人間関係」のエネルギーの注ぎどころを改めて見直す” には、過去から思い描いた夢や心がフワッと救われる(救われた)事柄にヒントがあるでしょう。
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そして、ここまでお伝えした太陽・月の配置やサビアンシンボルに示されていることはアスペクトからも読み取ることができます。
まず、１番目立つのは、太陽・月とソフトアスペクトを形成している土星です。土星は今回のMC山羊座の支配星でもあるため、非常に重要な天体です。土星は１１ハウスに位置して、ビジョンを共有できる仲間との関わりや未来に対する意識をしっかり固めることで、自分の考え方やコミュニケーションスタイルを整理して確立する意図を示しています。
さらに、太陽・月は小惑星ジュノー(＊に十)とハードアスペクトを形成していることから、人や物事との関わり方を見直す必要性がより一層強く感じられます。ジュノーはお互いの権利が守られる公平な人間関係の象徴なので、どちらかが負担を背負うような人間関係は、プライベートにせよビジネスにせよ見直した方が良さそうです。
今回のAC牡羊座を見ても、「人間関係のしがらみを理解すること」にあるので、お互いの相互依存が何をもたらしているか？それはWin-Winなのか？それとももう不要な関わりなのか――？
あなたの日常や考え方に精神的な充実感がもたらされる関係性。これをしっかり見直して、次のフェーズである冬至、そして山羊座新月へと繋げていきたいですね。
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