木星牡羊座入り 22/12/20-23/5/17 〈ありのままの真っ白な自分を発見する〉
木星魚座期の役割と木星牡羊座期への繋がり
12月20日 23時33分頃。木星は魚座から牡羊座へ入ります。牡羊座は12星座の始まり。ここから新たなビジョンを探求する12年の旅が始まることになりますね。
ここ数年の木星の動きは非常に変則的で、昨年末から今年にかけては、魚座と牡羊座の間を行ったり来たりしていました。
魚座と牡羊座は隣同士の星座ですが、両者の間にはあの世(潜在意識)からこの世(顕在意識)に移行するような、大きなエネルギーの切り替わりがあります。それは言い換えれば、木星魚座期の出来事がベースとなり、木星牡羊座期で具現化するということ。(実際に今年は木星牡羊座へ移ってから、オリンピックの不正や政治家の宗教問題など、隠されてたことが火種となりましたね)
特に今回の木星魚座期は、今年4月に木星海王星コンジャンクションを166年ぶりに魚座で迎えており、新たな12年へ向けて、大きな清算と浄化の意図があったことがわかります(ちなみに前回の木星海王星合@魚座は幕末のとき。日本は大転換期でしたね)。
過去の感情やわだかまり、現実社会にとらわれない純粋な願い、自分の自然なリズム ――
あなたは木星魚座期(21年5月14日~7月28日/21年12月29日~22年5月11日/22年10月28日~12月20日)にどんな気付きがあったでしょうか?
過去にも未来にも染まっていない、今この瞬間の真っ白で純粋なあなたをもう一度思い出して、新たな12年をスタートさせていきましょう。12年前の自分と比べてみるのも、変化と方向性がわかりやすくて良いかもしれませんね。
木星牡羊座期の特徴
さて、ここからは木星牡羊座入りした瞬間のチャートを見てみます。
木星7ハウスと牡羊座のアンバランス
木星は7ハウス ― DSCのすぐ近くに位置しています。周囲との関わりや相手からの反応を受け入れる、協力関係を築くことが木星牡羊座期(12月29日~5月17日)のポイントです。
一方で、牡羊座のキーワードは直感・思うまま・ストレート ―― など真逆の印象があります。単に星座の意味だけを拾って、「私はこう感じたから」「私はこうしたいから」だけで振る舞うと周囲と衝突してしまい、可能性の拡がりも期待できません。
木星はラッキースターと呼ばれますが、同時に道徳観や寛容性の象徴でもあります。もちろん牡羊座なので、「私が感じること」も大切ですが、それと同じくらい、「相手が感じること」を受け入れることも必要なのです。
今回のチャートでは、小惑星キロンも7ハウスにいることから、自他のバランスやお互いに心地良い距離感について解消すべき思い込みを自覚するかもしれませんね。
(余談ですが、2023年はドラゴンヘッド牡羊座期のため、自他のバランスは大きなテーマです)
大切なのは水星=知性とコミュニケーション
では、木星7ハウスと牡羊座のアンバランスをどう捉えたら良いのか?気になる訳ですが、そのヒントはAC(テーマ)とMC(到達点)にあります。
AC(テーマ)は乙女座27度(サビアン28度)。MC(到達点)は双子座27度(サビアン28度)。いずれも支配星は水星です。つまり、木星牡羊座期は水星エネルギーを根底に抱えていることになります。
今回のチャートにおいて、水星は4ハウス。金星と重なり、月・海王星・Vxとセクスタイル(協力関係)を形成しています。
水星と金星の組み合わせはコミュニケーションの象徴ですし、そこに月(心の交流)・海王星(精神的一体感)・Vx(周囲の流れに合わせる)が加わっていることから、かなり調和的なエネルギーが感じられます。主体性よりも周りの流れに合わせて着実に、と言ったイメージです。
4ハウスに位置しているので、心と心の交流や安心感もキーワードとなるでしょう。
つまり、木星7ハウス(周囲との関わり)と牡羊座(自分が思うままに)の着地点は水星が示すコミュニケーション、そして自分と相手、周囲に対する観察力。この2つが大切になるのです。
牡羊座が意味するもの
ここまで考えると、先ほどあげた牡羊座のキーワード:直感・思うまま・ストレートは少し変えた方が良いかもしれません。
いや、これも大切な要素ではありますが、全体を加味すると、自然体・素直なアピール・自己探求 などマイルド寄りなキーワードの方がしっくり来るのではないでしょうか?
牡羊座は、自分が思うまま行動する性質を持つ一方で、全体的な自分像を把握しきれていないところがあります。自分のことがよくわからないからこそ、とりあえず突き進んで、その結果として自分を知るのです。
この牡羊座の性質は今回の木星牡羊座期にも当てはまります。「ありのままの自分」を新しく発見するために、様々な人との関わりに飛び込み、言葉を交わし、その反応を観察する。
それによって、自分がどういう人間か?どういうことが得意か?どんな豊かさを持ち合わせているか?認識することができます。
以前、インスタライブで語りましたが、2023年は牡羊座⇔牡牛座の繋がりがキーポイントです。
牡羊座で自分がどんな人間か知ることは、牡牛座で自分がどんな資質(=豊かさ)を持った人間か知ることへ繋がります。(ドラゴンヘッドは牡牛座から牡羊座へ向かうので逆もしかりですが)
肩書や居場所、成功体験 ─ 私たちはこの現実社会で色々なものをくっつけることで、その存在を確かめようとしますが(もちろんそれも必要なことですが)、2023年はそれらから一度解き放たれるときです。
役割・責任・現実性。すべてを捨てた真っ白で生まれたてで無限の可能性を持つとしたら、あなたはいったい何を選びますか?どんな体験をしたいですか?
12年に一度のチャンスと思って、ぜひ考えていきましょう!
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