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【しいたけ占いを考察】しいたけ.さんは他の占い師と何が違うのか?

こんにちは、占星術家のゆくりです。久しぶりの投稿です。

今日は、2023年に 女性誌「VOGUE GIRL」 への占いの連載が終了したしいたけ.さんがテーマです。ネットではファンによる「しいたけ.さんロス」のような雰囲気が漂う中、なぜ彼が占い師としてこれほどの人気を集めたのか、その理由を探っていきたいと思います。

あなたもきっと、一度は目にしたことがあると思います。
彼は言葉を使って、私たちに希望と哲学的な視点を与えてくれました。

そもそも、人はなぜ占いを見るのか? 今日はそこから考えてみます。

人は「希望」を持ちたい生き物


私は、そう思います。

もともと、生き残らなければいけないという生存本能がある。一歳でも長くこの世に留まるために、私たちは様々な戦略を立て、知恵を働かせ、毎日を一生懸命生きています。

けれど、現実はうまくいかないことばかり。うまくいくことの方が少ないと思います。結果はすぐ出ないし、理不尽なことも多い。不条理極まりないこの地球生活において、生きづらさを感じる人は多いと思います。

でも、手早く希望を見いだせられるものって、占いであり、言葉の力だったたりすると思うんです。では、しいたけ.さんがなぜあれだけ爆発的な人気を得たのでしょうか。興味深い記事(最後に紹介します)をもとに考察したいと思います。

しいたけ.さんが私たちの心を掴むワケ

①しいたけ占いの根底には「哲学」がある

まず、哲学的な要素を含んでいるという点。哲学って「愛とは?」とか「なぜリンゴは落ちるのか」みたいな話だと思うんですが、テーマが普遍的であることが人々の共感を生むんだと思います。

そもそも問題解決において、哲学って有効なんですよね。

例えば、「浅海」と「深海」の世界は別もの。でも、「浅海の世界がすべてだ!」と捉えている人が、深海に住んでいる魚の種類や生態を知ると、視点がガラッと変わります。この視点を、何捻り、何回転もさせるから、私たちの思考は深くなる。しいたけ.さんの占いは、「じゃあ私に置き換えたら・・?」というふうに発想を転換させるマジックがある。

答えがないからこそ、さまざまな人の心を引きやすいんですね。占いは、「当たる・当たらない」の世界で完結されがちですが、一度「当たらない」と思われてしまうと「期待はずれ」と判断され、その占い師からは人の心が離れてしまいます。

でもしいたけさんは、当たる・当たらないの前に、文章できちんと「信頼」と「共感」を得ている。もちろん、彼が読者の心に寄り添おうとしている姿勢があってこそなんですが。

だからしいたけ占いは、「当たる・当たらない」を期待してみている人は圧倒的に少ないはず。

②色とキャラクターの威力

しいたけ占いといえば、色を絡めた診断が定番です。「今週の〇〇座は、〇〇なイエローが出ています」ってやつですね。

これは色彩心理学を用いていると、ある心理学博士は分析しています。

また、しいたけの傘を被ったあのキャラクターも、しいたけ占いを記憶に定着させた一つの要因だと思います。「あぁ、しいたけさんだ」と、人々は一縷の光を見つけた気持ちで吸い込まれて読むわけです。

③12星座占いをおまけにしちゃう潔さ

もうね、12星座占いは「おまけ」と言ってもいいかもしれない。占星術では10個の天体を使って詳細を読み解くのですが、彼は10個のうち1個(太陽のみ)を使って占っています。

でも、実践的なアドバイスより、文章を読んだ後の「気持ち」に自分自身が救われている人が多いと思います。

自分はこのままでいいんだ、という安心する気持ち。
だから自分は〇〇なんだ、という新たな発見と納得。

それらはすべて、「希望」があるんです。ちゃんと私は前に進んでいると思える感覚というか。だから毎週、毎月、人は読みたくなる。

占いを超えた表現者

しいたけ.さんの文章には、共感力と気づかせる力が宿っていると思います。共感で人々を惹きつけ、そこから何かを気づかせようという意思が垣間見える。つまり、あなたは本質に気づけるかっていう確信めいたことを書いている。

やっぱり人の思考って偏るもの。思考の偏り、クセ、思い込み。それを優しく諭してあげるって、親子でも夫婦でも簡単ではないけれど、「寄り添うとする」心があれば、本当は誰でもできることなんですよね。

それをしいたけ.さんはやってのけたというか、貫いてこられたんだと思います。同じ占い師として、8年半、本当にお疲れさまでした。今後のご活躍が楽しみでたまりません。

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