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藤村美穂子リサイタル

藤村美穂子氏のリサイタルに行ってきた。演目はモーツァルトと,マーラーだけでも充分な興味深さであるが、ツェムリンスキーが加わっているところに音楽の豊かさや、広がりを感じられる。
 藤村氏自ら歌詞の日本語訳、解説を執筆。贅沢すぎるでしょ。
 藤村氏はアルマ・マーラーがマーラーと知り合う前にツェムリンスキーと付き合っていたことと歌曲の歌詞の関係を示唆。多いに興味が湧く。
 氏は、アルマはツェムリンスキーに「最後の一線までの全てを許した」「アルマに振り回されたツェムリンスキー」と書くのだが、確かにアルマはマーラーの死後、グロピウスと交際したりと何かと話題に事欠かず、ファム・ファータルを地で行っている。ツェムリンスキーの作品は作品として独立して素晴らしい。だからこそそこに隠されたものがあると知りたくなり、知るとフレッシュに楽しめるのである。
 ツェムリンスキー、せめて叙情交響曲くらいは聞き直したいな。
Shine and  New!

メーテルリンクの歌詞に「目隠しされた乙女たち」があるが、ユダヤ人のツェムリンスキーが関わると教会にあるユダヤ人の,若い女性に目隠しをさせた像がよくありそれはキリストが救世主であることを認識できないユダヤ人を揶揄しているらしい。そっちに頭がいき、メーテルリンクの意味まで戻れない。いずれ。

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