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【偏愛日記】勘で本を買う

旅行中ずっとスマホの調子が悪く
行きたいところを
検索しつつ
ブラブラするという
いつもの行動パターンがかなわなかった。

そうなると
夜ホテルで下調べをし
駅の地図を見て
行動することになる。

少し前まで
スマホが普及する前までは
当たり前だったのに
とても不便に感じる。


目的の美術館が
軒並み休館しており
調べていたランチの店へ
予定より早めに行くことにした。

あとの時間どうする?
あとの時間は本屋巡りにしよう。

北海道のふっくら炊き上がったご飯を
食べながら
好きなところへ行こうと決める。

到着した日も
本屋さんにある喫茶コーナーで
ホットサンドを食べて
これからどう動くか
計画を練った。

本に囲まれた場所に
身を置くと落ち着く。

調べたいことも
そこにあるし
見知らぬ本に出会うこともある。

本屋さんに集う人々も
静かで
それぞれの時間空間を
楽しんでいるようにみえる。

本屋は本屋さんの勧める本を
知ることができ
かつみんなが手に取るのだろうな
というポピュラーな本がわかる。

それでも
わたしは勘を頼りに本を選ぶ。

最初はスルーする。
気のせいかなって
通り過ぎる。

それでも
2巡め
3巡めに
ようやく手に取り
パラパラと中の風情をみてみて
表紙と向き合い
やっぱり家でゆっくり読もう
ということで購入する。

旅行先で
分厚い本を買うのは
躊躇われるが
でも
すぐに読みたい。

荷物を増やしつつ
帰りの新幹線で読み耽る。

ちょっと前までは
仕事に必要な本を
まとめ買いしていて
本屋さんをブラブラすることは
あまりなかった。
今回の旅先のように
目的がないときのほうが
今の気分にしっくりくる本がみつかる。

便利な文明の利器を手放したとき
本当に好きなものと
コンタクトがとれるのかもしれない。


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