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未来予測テクニックと過去の観測

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人生経験が長い方が予測テクニックを実感しやすい理由は自身の過去から学べるから

「ぐらさんの講座で過去のプロフェクションやディレクションを見直す話が出てきますが、過去にはわりと無頓着で、日記もつけていません」といった声を耳にすることがあります。本日もそんなお話を個人セッションで伺いました。

ある調査で「(個人的な)日記を付けている」と回答した割合は60代女性(28%)、30代女性(26%)。半分以上の人は日記をつけません。自分は数年前に日記を始めましたが、業務記録を除き、それ以前は個人的出来事を定期的に記録したことがありません。
日記の良さのひとつは、過去に何が起きたのか、見返すことで比較的簡単に思い出すことができることでした。

さて本題。
何種類もある未来予測テクニックですが、「どのテクニックが当たるか」との問には「人によって異なる」と現在は答えています。
プライマリー・ディレクションや、セカンダリー・プログレッションはピンポイントで日にちを導くことができます。周期性を読むゾディアカル・リリーシング、フィルダリア、ディストリビューションは人生を複数の「期間」で捉え、それぞれの期間の特徴を示します。プロフェクションやソーラー・レボリューションは、俯瞰目線で読むと毎年の情景が浮かびあがるテクニックです。でも、どの方法にも人によって全くあてはまらない、というケースがあります。ですから、先ずお薦めするのは「自分自身の体験に合った予測テクニックを見つける」ことです。

過去を観測する

そこで必要になるのが、過去の出来事と天体イベントの観測と照合です。
自分自身の体験と、予測テクニックに現れる天体イベントを比較し、どのテクニックが自分の出来事と合っているかを調べましょう。(詳細「完全マスター予測占星術」p.100〜103 参照)

言うまでもなく、忘れている過去の方が圧倒的に多いはずです。
もちろん、大切な人との出会い、最初の仕事、手術、事故などは覚えているでしょう。それでも、何年何月と答えられる人は決して多くはありません。
未来予測テクニックを身につける上で、こうした出来事のタイミングはとても大切です。そこで自分は、思い出した事柄を書き留めるようにしました。そして、それを暫く続けると奇妙なことに気づきました。
当時は大切だった出来事をすっかり忘れている /「◎◎年に起きた」という記憶が勘違いだった / 記憶の一部を書き変え、事実とは異なっていた、といった様なことです。
恐らく自分にとっての過去は、能動的に踏み込む必要があり、そこまでしないと大昔に観た映画の様に曖昧でいい加減な記憶ということです。こうした作業は一般的な生活では不要だと思います。でも、未来予測テクニックを身につける上では大切です。どのテクニックが自分にとって有用なのかが見えてくるからです。

過去の観測にはいくつもの方法があります。「自分の物語を紡ぐ占星術の使い方」は、過去を『物語』として捉え直す講座です。記憶を掘り起こし、過去を物語として俯瞰することで予測テクニックの習得を目指しています。
下記に同講座で配付する「補助ツール」を紹介します。

補助として2つのツール

プロフェクションシート
アセンダント別に12枚のシートを用意しました。ご自身のアセンダントのシートを印刷し、年齢の箇所に、その年に起きた出来事を簡単に記載します。ある程度埋まったら、ハウスと出来事の関係を見てください。もしそこに規則性があるのなら、今後もプロフェクションは使えます。出来事とハウスに規則性や関係性がないのなら、プロフェクションには現れにくい出生図ということになります。プロフェクションは「ほぼ丸1年ズレる」というケースを聞くことがあります。これについては「完全マスター予測占星術」p.58〜59 を参照してください。

プロフェクションシート

カコミルシート(自分史年表)
Googleスプレッドシートの自分史年表です。生年の西暦を記入し、生まれ時間が分かる人はアセンダントサインを選択してください。E/F列にプロフェクションハウス番号とハウス・ルーラーが表示されます。
次に、S列「自分史イベント」に特に印象深い出来事を記入してください。
この列は「過去の出来事は忘れている」という前提で丁寧に埋めていきます。
結婚や出産、就職、引越はまず最初に入れられる項目です。ただし、このシートでは、何年何月という点がとても大切ですから、正確に分かるまでは放っておきましょう。

カコミルシート(自分史年表)

あらかた出来事を記入したら、プロフェクションやトランジット、プライマリー・ディレクション、セカンダリー・プログレッションの天体イベントをO、P、Q、R列に入れます。おそらくこの時点で、自身の体験と天体イベントがどの程度関連しているかが大まかに見えてくると思います。

注意:
① プロフェクションシート、カコミルシート(自分史年表)は必ずしもこの形式である必要はありません。出来事と天体イベントを俯瞰できれば良いのです。ですからエクセルでも手書きでも構いません。
② 出来事と天体イベントの時期的な照合範囲は数週間から数ヶ月です。またプライマリー・ディレクションの日付はピンポイントで表示されますが、他のテクニックより精度が高いというわけではありません。

作業に際して

この作業は一気に行うことも可能です。でも忘れていることも多いはずですから、数週間〜数ヶ月かけるのが良いと思います。
また、記入作業や思い出す過程で、嫌な記憶が蘇ることがあります。そうした時はすぐに作業を中断しましょう。目的は「自分に合う予測テクニックを見つけること」です。嫌な記憶や気分で滅入ることではありません!

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