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【牡羊座3度】サビアン解説:彼の祖国の形をした男の横顔の浮き彫り

★ 牡羊座3度 ★

サビアンシンボル
彼の祖国の形をした男の横顔の浮き彫り
【サビアン英文】

The cameo profile of a man in the outline of his country

★サビアンについての考察

これは輪郭が祖国の形をしているということですが、つまり、彼が祖国を象徴しているという意味です。祖国というのは自分が属しているコミュニティを表します。牡羊座3度の立ち居振る舞いや発言は、そのコミュニティを象徴するものとなります。
このサビアンは自分が生きる世界への所属がテーマと言えます。

★サビアンのテーマ

周りにいる人・環境(集団意識)をそのまま映し、多くの人に影響を与える

このサビアンは「コミュニティに所属」するという、社会生活を行う上で欠かせない要素に関するサビアンです。そして、コミュニティはやがて、あなたそのものになっていきます。あなたの言動は、周りにいる人や、環境を忠実に反映したものになり、それは多くの人にとっての基準となります。

★サビアンからのメッセージ

アメリカの有名な心理学者の一人にアブラハム・マズローという人がいます。彼の残した「欲求段階説」という概念はとても有名なので知っている方も多いと思います。

欲求段階説というのは、人間の根本的な5つの欲求が、下からピラミッド状に積み上がっているという考え方です。
「生理的欲求」→「安全の欲求」→「社会的欲求」→「承認欲求」→「自己実現欲求」
これらの要求は、下の欲求が満たされない限り次の欲求が満たされることはないと考えられています。
一番下の「生理的欲求」は、食べ物を食べたいとか、睡眠を取りたいとか、生命を維持する本能的な欲求です。2番目の「安全の欲求」は恐怖を回避したり、身体的な苦痛を回避したいといった段階です。これらの二つは、人間の生存に関する根本的な欲求です。
現代の日本はある程度裕福になり、この段階で悩むことは、ほとんどないと言える状態になっています。

私がアジアの数カ国に何ヶ月か滞在した際、肌で実感したことでもありますが、貧困が厳しい地域の人ほど、星読みなどの哲学的、道徳的なことには興味を持つような人はほとんどいませんでした。
もちろん、その人たちにだって哲学や道徳はあります。しかし、それは生活の中に根ざしているのであって、学問として人と話しているような余裕はありません。
やはり、生理的欲求、安全の欲求という人間生活の根本的な土台がしっかりしていないと、知的な探究を通した「自己実現欲求」という上の段階の欲求を求めようとはなかなか思えないものです。

段階的な話に戻りますと、生理的欲求や安全の欲求というものが満たされたら、次は「社会的欲求」へと続きます。これは「所属の欲求」とも言われます。つまり、自分が所属できるグループやコミュニティを求める段階です。

ここまでサビアンは1度2度3度と続いてきました。
牡羊座1度では持って生まれたものを確認し祝福することがテーマでした。日本に生まれるほとんどの人が、生まれた瞬間から、生きるために必要な武器(環境)を全て備えており、生理的な欲求を満たしています。この与えられた環境の恩恵に感謝すること、すでに星の旅が順調に始められていることに感謝すること。そうして牡羊座の2度に進んでいきます。
そして2度では、自分の存在意義を誰かに認めてもらい、受入れてもらうことがテーマでした。
そしてこの3度にきて、次は自分の生きる場所を探していく段階に入ります。2度で人に受け入れられ3度で場所に歓迎されるともいえます。
そしてやがて、新参者だったあなたの顔も、その場所での看板になっていきます。例えば、最近でこそ日本も、都会では多くの外国人を見かけるようになってきましたが、少し前まではやはりまだまだ外国人の日本居住者というのは少ないものでした。
そんな時に、初めて出会う国の人が、自分の街に移り住んできたとします。その時、その人の国のイメージは、その人のイメージそのものになることでしょう。 その人の肌の特徴、その人の性格、その人の話し方、その人の立ち居振る舞いのすべてが、あなたにとってその人の国のイメージを決めることでしょう。
またこれは、国といった大きなものだけではなく、日常生活のあらゆる場面でも言えます。
毎日使うコンビニのイメージは、そこの店員さんにかかっています。予約したお店のイメージは、電話口で対応した人の印象にかかっています。私たちが、その場所に染まっていく時、その横顔は、誰かにとって、その場所のシンボルに見えるのです。

牡羊座3度は、特にその役割を与えられている度数です。つまり、この度数を持つ人は象徴的存在になりやすいということです。あなたの立ち振る舞いは、あなたが携わっているものや、いる環境、関わる人を象徴します。多くの人は、あなたの立ち振る舞いによって、あなたのバックにあるもののイメージを決めます。
そう考えると、牡羊座3度は関わる人や環境のリトマス紙のような存在だといえます。

また、牡羊座3度は所属する集団の象徴的な人格になっていくということなので、あなたが安定し満たされていたら、その集団の雰囲気はいい、いつもどこか生きにくそうにしていたり不安定でしたら、その集団の雰囲気は悪いということができます。
またそれは、あなたが“そこに所属し続けるべきか”のバロメーターにもなります。
この度数は、自分の生きるべき世界をしっかりと自覚して生きていくことを教えてくれています。
あなたが自分自身の生きる場所を見つけ、そこで生きていくことができるのなら、あなたは自分自身の存在に自信と尊厳を持って進んでいくことができるでしょう。そして、そんなあなたに惹きつけられて、多くの人が集まり、あなたが所属するコミュニティは大きく発展していくはずです。

★このサビアンの課題 
〜起こりやすい問題とその意味〜

このサビアンの課題は「生きる場所を間違えないこと」です。

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