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【牡羊座1度】サビアン解説:女性が水から上がり、アザラシも上がり彼女を抱く

★ 牡羊座1度 ★

サビアンシンボル
女性が水から上がり、アザラシも上がり彼女を抱く

【サビアン英文】
A woman rises out of water, a seal rises and embraces her

★サビアンについての考察

スコットランドの民間伝承には「セルキー」という種族のことが語られています。セルキーというのはアザラシから人間になる種族で、海の中にいる時はアザラシの姿で、陸にあがる時にアザラシの皮を脱いで人間になるといわれます。また、サビアンに出てくる水(海)は生命誕生の象徴であり、女性もまた生命を育む象徴です。
「アザラシに抱かれている女性」は2つの解釈ができます。一つは、誕生の祝福です。後ろから女性を抱くアザラシは、人間としての誕生を祝福していると解釈できます。「embraces」という単語が、「愛情を持って」抱擁するという意味を含んでいることからも、そのように素直に解釈するのが正しいと考えられます。
そしてもう一つは、誕生そのものです。アザラシのことを、女性が人間になる前まで身につけていた「アザラシの皮」であると解釈すると、このサビアンは「誕生そのもの」を表すと考えられます。
しかし、このどちらであっても本質的には同じです。いずれにしても、このサビアンは、新しい生命の誕生であり、祝福の象徴です。そして、この度数から360度のすべてのサビアンが始まっていきます。

★サビアンのテーマ

この世に生まれてきたことに感謝し、自分自身を知ることから始めましょう

まずはあなたがこの世に生まれてきたことを祝福してください。
あなたに与えられている全てを祝福してください。
あなたは既に自分に必要なものを全て持っています。新しいものを探しにいくのではなく、自分が何を持たされているのか、そしてそれをどう活かして生きていくのかに意識を向けることで、あなたが生きるべき世界が開かれていくでしょう。

★サビアンからのメッセージ

海から上がる女性は、新しい生命の誕生の象徴です。ここから人生という壮大な冒険が始まります。今自分が持っているものを再確認していきましょう。
人は輪廻転生を繰り返し、何度も生まれ変わります。ですので、ここに生まれついた人であってもきっと“なにか”を持って生まれているはずです。それを星の中から探っていきましょう。

牡羊座1度は、最後の360度にあたる魚座30度と隣り合っています。360度というのは円であり、それはつまり、始まりもなければ終わりもないということです。
誰かにとっての終わりが自分にとっての始まりであり、自分にとっての終わりもまた誰かにとっての始まりであることもあります。誰かが人生をかけて求めたものを、あなたは生まれながらに持っているかもしれません。そしてその逆も然りです。
例えば、命をかけて黒人の人権のために戦ったマーティン・ルーサーキング・Jrという人物がいます。彼にとっての人権を勝ち取るという人生の目的は、今の私たちにとっては当たり前に与えられているものです。
360度というのは、時間や場所を超え、終わりも始まりもなく、ただひたすらに繰り返しています。360度というのはそういう深い哲学的な意味があります。サビアンシンボルを理解していくためには、まずそのことを理解することが大切です。

牡羊座1度は、誕生であり新たなスタートではありますが、時間や空間を超え、連綿と続いている一連の生の一場面です。だからこそ、自分が今持っているもの

  • ・自分に与えられた運命

  • ・自分に与えられた環境

  • ・自分に与えられた才能

  • ・自分に与えられた心身

を再確認し、それを喜び祝福してください。
自分ではどれだけ少なく思えても、今あるものを喜び祝福してください。足りないものではなく今自分自身が持っているものの数を数えて生きていきましょう。

★このサビアンの課題 〜起こりやすい問題とその意味〜

もしも今、「何かがないから幸せを感じられない」のだとしたら、それはこのサビアンの課題に向き合わされているのかもしれません。

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