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羽生善治氏と藤井聡太氏の共通点と違いは何? ハーモニクス占星学への道(5)

ハーモニクス占星学への道(3)でハーモニックチャートの各調波における才能・ポテンシャル診断の項目分けをご紹介致しました。

今回はそれらに基づいて、日本将棋連盟で突出した実績をもつ2人の棋士、羽生善治氏と藤井聡太氏のケーススタディ診断をさせていただきます。


羽生善治氏は1986年実質デビューして、1996年に七冠を独占、現在までにタイトル通算99期を誇る棋士であり、藤井聡太氏は2016年に史上最年少(14歳2か月)でプロ入りを果たすと、そのまま無敗で公式戦最多連勝記録(29連勝)を樹立し、2021年史上最年少で五冠を達成、保持している棋士です。

そこで2人のハーモニックチャートを描いて、共通点あるいは相違点を比較してみました。

羽生善治氏の「アストロハーモニックチャートβⅠ」


藤井聡太氏の「アストロハーモニックチャートβⅠ」


上記「Astro Harmonic Chart βの各調波毎の診断項目」に挙げましたように、棒グラフによる各調波のパワーの強さは棒グラフに関して次の3つの観点と、円形チャートに形成される合(発芽天体)や衝+様々な三角形から診ます。

以下どれか1つでもあれば高めとみます。特に(1)(2)が重要
(1) 黄色の棒グラフ[①のアスペクトの正確度と数量]だけで30以上
(2) 黄色+緑と青の棒グラフ[②④のアスペクトの正確度と数量]が60以上
(3) 黄色+緑と青+赤とピンクの棒グラフ[③⑥のアスペクトの正確度と数量]+紫と薄紫の棒グラフ[⑤⑦のアスペクトの正確度と数量]の合計が120以上

(注)アスペクト番号と正確な角度
 ① 0度 ②180度 ③120度 ④ 90度 ⑤ 72度, 144度
 ⑥ 60度 ⑦ 51.43度,102.86度,154.29度 ⑧ 45度, 135度


実は今回意外でしたが、お二人の各調波の棒グラフを見たとき、パワーの強い調波はかなり違いがありました。

羽生善治氏は第4,6,8,9調波のパワーが強く、藤井聡太氏は第2,5,7調波が強かったのです。


特に羽生善治氏は第4調波において、アスペクトが狭いオーブ(許容度)となっている当ソフトにおいて出現が非常に希な[月-水星-天王星-南中]のグランドクロス(正方十字形)が形成され、また[月-冥王星-南中]の二等辺三角形、[月-冥王星-上昇宮]と[水星-金星-南中]と[太陽-水星-木星]の三角形が形成されており、第4調波のパワーを非常に高めます。

第8調波において[月-天王星]と[水星-南中]の合、[月-冥王星-南中]と[天王星-冥王星-南中]のダブルTスクエア、[月-金星-南中]と[金星-天王星-南中]の三角形が形成されており、第8調波のパワーを高めます。

天王星が象徴する第4調波は「努力、戦う力、タフネスさ」、土星が象徴する第8調波は「努力、向上心、仕事への熱意」を表し、両方とも仕事に関わる部分が大きいのですが、それに月、天王星、冥王星と南中(社会運)等が絡むことにより、将棋の戦いにおける「相手の心を読んだり、新しい手や予想できない手を生み出すような勝負強さ」を与えているのでしょう。


金星が象徴する第6調波は「調整能力、愛情運、審美能力」を表し、[水星-金星-火星]が合、[月-金星-天王星]、[月-金星-南中]が二等辺三角形、[太陽-月-金星]が三角形を形成し、パワーがさらに強くなっております。

火星が象徴する第9調波は「行動力、戦闘力、スポーツ」を表し、[太陽-月]の合、[木星-冥王星]の合を形成し、パワーが強くなっております。

それらは戦型の柔軟性や芸術性、戦闘力で棋戦に寄与していると思います。


「羽生マジック」という言葉があるように、若い頃から羽生善治氏は、将棋の中終盤でみせる絶妙手で逆転勝利することがよくあったのですが、棋士の鈴木大介氏によると、この言葉は「相手の選択肢を極端に広げる複雑な手を指して、相手が考えすぎている間に局面を難しくして逆転する」と表現しています。


藤井聡太氏は、棒グラフのパワーの高い第2調波において[月-水星-金星]の二等辺三角形、[月-金星-上昇宮]と[月-金星-火星]の三角形を形成しており、すべて月が関与してそのパワーを発揮しています。

第5調波において[太陽-南中-木星]と[月-上昇宮]と[水星-天王星]と[天王星-冥王星]の合、[金星-火星-冥王星]の直角三角形を形成し、第5調波のパワーがさらに強くなっております。

第7調波において[月-火星-天王星]の合、[太陽-金星-上昇宮]の直角三角形、[太陽-火星-上昇宮]の三角形が形成されており、第7調波のパワーを高めています。


月が象徴する第2調波は「コミュニケーション能力、ファン・人気運」を表し、水星が象徴する第5調波は「知性、発想力、創造力、自己プロデュース能力、PK能力(念動力)」を表し、海王星が象徴星する第7調波は「直感力、芸術性感性、状況適応力、ESP能力(超感覚的知覚)」を表します。

藤井聡太氏が若くして驚異的な強さを見せつけたこともありますが、彼のタイトル戦等での食事が話題になったり、その謙虚な言動も含め将棋に対する注目度を高め将棋人気を大いに高めたのも、第2調波のパワーの高さが関与しているでしょう。

第5調波、第7調波は有名人・著名人のハーモニックチャートにおいて、パワーが高く出る方が多いのですが、第2調波のパワーも含めてそのポテンシャルの高さにより、藤井聡太氏の将棋はAIの最善手とも比較され、現在は序盤、中盤、終盤ともほとんどミスをしないオールラウンダーの強さを見せております。


羽生善治氏は、2022年2月に29期連続で在籍していたA級からB級への降格が決まりましたが、通算最多勝利数、将棋タイトル獲得記録も2位の大山康晴氏を越えて歴代単独1位であり、まだ51歳なので今後も大いなる活躍が期待できます。

藤井聡太氏は現在19歳であり、今後の伸び代は大きいので、益々強くなって勝利数、タイトル獲得数も増やしていき、現在タイトル五冠ですが近い将来八冠になる可能性も十分あります。

今後も羽生善治氏と藤井聡太氏の対局がありますので、それぞれ違う才能・ポテンシャルの戦いに大いに期待しております。


他の調波チャートも高めのものや特徴がありますので、もし何かお気づきになった点がありましたらご遠慮なくコメント願います。


★アストロハーモニック  瀬尾 泰範

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