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35~45歳頃ー火星期は「獰猛な獅子」を手なずけていくとき

占星術には「年齢域」という、
人生の節目の年代を10天体にあてはめて解釈する方法があります。
0~7歳=月、8~15歳=水星、16~24歳=金星、
25~35歳=太陽、35~45歳=火星、45~55歳=木星、
55~65歳=土星・・・という感じです。
今回は35~45歳頃の「火星期」をテーマにお話していきます。



力任せで挑み続ける戦士

35~45歳頃といえば、会社の中では中堅といわれるポジションでしょうか。
大きなヤマも困難も、意欲的・情熱的・精力的に取り組むことが出来る年代です。
一昔前には「企業戦士」という言葉がありましたが、「闘い挑んでいく姿」というのがまさに火星期のエネルギーです。

家庭においても、子育てや夫婦関係など、身のまわりも活気づくときですね。
しかし、そのエネルギーの強さゆえにトラブルを抱えやすいときでもあります。

また、今の空を運行している土星・天王星と出生図の星が葛藤の配置になり、いわゆる「中年の危機」の時期にもあたります。

衝突と葛藤

自分が生まれたときの土星と、今の空の土星が葛藤の角度をとるタイミングは人生の中で数回訪れます。だいたい7の倍数で巡ってくる計算です。

一方の天王星は一生のうちで4、5回くらいです。こちらは長めの約20年周期です。

火星期のうちには土星が2回、天王星が1回のタイミングで、生まれたときの星とバチバチと火花を散らすような関係になるわけです。

これは思春期の頃の反発心や社会人になりたての頃の葛藤とも似ていて、なかなかの衝突具合、緊張具合といえます。

若いときだと、起きた物事にただ反抗や衝突していればそれで済んでいたかもしれませんが、ある程度のポジションにまでたどり着くと、問題も大きくなり、壁は高く分厚くなっていきます。

越えられない壁、抜け出せない檻があることに気づき、為す術もなくただただ烈火の炎をくすぶらせるしかないときだってあるのです。

自分の持つパワー、強いエネルギーが向かうべき方向を見失ってしまうことで、ひどく落ち込んでうつ状態になることもありますから、この時期には「意欲の生かし方」に注意が必要です。

力加減を覚えていく

タロットの大アルカナに「Strength」(力)というカードがあります。やわらかな印象の女性が獰猛な獅子を手なずけている様子が描かれています。

火星期がめざすのはまさにこの女性の姿です。自分の中にある強い想い、烈火の炎が獅子の姿。

そして、やわらかな雰囲気の中にも決して揺るがない信念、自分軸を有している女性が火星期にめざす、あなたの姿です。

積極的に挑戦していくエネルギーも行きすぎれば攻撃的なものになっていきます。

火は便利で快適ですが、扱い方を間違えれば一瞬で全てを焼き尽くしてしまいます。

一気に突き進んでも、勢いだけではすぐに先が詰んでしまいます。

火星期特有の強いエネルギーを手なずけていくためには、「揺るぎのない信念」と「ほどほどを覚えていく勇気」を持つことです。

よい意味で、強さと緩さが必要になります。

いずれにしても、諸事パワフルにこなせる時期ですから、あなたの中の炎を最大限に燃やして、どんなことにでも果敢にチャレンジしていってくださいね。


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