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ドム型星見赤カバー
・・・なんだと・・・
ヘッドライト用・星見赤カバー完成!って思ってたわけです。
twitterに、できたー、ってつぶやいたらですよ、
これをドムのヘッドのようなものに埋め込むとか・・・ pic.twitter.com/Obg9tAGv3Y
— 天文楽者のRYOさん🔭 /JA1HSR (@HDV_blog) November 19, 2022
・・・なんだと・・・(byゆるキャン△・あきちゃん風)
いやいやいや、天文関連品を設計・印刷してきましたが、それって機械部品の設計・製作で、意匠品の設計じゃないんですよ。こんな自由形状無理っ!設計できねー、って思いましたとも。しかしです、
私をなめるなよ、小僧ー!(byあきちゃん)
って思う自分もいるわけですw
どのタイミングでキレとんねん(byあおいちゃん)
あおいちゃんありがとう。せや、ここはまず冷静に考えるべき。去年夜空を見始めたばかりの天文初心者がガチの天文勢に立ち向かうにはネタで挑むしかない!これは受けて立つべきではないのか?そしてお題はドム、ザクのように口とパイプがない分まだ楽?ギリなんとかなるんじゃないか?
(挑まなくていい、と言う冷静さは持っていませんでしたw)
モデリング方針
意匠をどうやってモデリングするか、セリアのヘッドライトに取り付ける構造をどうするか、が課題です。最初はドムの頭の前半分をモデリングしなくちゃと考えました。意匠をガッツリモデリングすることになるし、ヘッドライトとの兼ね合いも難しくなります。う〜む。まずは形状の確認と思って、ぐぐってドムの画像をいろいろ見ると、おやデザイン結構ぶれてるぞ。てことは、特徴的な目玉とその周りの十字型の赤枠がそれっぽければワンチャンあるのでは?頭の丸い形状なしでごまかせたりしないか?
ごまかす、手を抜く、と腹をくくって設計方針をつらつら考えました。
赤の十字枠は
・後ろ側は平面にして印刷時の底面にする(頭はつくらない、ヘッドライトの黒い本体が頭っぽく見えることを期待)。
・そこから単純に押し出した形状にする(テーパーは付けない)。
・後ろに張り出せないからトサカは前に少し張り出すだけにする(上にはつけない)。
十字枠の内側の黒い部分は
・前面を平面にして、印刷時の底面にする(球面・円筒にはしない)。
・後ろに円筒を取り付けてヘッドライトに取り付ける。
・前面中央に穴を開け、赤目玉を取り付ける。
赤目玉は
・球面にして目立たせる(他に注目が行きにくいようにする)。
モデリング
まずは赤目玉の大きさを決めます。赤目玉が大きくなると赤い十字枠も大きくなってきます。できれば小さめに抑えたいです。先に作った赤カバーを見てみると全面が均一に光っているのではなく、中央のD30mmが明るくなってました。外側のぼんやり赤い部分は照明としての役目はあまり果たしていないと考え、赤目玉の大きさはD30、その周りは黒い十字型の地部分として隠すことにしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1668930040730-8P0Iwz5CbC.jpg?width=800)
赤い十字枠
まず特徴的な赤い十字枠からモデリングしました。「ドム 三面図」でぐぐって真正面からの線図を拾ってきて、FreeCADに読み込み、赤目玉のD30と見比べて大きさを決め、正面形状をなぞって寸法出ししました。
![](https://assets.st-note.com/img/1668931224674-PGbnshGOAU.png?width=800)
寸法はフリーハンドでなぞったあとで、モデルが完全拘束になるようになぞった形状にあった寸法にテキトーに決めました。外枠を基準に内枠は2.5mmシフトしています。これを10mm押し出します。
![](https://assets.st-note.com/img/1668930593015-vHHt3Y8jQw.png?width=800)
そしてトサカの部分を前に張り出すために、それ以外を削り取ります。後方200mm(←トライ&エラーでテキトーに決めました)を軸としてグルーブ(円周減算)します。
![](https://assets.st-note.com/img/1668930683727-abZZhK5Dvz.png?width=800)
切り欠くときの断面形状はこんな感じ。この寸法も根拠はなくテキトーです。
![](https://assets.st-note.com/img/1668931456798-1o9KUQAJ8G.png?width=800)
トサカが前に張り出し、前面が円筒状に丸くなるので、ちょっとそれっぽくなります(個人の感想です)。
![](https://assets.st-note.com/img/1668931076169-T6CCk5TDRQ.png?width=800)
あとは面取りを入れてモデル完成です。トサカの前面部分も面取りに面取りを入れて斜めにして、なんちゃってでそれっぽくしています。
ヘッドライト取付部(黒地部分)
次に黒地の部分です。赤い十字枠の内枠は外枠から2.5mmシフトだったので、2.6mmシフトにします。両側0.1mm余分にシフトしているので0.2mmの嵌め合い余裕代となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1668931303484-LtB196xhqG.png?width=800)
3mm押し出して、後ろにヘッドライトに取り付けるための筒を付けます。寸法は先の赤カバーと同じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1668931689668-JQn05PJSBp.png?width=800)
十字部分と円筒部分に隙間があるので埋めて、ほぼ完成。(このあと面取りを加えています)
![](https://assets.st-note.com/img/1668931784688-iJgsvR3383.png?width=800)
赤目玉
黒地部分の赤目玉を嵌め込む穴はD30なので、赤目玉の外径は嵌め合いの余裕代を0.2としてD29.8=R14.9とします。目玉をどのくらいの球面にするかはトライ&エラーでテキトーに決め、R20にしました。厚み1mmにするために内側はR19にしました。
当然ですが、厚いと暗くなり、薄いと明るくなります。どのくらいの明るさになるかは使うフィラメントの不透明度によって異なりますし、好みもあると思うので調整してください。
![](https://assets.st-note.com/img/1668931935540-CR0iMPUTTF.png?width=800)
これを円周押出しします。
![](https://assets.st-note.com/img/1668932236170-ufvZaSTUPU.png?width=800)
完成
3部品はぐいっと押し込んで組付けます。ヘッドライトに取り付けるとこんな感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1668932389795-PTJ1Fmhr7U.jpg?width=800)
ライトを点灯するとこんな感じです(肉眼で見るともっと暗くて、赤目玉はこんなに白くなくて赤いです)。
![](https://assets.st-note.com/img/1668932399227-kMjVHXlXJw.jpg?width=800)
あたしすげー(byあきちゃん)
思ったよりいい感じにできた!とは思うけど、だいぶごかましたんだよね。これはドム認定されるのか?ツイートしてみました。
できた。ドム認定受けられるだろうか?w https://t.co/fjax8hBHnl pic.twitter.com/3mulELcqh8
— yagi (@yagikjp) November 20, 2022
sugeeeeeee!!
— 天文楽者のRYOさん🔭 /JA1HSR (@HDV_blog) November 20, 2022
流石っす
認定どころかガンダムマニアに120%販売できるクオリティ!
— シベット (@PACIFICA612) November 20, 2022
ドムにしか見えない…(困惑)
— じろー (@GiraudSun2) November 20, 2022
あざーっす!!!
星見イベントでドムが居たら私かもしれません。
(以下にSTLを置くので他の人の可能性もありですが)
CADデータ
STLファイル
3Dプリンタをお持ちの方はSTLをダウンロードしてプリントしてくみてください。
赤い十字枠
黒地部・取付部品
赤目玉
FreeCADデータ
修正が必要な方はこちらをご利用ください。
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