7/25放送分【私見、ボートの哲学】

生涯学習の一環で土曜の朝に放送されている「ひょうごラジオカレッジ」の感想とボート競技をからめたエッセイをつづっています。2018年からスタートして4年。noteでも公開することにしました。過去分もアップ中。

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20/07/25 放送分
「鍼で病に挑む」アンコール放送(20/01/25)
佐野泰之 先生

ラジオカレッジでの再放送にはいつも新発見があります。前回聞き逃していた内容に改めて気付くのです。

先生は「鍼灸古典治療で習得してきた技を、次の世代へ伝えていくことこそ大切」との思いから塾を始められたという話でした。中国伝来の鍼灸古典治療は、二千年にも渡って確実な伝承がなされてきたからこそ、いま西洋医学に伍して深く世界に広がっているのでしょう。

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振り返って我らのボートのことです。

大学を核として拡がったスポーツであり、ボートマンはその時その時を豊かな自然環境の中でスポーツを楽しむことには長けています。しかし世代を超えた楽しさの本質、川や海でのスポーツの素晴らしさ、心と技と環境の一体化を伝承する視点は他のスポーツと比べても弱いように思います。

以前、ラグビー学会の存在について書いたことがあります。同会は、ぶつかり合う競技の現場から距離を置き、その熱気を学術的に眺め、真髄や精神性を伝承していました。

我々のボートにはそのような構造が無いように思ったので、「ボート学、コックス学の必要性がある」と極めて個人的に提唱したのでした。川や海の上での筋肉とクルーマインドの訓練から距離を置き、クルーに培われる精神的なもの、8人ないし4人のクルー内の個人の存在等、哲学的な洞察を冷静にくみ取り、分析や再編成をし、神髄を伝承していく視点が今回も必要と思った次第です。(すでに試みられている方がいれば、どなたでも教授ください)

講座では、底流に哲学があったからこそ、鍼灸が伝承されたのだろうと推測しました。それとはかけ離れた感想になりましたが、折りにつけ洞察を重ねます。

20/07/28
アストロケン

7/18放送分【あの時の映画館で感じた事を今】<前 次>8/1放送分【組織の禊】

HAT神戸ボートコース設立実行委員会で活動しています。

https://hat-kobe-rowing.jimdofree.com/


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