「日本語の乱れの話」の話

先日(2021/2/21)、Twitterでバズってたワードを引用して自分のnoteを紹介するツイートをした所、生まれて初めて2000RTを超える事態に陥ってました。
言葉遣い偉そうな割に、人見知りの小心者なんで、20RT超えるともうドキドキしてダメなんですよね(笑)
noteの「スキ」も合計200以上付いて、今までの書いた中でも一番評価されたnoteになりました。

そんなこんなで、バズった時の感想とか状況とかを書いておこうと思います。

1.意外とみんなちゃんと読んでくれてる

ツイートが少しでもバズると勝手な思い込みで話を進めちゃって、間の段階を何段もすっ飛ばしてコメントを送ってくる人っているじゃないですか。
言葉は嫌いなんですが、分かりやすく言うといわゆるクソリプってのが送られてきますよね。
あれがとても少なかったんですよね。
元々、他人の言葉の間違いを追っていくって言う話なので、出来るだけ誤解が出ないように噛み砕いて書いたんですが、それにしてもみんなちゃんと読んでくれている。
文中で説明してることをちゃんと読まない人とかが批判的なことを言い出すと思ってたんですけどね。
あんまりそんな事無かったです。(ゼロではない)
俺が「言葉の乱れを批判している人」なんじゃなくて「言葉の変化を面白がってるだけの人」だって分かってくれている人も多くて、良かったです。
あと、だぶんnoteの中に誤字脱字もあると思うんですが、そこを指摘する人もいなかったです。

2.批判的な人は言葉遣いが汚い

今までもそうだったんですが、クソリプ(なんか違う言い方ないのかな)よこす人の多くってなんで言葉遣い汚いんですかね。
面識がない相手に「お前」とか「バカ」(悪い意味で)とか平気で使う。
ああいう言葉を使うことで自分が相手よりも上だと思えるとか、自分の意見を通せるとか思ってるんでしょうか。
あれかなぁ。
飲食店の店員さんに命令口調で喋っちゃうタイプの人なのかな。
礼儀のなっていない人の意見って、内容的に当たっていても無価値だとしか思えないんで、逆効果なんですけどね。
あと、何か文句言ってることは伝わるんだけど、日本語が途中で捻れててコメントが正確に理解できない場合も結構多い気がします。

3.リツイートの広がり方が面白い

最初の10人ぐらいがRTした段階で、その10人に「ある界隈で影響力がある人(いわゆるインフルエンサー)」が含まれていると急にRTが広がりだします。
インフルエンサーと言ってもジャスティン・ビーバーとかじゃなくて、フォロワー数多めの二次創作の人とか、いわゆる神絵師(この言葉も嫌いだな。嫌いな言葉多いな、俺)とか。
どのタイミングでRTされても影響力は一緒のはずなんですけど、早めの段階の方が効果高いような気がします。
そういう人は早めに面白い記事を見つけるって話なのかも知れませんが。
んで、そういう人にRTされると、しばらくはその人のフォロワーにRTされるので、俺のnoteが急に刀剣女子(こう呼ばれるのが嫌な人も多いらしい)に人気になったり、小説系の一次創作やってる人に人気になったりするんですよ。
なんか、面白かったです。

4.みんなモヤモヤしてたらしい

「俺の場合は〇〇が嫌」とか「☓☓って言葉を定期的に検索してます」みたいな話が結構ありました。
みんなモヤモヤしてたらしいです。
ただ、親しい相手でもナチュラルに間違えられるとなかなか指摘できないって話も割と多くて、特に忠告したりはしないみたいです。
まあ、そういう事があるから間違いに間違いが重なったりするんでしょうけどね。

5.誤用コレクション

聞いたことがない誤用もいっぱい知ることが出来ました。
メモっておこうと思います。(後日、他の方の指摘を見かけたり、自分で見つけたりするたびに追記してます。めちゃくちゃ追記しました。たぶん今後もします。)
ちなみにこの記事を書いた当初は誤用(本来とは違う意味で使っている言葉)だけ書こうと思ってたんですが、言葉自体を間違っているケースもいっぱい見つかったんで、一緒くたにして追記しています。

・琴線に触れる
「怒りの琴線に触れる」って使い方をする人がいるらしいんですよ。
「逆鱗に触れる」との混同でしょうね。
検索してみたら多くの人が怒っていたり、煽っていたりする状況で真面目に使っているのがおもしろポイントでした。(やしろあずきさんのツイートで「涙腺に触れる」と言うのも見かけました。「涙腺を刺激する」が正しい表現だし、もうそうなってくると怒ってないし、「逆鱗に触れる」にカスッてもいないしで面白かったです)
あと「怒りの矛先に触れる」って人も検索したらほんの数人いました。
「怒りの矛先」は向けるか、向けられるかなんですけどね。
あとから「『怒りの琴線にふれる』の間違いでした」って訂正してる人もいて、段階踏みすぎています。
「お気に触れる」「逆鱗を踏む」ってのもあるらしく、なんでこの言葉はそんなにバリエーション豊かに間違えられてるのかが分かりません。
中学生ぐらいが使いそうな言葉だからですかね。
あと少ないんですが「心筋にふれる」って人もいて、実際に心筋に触れる感じを想像して「ひぃぃ!」ってなります。
素人が触っちゃ駄目!(笑)

・本間
何かと思ったら「ほんま」でした。
「ホンマにそう思う」とかの「ホンマ」。
「ホンマでっかTV」とかあるから間違わないと思うんだけどなぁ。
でも、文章が分かりづらくなってるだけで面白みがどこにも無いから、意図的に使うとも思えないんですよね。(実際にどう使われているかは検索しませんでした)
江戸時代から使われてるって話もあるようなんですが、ただただ分かりづらいだけだし、使ってる人は「昔からあるから使おう」とか「日本語として生きてる(現在でも通用する)表現だから使おう」じゃなくて、純粋にただ使ってるだけな気がするんですよね。

・明朝(みょうちょう)
早朝って意味で使っている人がいるらしい。
検索しても本当の明朝と区別がつかないパターンとか、フォントの明朝(みんちょう)とかに埋もれちゃってなかなか出てこない(「本当の」と「フォントの」がかかった高度なギャグ)。
かなり検索していま2件だけ見つけました。
でも検索した時間から1時間以内のツイートで2件ですんで、そこそこ使われている気もします。
「今日の明朝」とか「明朝にやった」みたいな言い回しで、明らかに過去にあった出来事に使ってるケースがあります。(Twitterで検索したところ「今日の明朝」は2022年1月は22件でした)
https://twitter.com/search?q=%22%E4%BB%8A%E6%97%A5%E3%81%AE%E6%98%8E%E6%9C%9D%22&src=typed_query&f=live

・レンシレンジ
嘘でしょ?って感じの間違い。
そもそもレンシが何なのか分からない。
いや、分からない言葉なんか世の中にはいっぱいあるんだけど、電子レンジって言葉を知識として持っている身としては、レンシレンジのレンシは全く分からない。
最初は誤字(打ち間違い)だと思ってたんですが、どうやら小倉優子は本気で間違えてたようです。(https://www.excite.co.jp/news/article/Narinari_20130112_20181/)

・店員→定員
これ、結構あるらしい(複数の方が指摘してました)んですが、初めて知りました。
どっちの字も目にする機会多いし、漢字の意味もわかりやすいと思うんだけどなぁ。
単体では検索しづらいんですが、「店員に達する」とか「店員割れ」とかで検索すると分かりやすいのが引っかかります。
割っちゃ駄目だろ、店員さんを(笑)

・うる覚え
存在は以前から知ってはいたんですが、結構嫌がってる人って多いんだなぁってのがちょっと驚きでした。
方言のような物って認識だったんですが、方言じゃないんだろうか。
方言じゃないにしても、『「うる」覚えは「うろ」覚えを「うろ」覚えした結果』って面白いですよね。
言葉自身が、自分の意味を体現している感じがする。

・うり覚え 他
色んな所で「うる覚え」の解説とセットで出てくる言葉「うり覚え」。
「うり覚えと言う地域もある」という説明が付いているのですが、具体的にその地域がどこなのかを記述している人を見つけられませんでした。
実際にはそんな地域は存在しないのでは?と言う疑念を持っています。
他には「うら覚え」と言う言い方をしている人を複数発見。
たぶん漢字で書くと「裏覚え」だと思ってるんじゃないでしょうか。
漢字で検索しても結構出てきます。
もうそうなると違う言葉ですよね(笑)
漢字から先に入ると「逆の意味で覚えた」みたいな雰囲気を醸し出しますが、みなさん内容的には「うろ覚え」と同じ意味でつかっているようです。
もしかして、ら行は全パターンあるんじゃないだろうか、うろ覚え。

・土返し
パッと見だとなんだか分からないかと思いますが、「度外視」です。採算土返しって書かれてたりする。
で、これを調べている時に「採算」と「精算」を間違えている人も発見。
「採算土返し」も、「精算度外視」もいるのに、「精算土返し」は一人しか見つけられませんでした(笑)
なんかちょっと不思議です。

・騒動しい
どうやら「騒々しい」の間違いっぽいんだけど、そんなに難しい言葉じゃないですよね、騒々しい。
1文字目が一緒で、音も似てるから、目で間違えたのか耳で間違えたのかがいまいち分からないです。
「騒々しい」って言葉さえ無かったら「騒動しい」って言葉が新語として作られててもおかしくない感じはします。

・コロナ鍋(なべ)
Twitterで検索すると「間違えてたんですよー!わははは!」みたいな人が半分ぐらいいるんですが、残りの半分の人が本気なのかネタなのかが全く分からないんですよね。
本気の人もゼロではない気はします。

・語弊力
語彙力の意味で語弊力って使っている人がいるっぽいです。
語弊は読めるのに、語彙は読めなかったんだろうか?
そして、語弊って言葉をどういう意味の言葉だと思っているのだろうか?
語彙力がないために語彙って言葉を知らないのが何か面白いです。
(追記:語尾力ってのもあるらしいです)

・油断を許さない
「予断を許さない」の間違いとしての「油断を許さない」。
使い方は間違っていなくて本当に言葉通り、「油断してる状態を許してない人」もなかにはいるとは思うんですが、どうやら予断と間違えてるっぽいです。
逆パターンとして「予断大敵」って言葉を本気で使ってるっぽい人もいて、使用頻度が断然高い「油断」の可能性を考えてないのが不思議です。

・執拗不可欠
『「執拗に聞く」を「必要に聞く」と書いている人を見た』というツイートを見て、もしかして…と思い検索してみました。
「執拗」要素が全くない場合にも使われていて、何だと思って使っているのかが本当にわからないです。
「執拗不可欠品」っていい方をしている人もいたんですが、そうなってくるともう「生活必需品」にカスリすらしていないって言う(笑)

・自己評価
これ、用途に対して言葉を間違っているんじゃなくて、言葉に対して間違った使い方を作り出しているパターンなんで、ここまで紹介したパターンとは違うんですが、面白かったんで記録も兼ねて。
本来の自己評価は「自分自身に対する自分の評価」なんですが、「個人的な視点での評価」って意味で使ってる人がいるんですよね。
評価ってもの自体が個人的な感想の場合がほとんどなんですが、わざわざ言っておかないとネット上の知らない人に「それはお前の偏見だ」的な怒られ方をするから「個人的なもんですよ」って注釈が必要になって、それに伴って誤用が増えた感じなのかなぁと、思っています。
誤用+新しい意味って感じですね。

・元ずく
最初見た時は何の事かと悩んだんですが、どうやら「基づく」の間違いのようです。
「もとずく」ではなく「もとづく」で変換すると一発変換なんですが、「ず」で入力しちゃったせいで単漢字変換になっちゃって、一番使われそうな「元」を使ったんでしょうね。
音で知ってる言葉でも、全然違う文字を使われるとすぐに分からないもんなんだなぁと妙な感心をしました。
ちなみに「元づく」って書いている人もたまにいます(笑)

・空前の灯火
ふざけて使っている人も結構いるし、そういう名前のバンドもあったみたいなんですが、使用者のほとんどは本気で間違っているっぽいです。
「風前の灯火」だと儚げですが、「空前の灯火」だと万燈会(ロウソクいっぱい灯す仏教の行事)っぽいですよね。雰囲気が真逆。

・業脚
行脚(あんぎゃ)を「ぎょうきゃく」と読んじゃった結果の産物のようです。行脚なんて言葉、日常でそうそう使うか?と思ったんですが、ロケ地巡りとか、好きなジャンルの店を回る時に使ってるらしく(パンケーキ行脚みたいな感じで)、検索でまあまあ引っかかりました。
日頃使わないからこそ間違っているって言うのと共に、日頃使わない言葉を使いこなそうとして間違ってる辺りが面白いです。

・自身暗鬼
元々は疑心暗鬼だったものを、自身暗鬼で覚えてしまったがために、自分自身限定の疑心暗鬼という意味で使われてしまっているっぽい不思議な言葉。
疑心暗鬼って言葉があることを知った上で、造語として使っている人もいるっぽいんだけど、どうやら疑心暗鬼って言葉の存在を知らないらしいぞって感じの人もいる。
言葉の間違いに意味が引っ張られるパターン。

・港で噂
TVつけたら俳優さん(?)が「港(みなと)で噂に~」と言っていて、共演者から「港?」「港?」って言われてました。
「港」じゃなくて「巷(ちまた)」の間違いですね。
ご本人も「なんか変だなとは思ってたんですが」と言ってました(笑)
これも検索すると結構引っかかるんですが、たまに本当に港で噂になってる(釣り情報とか)場合があって、それはそれで面白かったです。

・脈略
脈絡と音も文字も似ているので、間違える確率が高い言葉。
ただ、Twitterで「脈略 脈絡」で検索すると、1つのツイートの中に両方が含まれている場合も結構あって謎。
これ、文字変換の部分で何か罠があるんじゃないかなぁ。
単純な覚え違いではなくて、ゆらぎがそのまま変換できてしまうのが問題な気がする。
https://twitter.com/search?q=%E8%84%88%E7%95%A5%E3%80%80%E8%84%88%E7%B5%A1&src=typed_query&f=live
ちなみに俺は「プロデュース」を「プロヂュース」と打ってしまう(ペンで書くときは間違えない)癖があって、毎回「え?どうやって打つんだっけ?」ってなります。

・秀悦
秀逸シリーズの新しいパターン。
ただ、「秀悦」でgoogle検索するとちゃんと間違いである旨が一番上に表示されるんで、かなり以前からあったパターンのようです。

「秀悦」という言葉はありません。
昔の有名な囲碁の棋士に「本因坊秀悦」という人がいたなど、人名としては「しゅうえつ」さんや「ひでよし」さんを「秀悦」と書く場合がありますが、「秀逸」の代替となる熟語ではありません。 「しゅういつ」を「しゅうえつ」と聞き違えたり勘違いしたりした人から広まってしまったのではないでしょうか。

だ、そうです。
秀逸から音で分岐したパターンですね。
(そうなってくると、「悦」が読めない人のパターンも隠れてそう。

・若千(じゃくせん)
「若干(じゃっかん)」の間違い。
まあ、かなり似てるんで見間違うのはしょうがないんですけど、「若干(じゃっかん)」って、そこまで珍しい言い回しじゃないと思うんですけどね。
若千って何かのキャラがいるらしく、Twitterで検索してもかなり埋もれてるんですが「若千の余裕」とか「若千の変更」とか「若千の誤差」とか「若千販売」で検索すると出てきます。
そして、なぜか全部2ツイートずつ見つかる(笑)
これ、書いてる人は「じゃくせん」って読んでるんだろうか?
話はそれますが「弱冠20歳」を「若冠20歳」だと思ってる人も結構いるっぽいです。

・正気を逸した
「常軌を逸した」の間違い。
音で認識した時に、文脈を元に頭の中で「正気」をイメージしたんでしょうね。
「正気を失った」の意味でも使われているっぽいです。
まあ、分からなくもない間違いですね。
「常軌」と「正気」って同じ方向性の言葉で、濁点しか違わないんですね。
ところでいま「濁点1個しか違わない」って書こうと思ったんですが、「1個?2個って言うべきかな?いや、でも2個1セットで濁点だろうからやっぱり1個か?」ってなりました。

・宦官贔屓(かんがんびいき)
判官贔屓の間違いなんですが、そもそも「判官」を「はんがん」と読んでしまって、それを宦官と間違えるっていう2段階のミスで成り立ってます。
これ、宦官って言葉を知った上で、判官贔屓の由来(九郎判官義経)を知らない人が、判官を「はんがん」と読むケースを知っているって言う入り組んだ状態なんですよね。
ちなみに辞書だと「はんがんびいき」でもOKになっている物もあるらしいんですが、「九郎”はんがん”義経とは言わんだろ」って気もしないでもないです。
2021年6月13日頃にこの間違いが拡散される何かがあったらしく、それ以降は本気で間違ってる人よりも指摘してる人が多い印象でした。

・髑髏返し(ドクロがえし)
鸚鵡(オウム)返しって言いたいらしい。
どういう状態なんだ、髑髏返し。
剣豪の技みたいな響きでカッコいい。
ただ、これも本気で間違えている人は数人に絞られて、ほとんどはその間違えた人をバカにしているような状態らしいです。

・付箋回収
伏線回収の間違いで、伏線って言葉を知らない方が使ってるんだと思います。
これ、何が面白いかって伏線も付箋も「はる」事が出来るんですよね。
「伏線を張る」「付箋を貼る」のどっちも使えるもんだから、間違いに気づきづらい。
「付箋を貼るってなんだよ、付箋貼るやつなんかこの世にいねえよ」みたいな状態だったら、「あれ?」ってなると思うんですが、「物語の中で事前に付箋を貼って」って聞いても「ああ、そういう比喩があるのか」ぐらいな感じに取られちゃう。
なんか推理小説とか読みながら「ここ、伏線なんじゃねぇの?」って所に付箋貼ってる人もいそうですしね(笑)

・災厄の場合
「最悪の場合」の間違いらしいです。
「最悪」なんて言葉はしょっちゅう使うんだから、「災厄」と間違えるほうが不自然だと思うんですけどね。
逆ならまだわかるんですよ。
「災厄の場合」って言葉があって、聞き馴染んでる「最悪」と間違えるっていうならわかる。
「最悪」を「災厄」と間違えるのってどういう事なんだろうなぁ。
ちなみに「災厄の結果」「災厄の事態」って書いてる人もそこそこいます(同じ言い回しで本来の「災厄」の意味で使ってる人もいますが)。
「最悪の事態」って書く所を「災厄の自体」って書いてる人もいて、もうそうなってくると文字上では「の」しか合って無い(笑)。
あと、ただの偏見なんですが「最悪」を「さいやく」って発音するのって田舎の方のヤンキーの発音っぽい感じがします。
「言う」をハッキリと「ゆう」って発音する感じ。
そして俺はいま、たぶん、大部分の人に伝わらない話をしています(笑)

・たらい流し
「たらい回し」の間違いなんですが、使ってる人の中に何人かおかしな使い方の人がいる。
具体例をあげると「税金のたらい流し」って書いてる。
「税金のたらい回し」だとすると意味が通らない。
5分ぐらい考えた結果「垂れ流し」の間違いだと言うことに気づきました。
「たらい回し」と「垂れ流し」がアタマの中でごっちゃになった結果が「たらい流し」なんでしょうか。
こういうヒネったの、凄く良いです。
ちなみに1ツイートの中で「たらいまわし」と「たらい流し」の両方を書いてる人もいて、「何故に?」ってなりました。

・再熱
「人気が再燃」なんかの「再燃(さいねん)」を「再熱(ねつ)」として認識してる人がいるっぽい。
漢字も意味も似てるんで表面化しづらいんですが、「再ねつ」で検索してもかなり出てくる。
結構前から使われているみたいなんですが、使っている層に偏りがあるんで、検索避けとか、隠語の可能性も無くはない(ただ、検索避けをする必要性がイマイチ分からないんですよね)。
正しい「再燃」を理解した上で使ってるのか、純粋に間違えているのかが分からない言葉。

・再炎
おそらく「再燃」か「再熱」からの発展型だと思うんですが、「再炎上」の略語の感覚で使っている人もいるらしいのがややこしさを加速させています。
言葉としては再燃が念頭にあるんだけど、再炎上が元になってるんだろうなぁって認識で再炎を使ってる雰囲気。
あくまでも俺の推測(と言うか、妄想)なんですけど、だいぶややこしいです(笑)
ちなみに、アイドルかなにかのツアー名称にも使われていて、検索するとゴミがひっかかるんで、「再炎してる」とかで引っ掛けると意図したものが出てきます。
https://twitter.com/search?q=%22%E5%86%8D%E7%82%8E%E3%81%97%E3%81%A6%E3%82%8B%22&src=typed_query&f=live

・阿吽絶叫(あうんぜっきょう)
阿鼻叫喚のことのようです。
「あび」が読めないのかと思ったんだけど「阿鼻絶叫」で検索しても出てくるんでビックリ。
何がきっかけで「絶叫」が出てきたんでしょう。
当然「阿吽叫喚」や「阿吽共感」も「阿鼻驚嘆」も「阿吽驚嘆」もいる。
「阿吽驚嘆」なんて4文字中1文字しかあってないですからね(笑)
阿吽絶叫地獄って書いてる方も一人いて、もう仏教知識あるのか無いのか分からない感じになってます(笑)

・最活
これ、どうやら再掲の意味で使われてるらしいです。
経緯が全然分からなかったんですが、Twitterで流れを教えてくださった方がいらっしゃいまして、再掲(さいけい)→再喝(さいかつ)→最活(さいかつ)なんじゃないかと。
検索してみたら「再喝」を使ってる方も結構いるんで、たぶんその流れであってると思います。
そもそも「喝」なんて字よりも「掲」の方が馴染み深いと思うんですけどね。あと「再渇」って人も見かけました。
ちなみに2014年のYahoo知恵袋に再喝の意味を尋ねる投稿があったので、少なくとも8年前には既にあった物のようです。

・一色単(いっしょくたん)
「一緒くた」の間違いの様です。
漢字の雰囲気が合ってるのが面白いですよね。
「一色単にする」って言うとなんか、全部同じ色に染める感じがする。
当て字考えたの誰なんでしょうね。
音を聞いて、字を色々考えた結果「きっとこうに違いない!」ってなったんでしょうか。
でも、なんか出来すぎな気もするんですが…
ただ「一色」と「単」だと意味がかぶっているんで、そこはちょっと残念な所ですね(笑)

・気圧する
「気圧(けお)される」からの間違いらしいんですが、そもそもどう読んでいるのかが謎です。
「きあつする」かなぁ。
「けおする」ではないような気がします。
「気圧(けお)される」だと圧倒される側の目線になるのに対して、圧倒する側は「気圧(きあつ?)する」って事になっているらしいです。
正確には分かって無くても感覚で「気圧(けお)される」を活用して「気圧(けお)す」って事にはならないのかな?
でも、まあ、使ったことも無いか「気圧(けお)す」なんて。(実生活でそんな表現するシーンに出会ったこともないですしね)

・肩を撫で下ろす
Yahooニュースについていたコメントの中で発見。
「肩の荷が下りる」と「胸を撫で下ろす」を足して2で割った物。
どっちも「下りる」「下ろす」で終わる上に、セットで使えそうな言葉なのでごっちゃになったんでしょうね。
「撫で肩」の存在も勘違いに一役買ってそうな気がします。

・依頼退職
依願退職って言いたいらしい。
こうやって書く人の多くが公務員の不祥事の結果が依願退職になっている(退職金が発生する)ことに怒ってるんですが、間違ってるもんだからどうにも締まらない感じになってます。

・滑稽無糖(こっけいむとう)
荒唐無稽をぼんやり読んでアナグラムっぽくした結果の産物。
「こう」「とう」「む」「けい」。
「こっ」「けい」「む」「とう」。
「けい」と「とう」の位置を入れ替えればだいたい合ってます(笑)
ちなみに「荒唐」は「言うことがとりとめもないこと」で、「稽」は「考える」って意味らしいです。
じゃあ「滑稽」ってなんだよってなるんですが、「滑らかに考える」が元で、ユーモアを意味するそうです。
「無糖」の所で何かがおかしいと思わないんだろうか?って疑問は少し残ります(笑)

・方向線
方向性って言いたいらしいです。
株の用語と、Adobe Illustratorで曲線書く時の用語として方向線って言葉があるので、検索した時に分かりづらいんですが、Twitterで「方向線 -株 -アンカー」なんかで絞ると結構ひっかかります。
思っている以上にこの間違いをしてる人が多くて、もう修正きかないんだろうなって思います。
ちなみに「音楽性」を「音楽線」って書いてる人も少しだけいるみたいなんですが、それが実際に「音楽線」って言葉あると認識してるのか、純粋に「音楽性」と書きたかったけど入力ミスしてしまったのかが判断がイマイチつきませんでした。

・免品
秀逸を秀免だと思ってる人がいるってことは、逸品を免品だと思っている人がるのでは?と思い検索。
当然のように結構いました。(と言っても年間数件)
最初は免税品の間違いの可能性も考えたんですが、読んでみると逸品と同じ意味で使われているっぽかったんで、普通に読めなかっただけだと思います。
ちなみに「面品」も検索したら二人だけそれっぽい文脈で使ってる人がいたんですが、そっちは「名品」のタイプミスの可能性もあるなぁって感じでした。

・痴漢免罪
「冤罪」の事を「免罪」って思っている人がいるらしい。
「免罪」だけで検索すると当然免罪符も出てくるんで、「痴漢免罪」とか「免罪事件」とかで検索。
学校でみんなが習う、免罪符をどういう物だと思っているんだろう?
免罪って事は犯罪をやってしまった事は確定するんだよなぁ。

・注意奮起
注意喚起の間違い。
ツイートの冒頭に【注意奮起】って書いてたり、ハッシュタグ付けてる人までいる。
せっかく有益な情報を書いてても、正しい日本語を使う人には届かない物悲しさがあります。

・乏しめる
一瞬、意味がわからなかったんですが「貶める」の間違いのようです。
他のにも言えることなんですが「ぼうしめる」って入力するんでしょうかね。
明らかに聞いたことがない単語だと思うんですよね「ぼうしめる」。
その状況で「おとしめる」が出てこないって事は「おとしめる」って言葉自体を知らないのだろうか?と不思議に思います。
「ぼうしめる」って入力して、思った字が候補に出てこなくて、「なんだよ、『乏しめる』ぐらい出てこないのかよ、このダメスマホ」とか思ってるんでしょうか。

・気弱性
脆弱性の間違いらしい。
気弱ってどっから来たんだよ!と思ったんですが、「脆(もろ)い」の右の「危」を覚えてて、その後に脳内で「気」に変換されてしまった感じでしょうか。
と、思って検索してみたら「危弱性」もちゃんとありました。
いままで「気弱性」の存在を知らなかったのですが、googleで「気弱性」や「危弱性」で検索すると候補に「脆弱性」も出てくるので結構メジャーな間違いなのかもしれません。

・微兵
徴(ちょう)用工を微(び)用工だと思っている人がいるのは知ってたんですが、急に「じゃあ、徴(ちょう)兵の事も微(び)兵だと思ってる人いるんじゃね?」と気付き検索。
かなりいました。
徴用工も徴兵もどっちも政治的な話で出てくる言葉だからみんな真面目な口調で間違っている。
右寄りの人が「徴用工(びようこう)」と書いているのを見た左寄りの人が「ネトウヨはこれだから…」みたいな事を書いてて、逆に左寄りの人が「微兵(びへい)」と書いているのを右寄りの人がみて「ブサヨはこれだから…」と書く。
要はどっちの陣営にも「徴」の字を読めてない人がいるんだけど、右の人は徴兵制についての話はしないし、左の人は徴用工問題について話さないってだけなんですよね。
敵は馬鹿ばかりって思うのは自然な話なんですが、自陣にも同じぐらい馬鹿が居るとは思ってないのは面白いです。
あ、ちなみに俺がいちいちフリガナふってるのは、最近俺の視力が怪しいからです。

・背定
「設定」の打ち間違いぐらいは誰にでもあるじゃん、とお思いの方、これ「肯定」の間違いっぽいです。
俺も最初は純粋な誤入力だと思ってたんですが、「自己背定」で検索すると結構出てくるんですよ。
肯定とは別の物だと思っているのかな?と思ったので、念の為「背定 否定」で検索してみたら、いるんですよね、対比として1つの文章内に両方使う人が。
つまり、「否定」の対義語を「せてい」だと思ってる人がいる。
「肯定も否定もしない」ってフレーズは音も含めての1セットだと思うんだけど、「背定(せてい)も否定もしない」で覚えちゃってる人がいることになる。
経緯が本当に知りたいです。(でも、間違えている人には直接聞きづらい(笑))

・堤造
これだけ見ても何を間違えた結果の言葉なのか分からないと思いますが、どうやら「捏造」って言いたいらしいです。
ただ、この言葉って女性(たぶん)のイラスト描く人とか、コスプレ系で使われてて、本気で間違えているのか、ネットミームか、検索避けかが分からないんですよね。
ただ、まあ、元はなにかの意図があってワザと使われた言葉だとしても、本気で間違ってる人もいるんじゃないかなぁって気はします。

・勇逸、ゆういつ
どうやら「唯一」らしいんですよ。
小学校1年生が体育を「たいく」と覚えてしまっているってぐらいならよくある話だと思うんですが、「唯一」なんていう使用頻度が高い言葉を間違っているのは本当に謎です。
じゃあ「唯一」って文字を見たときに、それはどういう意味で、なんて読むんだろう?とはならないんでしょうか。
あと、この当て字を最初に使った人は、「何でも良いから、それっぽい漢字をあててしまえ」と思ったんでしょうか?
本当に謎です。

・連格
これは元が何か分かりやすいと思います。
そうです「連絡」です。
いや、分かりやすいのは良いんですけどね。
「連絡」なんて言葉は、それこそ小さいときから普通に使う言葉ですよね?
連絡帳、連絡事項、連絡先、報告連絡相談。
どうやったらそれを間違えたまま覚えて、漢字に変換してしまうのかが本当にわかりません。
Twitterなんかで検索すると分かるんですが、本当にかなりの数がいるんですよ。
大学の連絡先のページにまで「連格先」って書いてあって、さすがにちょっと「ええー?」ってなります。

ええー?

・復歴書
ここまでお付き合いいただいた皆様にはもう既におわかりかと思います。
そうです、履歴書の間違いです。
履歴書って言葉、聞いたこと無いのかなぁ?と。
まあ、世の中に「連絡」って言葉もロクに知らない大学があるぐらいだから、履歴書って言葉を聞いたことがない人がいてもおかしくないんだろうか?
ひらがなで「ふくれきしょ」で検索すると、「むかし間違えて『ふくれきしょ』って読んでた」って人が結構引っかかるんで、やっぱり本気でそう読んでるっぽいです。
ちなみに「検索復歴」って言葉を使ってる人もいるようです。

・非応対効果
非応対効果。
まあ、普通にありそうな言葉ですよね。
応対しない事で人件費を減らすみたいな。
でもこれ、費用対効果の間違いなんですよ。
まあ、言葉の響きは似てますけどね。
「費用」「対」「効果」と区切るべき所を「非」「応対」「効果」で区切っちゃってる。
なお、「非応対」よりも一般的な「非対応」って言葉がありますが、「非対応効果」だと思ってる人はだいぶ少ないです。
そう思ってる人よりも、それに突っ込んでいる人の方が目立ちます。

・ご酸味
見た時に元が何なのか全く分からなかった言葉「ご酸味」。
どうやら「醍醐味」らしいです。
急に平仮名入るのおかしくない?
あと、「酸味」はみんな知ってるはずなんだから、気づかない?
意味は本来の意味で使っているらしく、なんだかとても不思議な文章になっています。
「醍醐味」って言葉を聞いた時に「ご酸味の事、『だいごみ』なんて言ってるよ。なんだよ、『だいご』って。千鳥かよ!」って思ってたりするんだろうか。
「ご賞味」と間違えてる人も4人だけ見つけました。
「ご酸味ください」とか「ご酸味あれ」とか。
ちなみにTwitterでは2009年の11月が初出となっていました。
結構前から使われてますね。
(ところで醍醐とは牛乳の発酵具合の一種らしんで、もしかしたら軽い酸味ぐらいは発生しているかもしれません(笑))

・胡椒(こしょう)臭い、胡麻(ごま)臭い
「胡散(うさん)臭い」の間違い。
気持ちはわかる。
「胡散」って単体ではなかなか使わないですしね。
でも、じゃあ放っといて良いのか?って言うとそうもいきませんもんねぇ。
検索してみたら、何も間違っていない、本当にゴマの匂いを嫌っている人がいたのはちょっと面白かったです。

・各社社会
格差社会の間違いだと言う事にはすぐに気付けたんですが、ミスタイプなのか本気なのかがイマイチ分からない言葉。
文字みたら意図している物とは全然違うって事ぐらいはすぐに分かるじゃないですか。
格差社会なんて言葉を使おうとしてる人が「各社」って言葉の意味がわからないとは思えない。
これが「醍醐味」みたいに知識がないと語源がどういう物なのか分かり辛い状態なら有耶無耶になってても良いんですけど、「各社」ですからね。
本気で間違って覚えているんじゃなくて、ミスタイプって考えるほうが自然な気がします。
ただ、「SA」を「SYA」と打ち間違ったにしては間違っている人の数が多いんですよ。
ケータイで打ったにしても「さ」の部分「しゃ」で入れなきゃならないんで、だいぶ違うんですよね。
どっちなのかなぁ。
間違って覚えてて欲しいなぁ。

・せざろう得ない
これは分かりやすいと思います。
「せざるを得ない」の間違い。
そもそも「せざるを得ない」って言葉がややこしいですよね。
「する」の反対が「せざる」で、「しない」って意味。
「得る(やる)」の反対が「得ない(やらない)」。
つまり「しない」を「やらない」なので「する」。
「賛成の反対の反対なのだ!」みたいな言葉、「せざるを得ない」。
先駆者として「せざる負えない」がいるので、「せざろう得ない」の影が薄くなってますが、「せざろう」の部分がサムライっぽさがあってちょっとカッコいいです。
ただ、これ「せざろう」が背定(肯定)を意味するとしたら、「やらない」って意味になるんですよね。

・貧欲(ひんよく?)
貪欲(どんよく)の間違い、貧欲。
上の笠の部分がくっついているか、離れているかが一番の見分けポイント。
目が悪いか、ちゃんと文字を読まない人が「どんよく」って言葉を知らなかったら「貧欲(ひんよく)」って認識するのも分からなくはないです。
タレントの中川翔子がよく貪欲(どんよく)って言葉を使ってるんですが、なぜか貧欲(ひんよく)で覚えているファンがいるらしく、耳で情報入るはずなのになぜ?と不思議に思っています。

・鬱憤しい(うっぷんしい?)
「鬱陶しい」らしいです。
鬱って字の画数の多さに、2文字目をちゃんと読むのを放棄したんでしょうか?(笑)
「ご酸味」や「貧欲」みたいに新しい言葉を生み出しちゃうよりは、こういう存在している言葉に間違うタイプの方が理解できるんですけどね。
ちなみに逆パターンの「鬱陶を晴らす」で検索したら2件だけ見つかりました。
みんな「鬱憤」の方は読めるらしいです。

・一瞬先は闇
こういうのはよくある間違いですよね。
言葉の意味だけで考えれば「一寸先は闇」とほぼ同じ意味ですし。
スケールが時間か距離かってだけなので、間違えててもそんなに違和感はないですね。
「取り付く暇もない」みたいな感じで、なにかこう面白みがあるものではないのですが、ほんのちょっと先って言うのを表現しようとした時に、時間と空間(時空)のどちらにも当てはまるという、相対性理論チックな感じがしたので、残しておきたいと思います。

・一切に
「一斉に」の間違いっぽいです。
いま書きながら気づいたんですが、これたぶん元は読み間違いの方でのミスですね。
聞き間違い(「いっさい」と「いっせい」)だと思って書き出してたんですが、「一斉」でも「いっさい」って読めますもんね。
ちなみに「一切に」だけだと、普通の言い回しでも「一切に置いて」とかで使うので、検索では間違ってる人を見つけづらいんですよね。
もうちょっと長くして、例えば「一切にやる」だと見つけやすいんですが、「一切にする」だとほぼ引っかからない。
何かいい感じの検索ワードを見つけたいです。
あと「する」って言葉遣いよりも「やる」って言葉遣いの人の方が間違えるのかぁと、変な事に気づきました。
丁寧な言葉遣いの人は間違いが少ないって言う単純な理由だと思います。

・棘が立つ
たぶん「棘が(の)ある言い方」と「角が(の)立つ言い方」を混同した結果だと思います。
「棘立つ」(「が」が入っていない)だとネット上の辞書で出てくるんですが、閉館間際の図書館で紙の辞書(広辞苑、大辞林、旺文社国語辞典)で調べても用例として出てこなかったんですよね。(ただし俺の何かを探す能力は小学生並みなので信用してはいけない)
こういう「肩を撫で下ろす」みたいな足して2で割る系結構好きです。

・覚えば
数秒だけ全く分からなかったんですが「思えば」らしいです。
「いま覚えば」みたいな使われ方をしている。
ただ、さすがに「思えば」なんて言葉を知らない人がいるって考えるのは無理があるような気がするんですよ。
「タイプミスしてました~」って書いてる人もたくさんいるんで、キーボードでMとBを打ち間違えるケースはあるんだろうと思います。
「思えば 覚えば」で検索すると両方いっぺんに使ってる人もいるんで、そういうのは明らかにただのミスタイプだなと。
でも逆に言うと、ミスタイプと考えるには数が多すぎるんですよね。
MとBが隣にあるわけでもないし、スマホからフリック入力の場合は結構遠い場所にありますしね。
あと何故かみんな「今覚えば」って形で使ってるケースが多い。
更に言うと「覚うと」って書いている人もいる。
「覚え」は普通に変換するんですが、「覚う」って多分どの漢字変換ソフトでも一発変換しないんですよね。
「おぼ」+「う」に分けても変換できなくて、「おぼえ」で変換して「覚え」の「え」を消して、「う」を追加する必要がある。
俺の思いつかないミスをやらかす方法が存在するのか、本当に「覚えば」で認識しているのか。
謎です。

・縮めての方、絡めての方
グッズの売買をしてる人のTweetでたまに見かける文言「縮めての方」「絡めての方」。
最初は特定の作品や、特定のアイドルなんかのファンだけで使う隠語的な物だと思ってたんですが、文脈を読み解くとどうやら「纏めて(まとめて)」の間違いっぽい。
でも、『縮める』の意味は知ってるでしょうし、「まとめる」って言葉も知ってると思うんですよね。
そうなってくると、なんでまとめて買って欲しいのに「縮めて」って言葉をチョイスしてるのかが本当に謎です。
漢字が読めるかどうかの問題ではない気がします。
あと、同じTweetの中で「纏めて」と「縮めて」を一緒に使っている人もいるんですよ。
たぶん「纏めて」の方はコピペで、自分で追加で入力した部分が「縮めて」だとは思うんですが、パッと見で漢字の雰囲気が違うことには気づかないのかなぁ。

・線状回収
付箋回収」に続く「伏線回収」の第2弾「線状回収」。
使っている人自体はあんまり数は多くないんですが、「線」と「伏(状)」の位置が入れ替わってるのが謎で面白いです。
と、考えた所でもしや…と検索してみたら「状線回収」や「潜伏回収」の人もいてビックリ。
ただし、パチンコ(パチスロ?)用語で「潜伏回収」って物があるらしく、伏線って言葉を知った上で、伏線とは別の意味で使っている人もいるらしいです。

・状兵
「伏線」を「線状」だと思っている人がいるなら、「伏兵(ふくへい)」を「状兵(じょうへい?)」と思っている人もいるのでは?と思いTwitterで検索。
数は少ないんですが、一人だけやたらと使っている人がいて面白かったです。

・夜の蚊帳
夜の帳(とばり)の間違い。
検索しても間違えてる人はそんなにいなかったんですが、面白かったんでご紹介。
「とばり」が読めなかったんだけど「帳」を「ちょう」で変換するのが面倒だから「蚊帳(かや)」で入れて、後から「蚊」を消そうとしたんだけど、消し忘れたって言うストーリーを考えたんですが、ちょっと複雑すぎるんでたぶん純粋に「蚊帳」で覚えてるんだと思います。
ちょっとオシャレな言い回しなので面白さが引き立ちます。

・延髄の的
垂涎(すいぜん)の的の間違い。
延髄の的だと、それはもうアントニオ猪木の対戦相手ですよね。
「夜の蚊帳」同様にあんまり間違えてる人は居なかったんですが、面白かったんで書いておこうかと。

・骨髄反射
「延髄の的」を思いついた後で「骨髄の的」だと思ってる人っていないのかなぁと思い検索したんですが見つからず。
じゃあ「延髄反射」や「脊髄反射」みたいな感じで「骨髄反射」って言ってる人ならいるんじゃないかと。
結構いました。
ちなみに「延髄反射」って言葉自体は実際に存在するんですが、多くの人は脊髄反射と間違えて使っているように見受けられました。
まあ、俺も医学的な違いを述べよって言われると困るんですけどね(笑)

・概存、概刊、概視感、既念
ネットスラングとして「ガイシュツ」(既出の言い間違えをワザとしたもの)があるのは知っていたのですが、もしかして本気で「概」と「既」を逆に覚えてる人がいるのでは?と推測して検索してみたら結構いました。
ただ、どうやら「木既念」って書き方で「概念」を表す場合があるらしく、また「概念コーデ」のような意味が全く分からない言葉も存在している様なので、俺の知らない場所で別の意味を持っているのかもしれません。
でも、じゃあみんなワザとか?って言われると、そんな事も無いような気がします。

・科拳(かけん?)
科挙(かきょ)って言いたいらしい。
知らない状態で読んだら間違えるのは不思議じゃないんですが、科挙って言葉はたぶんみんな中学(高校の場合もあるらしい)の授業の「山月記」で知ると思うんですよね。
山月記の冒頭の「隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜(こぼう)に連ね」の虎榜が科挙の合格者を知らせるの掲示板のことなんですよ。
授業でやるってことは、読みも当然一緒に教わると思うんですけど、なんで文字だけで覚えてしまったのか…。
ちなみに2023年の大学共通テストでも間違えて出題されたらしいです。
大学共通テスト、世界史Bで「科挙」を「科拳」とミス…アバターや新型コロナも登場

・抜擢
「抜粋(ばっすい)」の事を「抜擢(ばってき)」だと思っている人が存在することに気づきました。
でも「抜擢する」だと、本来の意味での抜擢も引っかかってしまうので、「一部抜擢」で検索
「一部抜粋」って言葉は耳で聞く機会も多いような気がするんですけど、なんで抜擢の方を採用しちゃってるんでしょうね。
耳で聞いたときには、頭の中では「ばってき」で聞こえている(自分が思い込んだ状態に自然と変換してしまっている)んでしょうか。
自分で体験したことでも、知識に引っ張られて違和感ないように感じてしまうんでしょうかね。
不思議です。

・屈辱(くつじょく)する
「侮辱(ぶじょく)する」と言いたいらしいです。
検索してみたらなぜか右寄りの人が使いがちでした。
こういう話をすると「右側の人は馬鹿だから」って思っちゃう人がいるんですが、本来使いたかったであろう侮辱って言葉自体が左寄りの人が使わない言葉なんだろうなとは思います。
ちなみにちゃんとした言葉として「屈辱を晴らす」「雪辱を果たす」という使い方があるのですが「屈辱を果たす」「雪辱を晴らす」だと思っている人も結構いるみたいです。
雪辱と屈辱で意味の方向性逆なんで、「汚名挽回」「名誉返上」みたいな構図になってますが、こっちは”てにをは”が入ってるんで、ちょっと事情変わりますね。

・一蹴りされる
「一蹴り(ひとけり)される」と言うような言葉遣いを1日に2回も目にしました。
本来は「一蹴(いっしゅう)される」が正解。
「一蹴りされてしまいました」だと、俺の中では軽く蹴るイメージになるのですが、これ使っている人は「一蹴される」と同じような強いニュアンスで使っているのでしょうか?
それとも、「一蹴り」で覚えてしまった時点で軽い感じの意味になってしまっているのでしょうか?
でも、「一蹴り」で書いている人にいちいち聞いて回るのも嫌な奴でしょうしねぇ(笑)

・責任転換(せきにんてんかん)
すぐに分かると思いますが、責任転嫁(せきにんてんか)の間違い。
ただ、この字だけ見せられたら間違いに気づかずにそのまま通してしまいそうな気がします。
『「責任転換」は「責任を他のものに変えてしまう」ことに使用する』なんて適当な事を書いているサイトもあり、「ああ、人を騙してもいいからアクセス数稼ぎたいんだなぁ」と嫌な気分になりました(笑)

・こざく
「こざくな」「こざいてる」等で使われる謎の言葉「こざく」。
どうやら「ほざく」を空耳した結果のようです。
個々人で間違えているにしては少し多く、でも誰かが使ったから伝搬したって考えるには少なく…
と思って試しに「おざいてる」で検索してみたら同じぐらい引っかかりました。
これ、みんな聞き間違いですね。
「覚えば(思えば)」や「災厄(最悪)」のような感じで、「ほざく」を使いがちな上に発音の悪いタイプの人たちがいて、その集団の中で聞き間違える人が発生してるんじゃないかと。
ちなみに新潟の方言で「雪をこざく」という言い回しがあるそうで、そっちも少し引っかかります。

・読者家
面倒臭いタイプの人が名乗ってるのかなぁとも一瞬思ったんですが、たぶん普通に読書家の間違いだと思います。
こういう間違いする人って、本はあんまり読んでなさそうで良いですよね(笑)

・不出世の天才
「不世出(ふせいしゅつ)の天才」の間違い。
大団円を大円団と間違えるのと同じ種類の間違え方だと思います。
「出世しないけど天才」みたいな意味だと思ってそうだなと検索してみたんですが、普通に「なかなかいない程の天才」的な正しい意味で使われてるようでした。
ところで、そもそも天才って物は世の中になかなかいないもんなんじゃないかと昔から不思議には思っています(笑)

・ゼットボール
デッドボールの間違い。
ナチュラルな間違いなので、他のと並べて書くのはどうかな?と思いつつも面白かったんで載せておきます。
これ以上、後がない感じがしますもんね、ゼットボール。
ちなみに元プロ野球選手の柳田殖生さんのWikipediaには『プロ入り2年目の2007年のシーズンで周囲に指摘されるまで、デッドボールのことを「ゼットボール」と勘違いしていた。』と言う記述があって、面白いです。
あと、たぶんみんな冗談で書いてるんですが、パインプレーってのも見つけました(笑)

・尊守(そんしゅ)
遵守(じゅんしゅ)の間違いだと思います。
遵守って言葉の意味として「尊重して守る」感があるのが一番の敗因でしょうね。
完全に余談ですが、志尊淳のせいで「そん」なのか「じゅん」なのか分からなくなってる人もいそうな気がします。

・一髪触発、一発触発
正しくは一触即発。
危機一髪と、一触即発が入り混じったんだと思います。
「はつ」が2つ入ってて、韻を踏んでるような気持ちよさがあるんですよね。
「即発」が「触発」になってるのも面白いです。
「即発」は単体では使わないから「触発」に引っ張られたんでしょうね。
ちなみに「危機一発」って言葉は水野晴郎が007のタイトルに付けた事で広まった誤字(水野は意図的につけた)と言われてて、そこからも引っ張られてるのが面白いです。
そして俺も何度も書いている内に徐々に区別がつかなくなってきてて面白いです。

・報復絶頂
コメントではするさんからご報告いただいた案件。
最初見たときは字面だけで理解しようとして元ネタ(ネタではない)が分からなかったんですが、声に出してみたら抱腹絶倒の間違いだと気づきました。
4文字のどこにも笑ってる雰囲気が無いのに、なぜこれで良いと思っているのかが不思議です。
絶頂はまだ良い意味で捉えられますけど、報復は普通に怖いですよね。
ちなみに捧腹絶倒って書き方もあるんですが、捧腹の方が先で、抱腹は後から簡易版(分かりやすい版?)として使われ出した物らしいです。

・へきへき
ニュースのタイトルで使われていて「なにこれ?」となりました。
「5分で全身雪虫だらけ」連日の雪虫に市民へきへき 札幌市内では来月上旬まで発生する見込み
北海道のニュースなので、最初はそういう表現かと思ったんですよ。
北海道の方言って音が楽しげなのが多い(アイヌ語の影響だろうか?)から、うっかり方言使ったのなぁと。
で、すぐに「あ、これ『辟易』をミスタイプしたのか」と思ったんですが、念のために検索してみたら「へきへき」って書いている人がいっぱい見つかりました。
ミスタイプにしては多いんでたぶん本当に間違えてるんだと思います。
最初は「テキパキ」のイントネーションでイメージしてたんですが、「辟易」の音から入って間違えてるはずなんで、「辟易」のイントネーションなんでしょうね、「へきへき」。
 ⇒ 【追記】ニュースから約1ヶ月後の2023年11月24日現在、再度ニュースを見に行ったらタイトルが「~連日の雪虫に市民うんざり~」に修正されていました。「辟易」と修正すべき所を「うんざり」にした事で、間違って無い感を出そうとしててちょっと良いです。

・牛詰め
どうやら「すし詰め」を「牛詰め」だと思っている人がいるらしいです。
ここに至る流れが3パターンあるっぽくて
 ・すし詰め→牛詰め(本気)
 ・ギュウギュウ詰め→牛牛詰め(冗談)→牛詰め(本気)
 ・ギュウギュウ詰め→うしうし詰め(冗談)→うし詰め(冗談)
なんじゃないかと思っています。
最初はみんなギュウギュウ詰めからの冗談かと思ったんですが、使われている状況を見ると本気で間違えている人もいるっぽい。
「犇(ひし)めく」って漢字が牛が3つ合わさってる事を考慮に入れるとちょっと親和性あって面白いです。

・ウエットに富む
いつもびしょ濡れなんでしょうね、ウエットに富む人。
検索してもそんなには見つからないんですが、面白かったんでご紹介。
「ウィットに富む」の間違いなんですが、「ウィットに飛ぶ」の人もいて面白いです。
でも「ウエットに飛ぶ」の人はいないんですよ。
ちょっとだけ不思議です。

・首を括って待て
「首を洗って待っていろ」の間違いで「腹をくくる」と混同したのか「首をくくって待っていろ」と書いてしまっているパターンを見つけました。
いま読んでいる時代考証についての本の中で書かれていた冗談を元に検索した結果です。
そんなに数は多くないんですが、「それじゃあもう死んでるだろ!」って言う面白さがあったもんで…

・戦いの火蓋が切って落とされた
「戦いの火蓋が切られた」と「戦いの幕が切って落とされた」の混同でできた言葉。これも時代考証の本に書かれていて、「そんな奴いないだろう」と思って検索したところメチャクチャいました。
まあ、火縄銃の構造に疑問を持つ人はあまりいないので「蓋を切るってなんだ?」とはならないでしょうしね。

・生療法は怪我の元
「生兵法は怪我の元」の間違い。
療法を用いてるって事は、既に怪我してんじゃねぇか!と(笑)
ちなみに軍略や戦略の場合の「兵法」(孫子の兵法等)は「へいほう」で、個人技の「兵法」は「ひょうほう」と読むのだそうです。(「考証要集 秘伝! NHK時代考証資料」より)
生兵法(なまびょうほう)で怪我するって事は個人の問題なので「『ひょうほう』は個人だな」と覚えることができます。

・団魂の世代
「団塊の世代」の間違い。
塊と魂を間違えて…。
あ、「塊魂」ってそういう面白さを狙ったネーミングだったのか、といま気づきました。

・へったくり
「へったくれ」と「ひったくり」がごっちゃになったんでしょうか。
最初はただのミスタイプかとも思ったんですが、検索結果が多いのと、「え?ちがうの?」って感じで書いてた人がいたのでたぶん純粋に「へったくり」で覚えている人がいるようです。
そもそも「へったくれ」って何なんでしょうね。
「〇〇もヘチマもない」って言い方もあることを考えると、「ヘチマ」が変化したものなんでしょうかね。
「ヘチマ」に「ごんたくれ」とか「へちゃむくれ」の「くれ」が付く感じ。(適当なことを思いつきだけで書いていますので信じないでください)

・緑(みどり)の下の力持ち
「縁(えん)の下の力持ち」の間違い。
「緑の下」ってどういう状態をイメージしてるんでしょうね。
まあ、実際には縁の下に力持ちいてもそれはそれで怖いですけど、イメージ自体はできますよね。
でもあれか。
力持ちの有無に関わらず、「緑の下」がもう分からないのか。
「縁側」って物に実感が伴わなくなったせいもあるんでしょうかね。
検索してみると思ったよりも多くてビックリします。

一例。元記事は間違ってないんですが、Twitter担当者は知らない言葉らしいです


・後方尾

「最後尾」の事を「後方尾」と言ってる人がいるっぽいです。
京王の駅弁大会で列を整理してた人が「こちら〇〇弁当後方尾です~」って言ってて知りました。
検索してみるとそこまで多くはないんだけど、数人いる。
尾って普通は後方だよな、前方には無いよな、と思う今日この頃です。

・注意躍起
注意喚起とは文字も音も似てないと思うんですが、どうやって間違えるんでしょうね。
読めない言葉を知ってる範囲で収めようとした結果なのかなぁ。
本人には「読めないから適当に処理しちゃえ」みたいな意識は明確には無いんだけど、流れで適当にやっちゃう感じ。
必死になって注意してる人がイメージできて面白いです。

・開け離れた
「開け放した」の間違いっぽく、「開け離れた窓」とか「開け離れたドア」のような記述が多く見られます。
「開けっ放し」って言葉を知らないんだろうか?と言う疑問とともに、「開け離れた窓」ってどういう状態なのかが気になります。
フランス窓みたいな観音開きの窓の事だろうか?
あれを開け放つと左右が離れるもんな。

・長者の列
長蛇をなぜ長者だと思ったのか。
どういう状況をイメージしてこれを使っているのか。
ちょっと想像するだけでも面白いですよね、長者様がいっぱい列に並んでるの。
検索結果の中には「長者の列に割り込もうとした人が…」みたいな事を言ってる人もいたんですが、そりゃ長者様ですから庶民とは違って途中から割り込んでも問題ないと思ってますよね。
ただ、その列は長者の列で、他に並んでる人も長者様なんで、長者特権は使えないんですよ。
「おい、ちょっとあんた、なに割り込んでんだ」
「なに?文句でもあるのか?
 俺は〇〇村の長者だぞ!
 お前ら庶民の列に大人しく並ぶほど暇では…」
「いや、長者」
「は?」
「他に並んでるのも庶民じゃなくて長者。
 俺、□□村の長者。
 前の人は△△村の長者」
「え?これってただの長蛇の列じゃなくって…」
「長者の列。長者しか並んでないの、ここ」
「はぁ…長者の…」
「分かったら後ろ並んで」

・前茶
煎茶(せんちゃ)の間違い。
Yahooニュースで「お~いお茶」のネーミングについての記事を読んでたら出てきました。(“煎茶”が読めない人続出で、名前を変えたら大ヒット?
そんな奴ぁいねぇよ!と思って「前茶」で検索してみたら、ちょっといるという(笑)
あやふやに漢字を見て「ぜん」茶だと思った人が「せんちゃ」って言葉を聞いて「ぜんちゃなのに間違ってるよ」って思ってるケースもあるんでしょうかね。

・自傷気味に笑う
自嘲を自傷だと思っている人がいるっぽい。
「自傷的に笑う」って人もいるんですよね。
自嘲も自傷も単体で使える言葉だから検索で絞るのが難しい。
長めのワードで検索に引っかかるって事は、勘違いしている人は検索結果よりも少し多いのかもしれません。
ところで自嘲の「嘲」は笑うって意味だから「自嘲的に笑う」は重言なのでは?って気もしますが、まあそれは置いといて。

・やんごとない
「やむを得ない」を「やんごとない」だと思っている人がいるらしいです。
「やんごとない理由」で検索すると3日に1回ぐらいのペースでツイートされている。
「やんごとない理由でゲームの電源切る」みたいなのを読むと、皇族の方が何か家庭の事情があってゲームやめてる感じがして面白いです。

・陳謝
感謝の難しい言い方だと思ってるっぽい人が結構います。
「フォロワーさんが○○人超えました!陳謝!」みたいな。
なんで急に謝ってるんだろう?と思ったら違いました。

・鳥合の衆
パッと見だと分かりづらいんですが「烏(カラス)」じゃなくて「鳥(とり)」。
なんて読んでるんでしょうね。
「ちょうごう」なのか「とりごう」なのか「ちょうあい」なのか「とりあい」なのか。
そして、もしやと思い検索したらウーロン茶を「鳥龍茶」って書いてる人が結構しました。
「鳥骨鶏」の人も結構います。

・冷戦に考えて
「冷静に考えて」の間違い。
言葉として一切意味がわからないですよね、「冷戦に考えて」って。
てにをはを色々と入れ替えてみても意味が全然理解できない。
冷戦が何か分からない人が使っているから、そこの意味の通らなさに気づかないんでしょうかね?
「冷静」って言葉自体はそう難しい言葉でも無いし、使わない言葉でもないと思うんですが、なぜ使用頻度の低い「冷戦」で覚えてしまったのか。
ちょっと冷静になって考えれば分かるのに(笑)

・損保の糸
揖保(いぼ)の糸じゃなくて、損保(そんぽ)の糸。
みんな冗談で書いてるのかと思ってたんですが、検索してみるとそうでもない人が散見されました。
商品のパッケージにもフリガナ書いてあるし、CMなんかで見聞きすれば一発だと思うんだけど、どこに間違う要素があるんでしょうか。
「そうめんやっぱり揖保の糸」の最初の「そ」が頭の片隅に引っかかってるんでしょうか?

・術中八九
十中八九の間違いなんですが、わざと使っている人もいるっぽいところをみると何かの作品に出てきた言葉なのかも知れません。
でも、普通に間違っている人もいます(笑)

・パータリン
たぶんノータリンとパープリンが合わさったものなんだと思います。
ノータリンは「脳が足りない」でノータリン。
パープリンは「パーなのでまるで脳がプリン(Wikipedia調べ)」でパープリン。
パータリンだと「パーが足りない」って意味になるから人をけなすには向いてない言葉なんじゃないかなぁと思います。

・人情沙汰
刃傷沙汰の間違い。
「刃傷」の読みが「にんじょう」なんで「人情」をイメージするのもしょうがないんですけどね。
創作物に刃傷沙汰って言葉が出てくる時ってかなりの確率で人情の話になったりしますしね。
刃傷が「じんしょう」じゃなくて「にんしょう」って読むのはなんでなんだろう?

6.500円も貰えた

こないだもちょっとnoteに書きましたけど、「こんなにバズるなら有料記事にしときゃよかった」とか書こうかと思ったんですよ。
もちろん、有料だったらこんなに読まれなかったでしょうし、有料にするほどの価値はないと思うんで、ツッコミ待ち前提の話なんですけどね。
ただ、そういうのを書くときっと冗談を理解できない誰かに批判されるんだろうなぁと思ってたんですよ。(人見知りの小心者ですんで)
まさか、知らない人からクリエイター支援として500円も入金されるとはなぁ。
今まで数年noteやって、送られてきた額が全部で500円だったのに、一気に倍ですよ(笑)
ありがたいよりも、申し訳ないが先に来ましたね(笑)

7.宣伝すればよかった

バズったら宣伝していいって風習に乗っかって、何か宣伝すればよかった…
LINEスタンプも、Androidアプリも、Youtube動画もあるのに。
とりあえずここで俺が大好きな福井県立図書館の「覚え違いタイトル」集をご紹介しておきます(笑)
https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/tosyo/category/shiraberu/368.html

・レジ袋ウエストゲートパーク→池袋ウエストゲートパーク
・アーム・ジョー→ああ無情
・唐魔族三兄弟→カラマーゾフの兄弟
・ニンタラマン・タロウ→忍たま乱太郎

辺りはもう本当に凄え好きです。
なんで「カラマーゾフ」が分かってないのに、三兄弟って情報は持ってんだよ!(笑)

そんな訳で、仕事が忙しい期間と、バズった期間が重なってて、あわあわした1週間でした。
誤用シリーズは他にも書いてた方いたんで、何か思い出したら追記したいと思います。

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