技の1号、力の2号

「力の二号」って書くと一瞬だけ「かのに号って何だ?」ってなりますよね?
なりませんか?
ああ、そうですか。

さて。

人の事を番号で呼ぶのって失礼な話だと思うんですよね。
刑務所ならまあ失礼でも良いと思うんですが、スポーツとかでも背番号で呼びますよね。
あれ、失礼な感じがする。
まあ、2時間ぐらい一緒にいるだけの相手の名前をいちいち覚えるのは効率悪いでしょうから、しょうがないんでしょうね。
番号で呼んだところで、試合が終わったら次の番号のやつがやってきますしね。
いちいち覚えていられない。

さてさて。
ここで仮面ライダーの話に戻ります。

仮面ライダーって「1番」「2番」じゃないんですよ。
「号」なんですよ、「号」。
普通、人にナンバリングしたい時って「号」って使わないじゃないですか。
やっぱり各種スポーツみたいに「番」が一般的だと思うんですよね。

「号」の一番聞き覚えのある使われ方でいうと、電車とか車とかの乗り物に使われるのが「号」。
「自由席は、1号車、2号車、3号車です」なんかで使われる。
乗り物と言って良いのかわかりませんがエヴァも「号」で呼ばれる。
エヴァ初号機。
乗り物に限らず、機械全般にも使われる。
福島第一原発2号機。

そう考えると、仮面ライダーを「号」で呼んだ人のセンスってすごいなと思うんですよね。
改造人間とは謳っているものの、「こいつは人間ではなく機械ですよ」っていう悲しさを、呼び方一つで表現できている。

藤岡弘の怪我が元で急遽作った設定のはずなのに、すごいと思います「号」。

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