高校1年 夏②高校の文化祭で心折られる
夏休みが明けて、二学期。
あれだけやったるぞ!と息巻いていた僕の熱意とは真逆に、3年生のいない部活はダレにダレまくっていた。
仕切る人がいない。
これが致命的だった。
各クラスの変なヤツの集まりのような下級生をまとめ上げるには、2年生の先輩たちは優しすぎた。
とはいえ進まなければならない。
大会の脚本は2年生が決定。
作家志望の高木ブー似ながぶーが書いたオリジナルストーリー。
高校生の自殺を題材とした、重めな話だった。
僕の思い描いてた感動とか、笑いとかなんもない。
淡々と暗いストーリーだった。
でも、彼が必死に書いてくれた脚本だ。
正直、満足はしてない。
全国を観た後だから。
そんなこんなでみんながみんな、思い描く形との違いに身が入らず微妙な空気のまま時間だけがどんどん過ぎていった。
今回の僕はメインキャストの一人と、そして衣装を担当。
リメイクとかは中学校の頃からやっていたけど、ゼロから衣装を作るのは初めて。
めちゃくちゃ難しかった、、、
大会の前には文化祭で先に上演するのが毎年の恒例行事だという。
やばい。
時間がない。
しかも、圧倒的に。
まぁでも照明とか音響とかそこまで気を使わなくても、、、
とナメてかかっていたら、うちの高校の文化祭は2日間。
初日は市民会館貸し切ってクラスの出し物のほか、吹奏楽部や演劇部の発表。
2日目は出店とかクラス展示とか。
と知って衝撃を受ける。
あそこでやるのー!?
全部バッチリ準備しないとダメじゃん!しかも会館の人(いつもダメ出ししてくれる地元の演劇界の重鎮たち)に観られるじゃん。
オワタ\(^o^)/
僕たちは文化祭までの日々、必死に練習を重ねた。
ただ、なんでだろう。
この何とも言えない全体の不一致。
散々な結果だった。
舞台に立つと、観客がよく見える。
ほとんどが舞台すら観ていなかった。
大会のことを思うと不安しかなかった。
その後、彼女のバンドがSOPHIAのコピーを歌っていた。
同じステージに立っているはずなのに、向こうがものすごく眩しくて
悔しくて隠れて泣いた。
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