明日への希望

最近ずっと菅波劇場に浮かれぽんちになっていましたが、やはりこのドラマの主題は「3.11」であることを思い知らされた今日の回。

仕事以外で人と向き合う時、いまだにモネは無口です。
この主人公は何を考えているのかわからない。人の顔色ばかりうかがっている。そんなふうにSNSに書かれているのを読んだことがあります。

それはモネ生来の性格なのか、それとも未曾有の災害に負わされた傷によるものなのか。

今回、島に帰ったモネは妹のみーちゃんと向き合います。この姉妹の間にも、大きな溝が横たわっています。

お姉ちゃんは津波見てないもんね。

ことあるごとにモネの脳裏をよぎる、みーちゃんから言われたこの言葉。
菅波先生が口にする「あなたの痛み」とは、突き詰めればこの一言なのかもしれません。

今回のふたりの会話で、みーちゃんもその言葉が姉を傷つけたことを自覚していることがわかります。

私 ひどいこといっぱい言った。

このふたりに限らず、りょーちんや三生たち同級生も、みな大きな傷を抱えています。
いつも明るくてそんなふうに見えないすーちゃんも。

先日の台風のシーン。
すーちゃんは汐見湯の2階で菜津さんたちとテレビのニュースを見ています。
台風で浸水した地域の映像がテレビに映った瞬間、すーちゃんは顔をうつむかせてテレビから目をそらしました。
ほんの数秒でしたが、ハッとするような場面でした。

被災者の方々ひとりひとりが、きっと私たちには想像もつかない痛みを抱えているのでしょう。

あなたの痛みは僕にはわかりません。
でも、わかりたいと思っています。

菅波先生のこの言葉は、私たち視聴者全員に投げかけられたものかもしれません。

来週からの気仙沼編では、そのあたりがじっくり描かれるのだと思います。私も心して観ようと思います。

そして、明日（9/24）への希望を、俗人的観点から。

モネと菅波先生の関係が壊れるのではないかと一部で危惧されているようですが、それは絶対にないと私は思っています。

明日、モネは大谷翔平ばりの変化球を投げてくると思いますが、「あなたが投げるものは全部取ります」と宣言した先生ですから取ってくれるはずです。

先生がモネにプロポーズした日、NHK公式サイトはこのようなムービーを公開しました。
結婚式のムービーかよ。

これだけフラグが立っているのですから、明日はきっとよい形で東京編のフィナーレとなることでしょう。

もし万が一「とと姉ちゃんアゲイン」などということになったら、菅波沼の民が暴動を起こすかもしれません。

その時は私も加勢いたしますぞ。