いけばな日記〜アガパンサス
フォローしている方が書かれた素敵なお話を読んでいると、「アガパンサス」という花の名が出てきました。
アガパンサス!
大好きな花です。
そこそこ長い間、いけばなを習っていました。
一応指導する資格も持っています(一応です)。
数年前にお稽古の時間がとれなくなってやめましたが、今でもお花を生けるのは大好きです。
流派は池坊。
(池坊は流派という言い方はしませんが)
池坊にはいくつかの様式がありますが、その中に生花という生け方があります。
1〜3種類の花材を用い、いくつかの決まりごとを守りながらも、植物そのものの姿を伸びやかに表す格調の高い生け方です。
初夏に咲くアガパンサスを、毎年一度は必ず生けていました。
生花は、真、副、体の3つの役枝があり、水際はひとつにきゅっと締めます。
私がお稽古の時に描いた記録を載せてみます。
ひでぇ絵やな。
自分でも何を書いているかわからない字はぼやかしています。
この中に書いている「和合の内」とは、葉の表側がすべて花に向いて取り囲んでいる姿をいいます。
アガパンサスは実際にそのような姿で野に咲いています。
池坊は
出生のままに生ける
ことを是としています。
桜は桜らしく、菊は菊らしく、アガパンサスはアガパンサスらしく。
和合の外の代表的な花にアマリリスがありますが、これを無理やりアガパンサスのように生けたりはしません。
私は果たして出生のままに生きているだろうか。
アガパンサスの写真を見ながら、ふといつになく格調高く思いを巡らせています。
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