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昭和の夏の風景(蚊帳)


えーモンブランパークでございます。
お暑うございます。

先日、夏の雷の音を聞いて、思い出した風景がございます。
1963年(昭和38年)生まれの私の小学生の頃、蚊帳というものがありました。
そうなんです。家の中の蚊帳(かや)を思い出し、子供の私と、若かった頃の両親を思い出しました。
ご存知ない方、見たことのない方、もちろん、使ったことのない方もおられると思います。
蚊帳は、どんな時に使うのかと言いますと、夏のこの時期の寝る時です。
蚊に刺されないための必須アイテムでしたかま、蚊取り線香より高級品という感じがしました。
私の東京の住まいにもありましたが、
夏休みに父親の単身赴任先の栃木県の石橋というところに泊まった時の記憶が強いです。
なぜ、雷で思い出したかと言いますと、雷が鳴ったら、蚊帳の中にいれば大丈夫と親に言われたから。
蚊帳の中にいれば雷が落ちないという今から考えれば、全く科学的根拠のないことを親から教わっておりました。

好きでしたね。蚊帳。蚊帳の中に入ると楽しくてしようがありませんでした。
私が、蚊帳を出たり入ったりしていると、「蚊が入るからやめなさい」と怒らたものでした。冒険しているみたいで、楽しかった思い出です。
その蚊帳は、1960〜1979年以降のエアコンやアルミサッシが普及して、いつのまにか見なくなりましたね。

それが、電気を使わず涼を取れる道具として、令和の今、見直されつつあるとのこと。目的は、違ってきましたが。
蚊帳の天井から吊るしてある感じが好きでした。 

蚊帳の歴史は、紀元前6世紀の中東。それが、中国から日本に伝わり、奈良や近江で作られるようになったようです。

蚊帳の小型版というべきでしょうか。
食卓テーブルの上の食事に被せる、ハエよけの蠅帳(はいちょう)というのがありました。
これは、ハエ取り紙に並ぶ、ハエ防御の必須アイテムでした。
蚊の防御に、蚊帳と蚊取り線香。
蠅の防御に蠅帳とハエ取り紙。
昭和の日本の夏の風景。これは、大正、明治もそうだったかもしれませんね。






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