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面白い人でありたい

関西人の血は一滴も流れていないはずなのに、どうしてわたしは面白い人でありたい!と強く思うのだろう。

わたしの中には、常に「この人はどうやったら笑うだろうか、ケケケ」と虎視眈々とかまえる小さいおばさんが住んでいる。

人を笑わせることが楽しい、と明確に思い始めたのは中学1年生の頃だ。
当時演劇部に入っていたわたしは、決められたテーマでアドリブで演技をすることで見ている人を笑わせることができる、ということを知って味をしめた。
残念ながら演劇部は1年で廃部になってしまったけど、ここで身につけた価値観はかなり大きなものだった。

そのため、会話の中で重視されるのが、いかに相手を笑わせられるか、に寄ってしまう。
その小さいおばさんはいつでもボケをはさめる瞬間を狙っている。
最近は特に、アラサー特有の自虐なんかもネタにしようとするから、周りの同僚たちはツッコミを入れていいのか!?とやや動揺している。

これ、結構まずい状況な気がする。

1日ひと笑いと言ったら格好がいいけど、時と場合を考えないと、「あの人空気読めないよね」なんて囁かれてしまうのでは。
でも、THE真面目!みたいな空気の打ち合わせにこそ、余白って大事だよな、とも思うのだ。
だって人は思うほど集中力は無いし、張り詰めた空気の中で発言しやすい空気をつくるのも、先輩の役目ではないだろうか。

実は、今年の目標のひとつに「自虐しない」と入れている。小さいおばさんにはそこをネタにするのは控えてもらうことにして、それ以外のネタをフル活用して「あの人がいると空気がちょっとゆるっとなって、なんかいいよね」と思ってもらえたら、わたしはとても嬉しい。

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