マックス・チャンが今、俺の中でアツい

カンフーアクション俳優のマックス・チャン(張晋)の話をします。

年が明けて、親戚一同の集まりに粛々と参加し、初詣も行ったりなんかして、それでも合間あいまでめちゃくちゃ時間をもてあます三ヶ日。寝正月ではいけないと思いつつ、これ以上出かける気力も湧かない。寒いし。

そんなときこそカンフーだ!!!!(は????)

年明けのふわふわした頭で難しい映画は見たくないし。しっとりした映画なんて見てたら寝るし。

なんでも中国では『イップ・マン』シリーズ最終章がすでに公開され、スターウォーズEP9を圧倒する客入りなのだとか。そんな噂をTwitterで見かけてから、どうしても見直したくてウズウズしていたのがこちら。

1.『イップ・マン外伝 マスターZ』(2018(日本では2019年3月))

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本伝じゃないんかいというツッコミは無視する。年末に「#2019年映画ベスト10」のタグでツイートするなら……と考えていて、なんとなく、しかしなにがなんでも見返したいという気分になってしまったのだから仕方がない。ちょうどよくU-NEXTで(有料だけど)配信されていることだし、これは見るしかない。

せっかくポイントレンタルしたのだから、まずは『マスターZ』を見て、『イップ・マン 継承』を見直して、また『マスターZ』を見ることにした。

「継承」で師を異にする同門イップ・マンに敗れた詠春拳の使い手チョン・ティンチは武術界を去った。現在は詠春拳を封印し、新天地で愛する息子とふたり食料品店を営んでいる。いつもの配達の道すがら、物騒な連中に追われる女性を助けた因縁から平穏な生活は一変し……

みたいなあらすじ。罪のないネタバレをすると、最終的にティンチは封印していた詠春拳を解き放ち、見事に悪人を叩きのめす。この時、覚悟と共に再び「詠春拳 チョン・ティンチ」を名乗るシーンが本作の最大の見せ場だ。なんならシリーズ最大の見せ場のひとつと言ってもいい。

その他にもシリーズファンにはたまらないシーンが沢山ある。イップ・マンがティンチを下したまさにその技を披露するとか、デカい相手の拳を萎えさせる肘パリィとか……。

大満足で、(ここからが本題だが)マックス・チャンは他にどんなアクション作品に出てるんだろうな~と軽い気持ちで検索し、とりあえず手を付けられるものからガンガン見てしまっていた。ちなみに、「マックス・チャンが見たい!」という動機で見ているので、記事内でどんどん公開順はさかのぼり、マックス・チャンの役は小さくなっていく。ごめんなさい。

2.『狂獣 欲望の海域』(2017)

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マックス・チャンが型破りな武闘派刑事を演じる。同じ主演でもどちらかというとコミカル寄りな演出も多々あった『マスターZ』とは違い、ガチガチにハードボイルドでなによりかなり血も飛ぶ。思いつめていても武術家然としていた「継承」ともまたひと味違った緊張感をうまく表現していて、作品の雰囲気や役柄に合わせてきっちり演技ができる、アクションだけじゃないな、と舌を巻いた。

3.『ドラゴン×マッハ!』(2015)

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トニー・ジャー、ウー・ジンの主人公コンビに立ちはだかる冷徹な敵役として登場。びっちり髪を固めてスーツでのアクションに、燃えと萌えが刺激される。カメラが人混みを泳いでいくような乱闘シーンの撮影も個人的にすごく好き。ここでもまたぜんぜん同じ役者に見えず、いいじゃん……となった。ヒゲの有無と言われたらそうかもしれないが。トニー・ジャーといえばこの後『マスターZ』にも出ているのでなにかと縁があるのかもしれない。

4.『グランド・マスター』(2013)

(ポスターにいないので割愛)

これまたちょっと嫌な感じの敵役。果し合いで相手を電車に轢かせようとするし。この作品での演技やアクションが評価されて今日に至るのだとか。個人的には作品全体としてカンフーシーンがそこまで好きじゃないのだが……。これもイップ・マン伝説みたいな映画で、ドニーさんのシリーズのここまでの時系列のさらに後なんだろうか。つまりドニーさんでこのへんの物語を見られるのではとひそかに期待している。

5.(そういえばパシリムにも出てるんだっけ)

これから気が向いたら見てみます。ほら、アクション映画ではないじゃないですか……?

ともあれ、現在45歳、遅咲きのアクションスターにすっかり惚れてしまったのである。ついでにノリで『カンフー・ジャングル』や他3本くらい見てしまった。『イップ・マン』の次作と、マックス・チャンの新たな出演作を早いところ見たい。

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