気付かぬ限界
一昨日ほどから、頭のふらつきが酷かった。
空腹なのかな?と思ったが、食事をしてもふらつきはあった。
なんだか、異様に頭が疲れていた。
今日は隔週ごとの病院でのカウンセリングの日だった。
家族と距離を取るようになってから、自室にこもりがちな毎日を送っていたので、病院に行ける日は私の数少ない気晴らしとなった。
知らなかったのだ。そして、気付いてもいなかった。
今日カウンセリングするまで、私が限界を迎えつつあったことは――
当初は毎日の様子を話すなど、いつもの流れで進んでいた。
だが、私は今の家族を気にしなければならない不自由な環境に想像以上のストレスを感じていたのか、いつの間にか強い言葉で気持ちを吐露してた。
日常だけではなかった。
好きでやっているはずの趣味である創作やうちよそ交流ですら無意識に相手に合わせすぎていたらしく、創作をやめたいとまで私は言っていた。
気が付いたら、ボロボロに泣いていた。
日常にしろ、趣味にしろ、私は自ら己を抑えつけすぎていた。
家族には思うところがあるけど、趣味の交流相手には落ち度はない。
自分を出したら嫌われると思い込んでいたのかな。
相手の誘いにNOを出したら、傷つけてしまうと勝手に思っていたのかな。
家族と違って、私に無理を強いる人ではないのに私の方から無理してた。
このまま黙って我慢を続ければ、ケンカ別れしうるとカウンセラーストップが掛かり、私はいつもやり取りしてるディスコのDMで本音を伝えた。
その最中、間違えて通話ボタンを押してしまい、パニックになり喚いた。
私は相手本人および相手のキャラが嫌いになったわけではない。
むしろ、無理してまで交流することは望まない人だと感じてはいる。
創作や交流は自分のペースでやるのが良いというのを忘れてしまっていた。
何故、私は過剰なまでにも相手に合わせてしまう癖ががあるのだろう?
別に今は疲れている、休みたいと伝えても怒る相手じゃないのに。
日常だけでなく、趣味でまで無理をして疲れたら本末転倒じゃないか。
これについて家族との関わりは無関係ではなさそうかもしれない。
自分の意見を出してしまえば、反論や否定は当たり前であった。
親こそ正しいがゆえ、子の価値観は間違っているというのか?
もう、親の言いなりにはなりたくないし、価値観も押し付けられたくない。
自分が生きる手段も自分の意思で見つけたいし、親との関係の悪影響で大切な交流相手との関係が壊れるなんて最悪にもほどがあるだろう。
だが、親に対する負の感情がある限り、本当の意味で親から解放されない。
親への怒りや憎しみを諦め、手放すことで、赤の他人と割り切りたい。
どれだけ家族との関わりの中で毒が染み込んでいったのだろうか。
私は親の操り人形ではなく、私というひとりの人間になりたい。
私という人間が確固たる自我を持てば、NOと言うことも出来る。
今回に関しては交流相手にも迷惑を掛けてしまった。
ずっとずっと自分を抑え込んで我慢して、限界を迎えつつあった。
一昨日ほどからの頭のふらつきはそれが身体に出たのだろう。
カウンセリングの場では創作をやめたいとまで言ってしまったが、一時期の衝動で長らく積み重ねていった自分の世界を壊す真似はしたくない。
もし、このまま寝過ごして病院に行けなかったら、私は最悪の事態にもなりかねなかったのを思うとゾッとするし、私にカウンセリングは必要だと。
少しでもいいから毎日の環境を変え、自我を出せるようになっていきたい。
定期更新ゲームのロールやうちよそには休む日を設けるのも手だと思う。
私はつい返信にはすぐ反応しないといけないと思い込んでいたと感じられたし、お互いに無理をせずマイペースでやっても大丈夫だったと分かった。
己の一時の衝動で大切なものを壊すのだけは避けたい。
私はもういい年だ、学生時代のように親の言いなりにならなくて良いんだ。
これからは出来る限り、マイペースに大切なものを守り続けたい――
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