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HSPの特徴「丁寧で深い情報処理を行う」を聞いて、何をイメージする?


HSPの特徴がまとめられている文章がNHKのサイトにあります。
https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/451/

この概念を提唱しはじめた心理学者イレイン・アーロン氏が挙げるHSPの4つの特徴が紹介されています。

・丁寧で深い情報処理を行う
・過剰に刺激を受けやすい
・感情の反応が強く、特に共感力が高い
・ささいな刺激にも反応する

これら4つの特徴のなかでいちばん最初に挙げられている「丁寧で深い情報処理を行う」を聞いて、具体的にどんな場面をイメージしますか?

HSPに馴染みがない人は、「ちょっとなに言っているのかわからない」と思うのではないでしょうか。

電話番号の並びに意味を見出そうとする?!

「丁寧で深い情報処理を行う」の例として、このNHKのサイトでは「ナンバープレートや電話番号の並びに意味を見出そうとする」と説明されています。確かにこのようなHSPさんはいらっしゃると思いますが、これが筆頭に挙げられていると、HSPはそういう人なんだという印象を与えるのではないかと思いました。HSPであることを自覚していない人が、自身がHSPであることに気づくきっかけを遠ざけてしまいそうです。

HSPは5人に1人くらいはいるということを考えると、「丁寧で深い情報処理を行う」ということの意味・イメージを少し広げておきたいと思いこのブログを書いています。

少なくとも私は、電話番号の並びに意味を見出そうとしたことはありません。小学生くらいの頃、仲の良い友人の電話番号を暗記していましたが、そのときでも番号の並びに意味を見出そうとした記憶はありません。

(最近はケータイに登録できますから電話番号を覚える必要ないですね。そもそもSNSやメールが主流で、電話はあまりかけなくなりました。)

HSPの人の情報処理の仕方(一例です)

私の場合、相手が何かを言ったときに、その人はどういう意図でそれを言ったのか、どんな気持ちなのか、そのときの相手の表情・声のトーンはどんなだったか、過去にも似たようなことはあったか等とあれこれ考えます。それから自分のアクションを考えますが、たいてい複数のアクションが浮かびます。自分の言いたいことは本当にこれなのか、これを言ったら相手はどう受け取るか、どんな口調・トーンで言ったらよいか等いろいろ考えてから反応を返します。

「丁寧で深い情報処理を行う」というのは、私にとってはこんな感じです。

「私もそうかもしれない…」という人もいるかもしれませんし、「あの人、そうかもしれないな」と身近な方で思い当たるという場合もあるのではないでしょうか。

HSPは反応を返すのに時間がかかる

こんな感じでさまざま選択肢を考慮するので、反応を返すのに時間がかかります。パッと見は、「のんびりした人」「反応の遅い人」と映るかもしれないですね。当人の頭の中は忙しく情報処理しているのですが、外からはその人の頭の中は見えません。待っている側の相手はちょっとイライラしてしまうかもしれません。

・自分は優柔不断だ
・判断が遅いのはなんでかな
・自分はちょっとにぶいのではないか
・相手の話を聞いていると自分が話すのを忘れてしまう

と私自身、HSPの概念を知る前は自分の性質をちょっとネガティブに捉えていました。直すべきものだと捉えていた節もあります。でも、HSPのことを知って腑に落ちました。これは私の気質なのだから受入れていこうと思えました。そして、良い面もたくさんあることを知ってからは、けっこう愛すべき特徴だと思えるようになりました。



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