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ふたつの「僕」

綾瀬りずです。7月に入ったという事は2020年前半が終了したんですね。あっという間だったような気もするのは、特に5~6月が個人的に必死になっていた時期だったからなのでしょうか。

前回のnoteの最後で言っていた新作は5/15に公開しました。
『(ぼくにも こころが あるんだよ)』
ノベマ!にて最高19位をいただきました。読んでくださった方、本当にありがとうございます。
数年前、ベランダにくまのぬいぐるみが干されているのを見かけたことがあって、「どうして干しているんだろう」、「この家はどんな人が住んでいるのかな」と軽く考えているうちに「あの子にはどんな物語があるんだろう」と思い、このお話の軸が出来上がりました。
いつかちゃんと小説にしようと思っていた時、大好きな友人から結婚報告があり、今あのお話を形にしようと思い立って執筆しました。
(他にも設定の裏話等あるのですが、どこで言おうか、それとも言わないべきか迷っているうちにタイミングを逃してしまった……)


それから。
私が6年程前に思い付き、時期が来たら絶対に書こうと決めていた作品が完結しました。
『僕らの日だまり』
執筆中、特に明言していませんでしたが、実は「第5回スターツ出版文庫大賞」にエントリーしたいと思い、このタイミングで筆を執ったのです。無事締切に間に合って今はほっとしています。
私は今まで長編と言える程の長さの作品を書いたことがなかったので、そういう点でも挑戦の作品でした。設定やプロットの隅々まで練りに練って、書きたいことを目一杯詰め込んで、気が付けば指定文字数を超えていました。執筆期間はあまり長くなかったですが、ずっとあっためていたキャラクター達を動かしていくうちに段々思い入れが強くなり、書き終えた今が少し寂しい気もします。
途中、内容が自分の実体験と大きく重なる部分もあったので、時に涙を流しながらパソコンに向かっていたこともありました。けれど、「悲しい」ままでこの物語を終わらせたくないという思いは最初から大切にしてきたつもりなので、読者の方に温かい部分も伝わるといいなあと思っています。

今後、書きたいお話をどのような順番で執筆していくか、具体的には決まっていませんが、なるべく期間が空かないうちに新しい作品を表に出せたらなと思います。


綾瀬りず

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